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“コンテンツSEO”を徹底解剖、前提知識から手順まで30のポイントを大公開!

”コンテンツSEO”の歴史から手法まで大公開の見出し画像

目次

 正しい知識でコンテンツSEOを楽しく、有利に進める

皆さんは「コンテンツイズキング」という言葉を聞いたことがありますか?
いまや良質なコンテンツを継続的に発信する事は、SEO対策の王道です。
しかし、ただやみくもに情報発信をしてもほとんど効果がありません。
ぜひ正しい知識を持ち、効果的にコンテンツSEOを進めてもらいたいと思います。
この記事では「そもそもコンテンツSEOとは何か」、「なぜ重要なのか」、「どのような前提条件が必要なのか」、「具体的にどう行うのか」について解説しています。
少し長い記事ですが、これを読めば仕組みからやり方まで理解してもらえるはずです。
まずは興味のあるトピックから読み進めていただければ幸いです。

コンテンツSEOとは何か

コンテンツSEOとは何かというイメージ画像

コンテンツSEOとは、ユーザーにとって有益な情報を発信することで、集客をしていく方法です。ここでは、まずその前提となる考え方からご紹介していきたいと思います。

2 なぜSEOにコンテンツがとりわけ重要になったのか

SEO対策にコンテンツ発信が重要なのは昔から変わりません。
しかし、かつては検索エンジンには欠陥が多かったため、サイトや記事の内容よりも、外部リンク設置など小手先のSEOテクニックの方が効果がありました。
検索エンジンの進化により、小手先のSEOテクニックが通用しなくなったため、コンテンツの中身の「質」が問われるようになったのです。

まずは、過去のSEO対策との比較で説明したいと思います。

2-1 「コンテンツイズキング」に至るまでの過去のSEOの歴史

検索エンジンが登場したのは1990年半ば。まだ検索エンジンはコンテンツの中身まで判断することができず、基本的に外部リンクの数でサイトを評価していました。

外部リンク、被リンクとも呼ばれ、他のサイトからリンクを張ってもらうことを指します。

なぜ、外部リンクで評価するのかと言うと、インターネットの性質上、有益なサイトはおのずと沢山のサイトから外部リンクされるという考え方があるからです。いわばインターネット上の人気投票です。

しかしSEO業者は未発達な検索エンジンの欠陥を突き、スパムリンクを張り巡らす対策を行います。

2-2 スパムリンクの横行

まずSEO業者がやったのが自作自演によるリンクです。自分でウェブサイトやブログを立ち上げて、そこから自作自演のリンクを貼るという手口です。
他にも、すでに一定の外部リンクが張られている中古ドメインを使用したり、サテライトサイトを乱立したりといった対策が行われていました。
詳しくはこちらの記事でご紹介しています。

>【SEOコラム第二回目】 こんな対策いいの?ブラックハットSEOの手法について。

スパムリンクと並行して行われていた対策に隠しテキストがあります。

2-3 隠しテキストによる対策

隠しテキストとはブラウザで見ているユーザーには見えないものの、検索エンジンには読み取れる形でSEO対策キーワードを埋め込む手口です。具体的には背景と同じ色でテキストを散りばめたり、ブラウザの画面外に表示したり、画像でテキストを隠したり、フォントサイズを極端に小さくしたりといった方法があります。
隠しテキストについてはこちらの記事で詳しく説明しています。

>【まだやってるサイトがある!?】ペナルティになるSEO・隠しテキスト/隠しリンクとは

検索エンジンも騙され続けていたわけではありません。
SEOの歴史の転換点が2000年後半にありました。

2-4 SEOの歴史の転換点「ペンギン・パンダアップデート」

ペンギンアップデート/パンダアップデートのイメージ画像

2000年代後半、Googleをはじめとした検索エンジンはSEO業者の強引な対策手法に左右されず、ユーザーの求める検索結果を適切に表示できるよう本格的に技術開発に乗り出しました。
その結果、かつて横行していたスパムリンクや隠しテキストなどの小手先のSEO対策を早期発見し、ペナルティーを与えられるようになりました。
そして行われたのが「ペンギン・パンダアップデート」です。

2-4-1 ペンギン・パンダアップデートとは

ペンギンアップデート、パンダアップデートとはGoogleが実施した大規模なアルゴリズム変動です。
アルゴリズム変動とは、検索上位する基準を変更することを意味します。SEO業者を排除し、ユーザーの求める検索結果に近づけるための対策です。
パンダとペンギンはどちらも白黒模様の動物です。
「白黒はっきりさせる」ということでペンギン、パンダという名前がつけられていると言われています。
それぞれどんな特徴があるのか紹介したいと思います。

【ペンギンアップデート】
ペンギンアップデートとは、Googleのガイドラインに違反している不自然な外部リンクに対してペナルティーを与えるものです。
具体的には次のような外部リンクにペナルティーが与えられます。

・アンカーテキストにSEOキーワードが全て入っている不自然なリンク
・コピーコンテンツなど内容の薄いサイトからのリンク
・不自然な形で大量のリンクが張られているサイトからのリンク
・同じテンプレートやソースコードで作成されたサイトからのリンク
・自作自演のブログからのリンク

不自然な外部リンクの大半はSEO業者により作られたものです。
ペンギンアップデートはSEO業者の排除を目的としたものだと言えます。

【パンダアップデート】
パンダアップデートはユーザーによって有益なサイトを上位表示し、反対に内容が薄いサイトを下位表示するものです。

○高く評価するサイト
・サイト内のページ数(=インデックス)が多い
・ページ内の文章量が多い
・調査、分析、考察が丁寧で独自性が高い

●低く評価するサイト
・文章量が少ない
・内容の信頼性が低い
・システムで自動生成されたもの(ワードサラダなど)
・他サイトの内容をコピーしたもの
・サイト内で内容が極端に重複している
・アフィリエイトや広告バナーばかり張られている

つまり、ユーザーにとって信頼できる情報で、かつオリジナリティが高いコンテンツが評価されるということです。

2-5 小手先のテクニックからコンテンツの質を求める時代に

ペンギンアップデート直後には、いままでのSEOがほぼペナルティーを受けて、赤字化して株価が暴落した上場企業もあると聞きます。
今まで上位表示されていた数千のキーワードが一気に圏外にはじき飛ばされて、代わりにリスティング広告に莫大な予算を投じなければいけなくなり、経営状態が著しく悪くなったということでした。
見方を変えれば、それだけGoogleはSEO業者を排除し、ユーザー本位の検索エンジンを作りたいのでしょう。
真面目にやるしかなくなって、ようやく良い時代が来たとも言えます。

ここまでで、なぜSEOにコンテンツが重視されるのかご理解いただけたと思います。

しかし、コンテンツSEOを有利に進める為には、前提条件があります。
前提条件をクリアしないと、いくら良質なコンテンツを作成しても正しい評価を得られない恐れがあります。

それでは押さえておきたい前提条件を紹介したいと思います。

3 前提を押さえてないと本末転倒!コンテンツSEOの前提とは

コンテンツSEOには前提条件がある事を説明する女性の画像

3-1 レンタルブログは圧倒的に不利

レンタルブログとはアメブロやJUGEM、エキサイトブログなどのことです。
レンタルブログは独自ドメインではないため、いくら記事を書いても全てブログ運営会社のコンテンツという扱いになってしまいます。

「独自ドメインではない」とは?
ドメインとはサイトURLのことです。JetBであれば「jetb.co.jp/」です。
ドメインはサーバーというデータ・コンテンツを保管している土地の表札で、いわばWEB上の住所です。
独自ドメインではないというのは、例えばアメブロなら「http://ameblo.jp/***」のようにアメブロのドメインの後ろに固有のアドレスが入ることを意味します。
検索エンジンにはアメブロが発信したコンテンツと見なされ、自社サイトの評価とは切り離されてしまうのです。

自社サイトからレンタルブログにリンクしている方もいますが、レンタルブログで書いた記事が自社サイトの検索順位に影響を与えることはありません。
レンタルブログのデメリットについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

>アメブロなどのレンタルブログではSEO効果が見込めない理由とは?

3-2 簡易的ホームページシステムでは難しい

では、自社ホームページであれば、どのようなものでもコンテンツSEO が可能なのでしょうか。
答えはNOです。WIX、Jimdoなどの簡易的なホームページシステムでは難しいと言えるでしょう。
まず独自ドメインがもてない。レンタルブログで触れたことに加え、自社サイトであると気づかれなかったり、URLが長すぎて入力が大変だったりします。※一部有料で独自ドメインが持てるものもあります。
また、簡単に誰でもホームページを作れるよう、HTMLコードに余計なコードが多数組み込まれているため、検索エンジンのクローラーが途中で調査を中断してしまう恐れもあります。

◆WIXのソースコード

不要なソースコードの説明画像

◆きれいなソースコード

内部対策を施されたソースコードの説明画像

簡易的ホームページシステムの問題点についてはこちらの記事で詳しく説明しています。

>WIX、Jimdoなど簡易的ホームページシステムでSEO対策をするのが難しいワケ

3-3 FacebookではコンテンツSEOは行えない

ではFacebookはどうでしょうか?
結論、Facebookでコンテンツ発信をしてもGoogleの検索結果に直接影響を与えることはありません。
Facebookには検索エンジンのクローラーのアクセスを制限する「ロボットテキスト」というものが無数に張り巡らされています。そのため、更新しても、いくらいいね!を獲得しても検索エンジンには気づかれないのです。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。

>Facebookを使ったコンテンツ発信ではSEO対策が出来ない理由

それではコンテンツSEOに適したWEBサイトとはどんなものなのでしょうか?

3-4 コンテンツSEOに最適なWEBサイトとは?

まず前提として、独自ドメインがもてて、ソースがいじれるオープンソースのCMSであることが重要です。

コンテンツSEOに理想的なサイト構造のイメージ画像

CMSとは?

CMSとはコンテンツマネジメントシステムの略です。
HTMLやCSSの知識がない方でも、文字や画像を入れるだけでコンテンツを作ったり、管理したり出来るシステムのことです。

CMSでは1つブログを書くとサイトのページ数が1つ増え(インデックスにカウントされ)、サイト内リンクが増え、サイトの価値が高まります。結果、検索エンジンのクローラーは定期的に更新している良質なサイトであると見なし、検索上位に表示しようとするのです。

htmlで作られた静的サイトはファイルの一部分を更新しているに過ぎないため、サイトのページ数は増えません。もちろん新たに静的ページを作成する事は可能ですが、手間がかかるため現実的にはコンテンツSEOを行う上で、不利だと言えます。
CMSの利点についてはこちらで詳しく紹介しています。

>【コラム】CMSでホームページを作ることのメリットとは!?

しかし、CMSといっても様々なものがあります。
どのCMSがコンテンツSEOに適しているのでしょうか?

3-5 オススメなのはWORDPRESS

WORDPRESSのイメージ画像

CMSの中でも特におすすめなのがWORDPRESSです。
Googleの検索エンジンを開発する部門の責任者であるマット・カッツ氏も推奨しています。

WordPress is a great choice
WordPress automatically solves a ton of SEO issues.
WordPress takes care of 80-90% of
(the mechanics of)
Search Engine Optimization (SEO)
(意訳)
ワードプレスを選ぶことは、非常に良い選択です。
なぜなら、ワードプレスは、SEOに関する多くの問題を自動的に解決してくれて、SEO(サーチエンジン最適化)の手法の80%〜90%に対応するように作られているからです。

http://wisdommingle.com/high-performance-seo-with-wordpress/

他にもMovable Type、XOOPS、Joomla!など様々なCMSがありますが、世界シェアNo.1のWORDPRESSはプラグイン等の数や、WEB上の情報量を考えると圧倒的におすすめできます。

WORDPRESSではコンテンツを作った分だけインデックスが蓄積されます。

コンテンツSEOの重要な概念インデックスとは
ここまでの流れの中で「インデックス」という言葉がたびたび出てきたと思いますが、そもそもインデックスとは何でしょうか。
簡単に言うと、検索エンジンに読み込まれているページの数です。
内容も重要ですが、一方では数も重要で、ページの数が多いほど通常は充実したサイトであると見なされます。

WORDPRESSは適切な内部対策が施せることも魅力です。タグやキーワード配置、ソースコードの整理を行うことにより、検索エンジンのクローラーが内容を理解しやすくなります。

しかし、WORDPRESSを使う上でも押さえておかなければならないポイントがあります。

3-5-1 WORDPRESSもテンプレート使用ではソースコードをいじれないケースも

WORDPRESSでも、テンプレートを使っているとソースコードを自由にいじれないことがあります。特にデザインの自由度が高い海外テーマは、直接コードをいじらず、デザインを作れる仕様になっているため、内部対策がほとんど行えません。その結果、WIXなどの簡易的ホームページシステム同様、汚いソースコードになってしまいます。

SEO強化を目的に作られたテンプレートもありますが、その場合デザインの変更が難しくなります。

3-5-2 理想はオリジナルテーマの作成

WORDPRESSでデザインと、内部対策を考慮してオリジナルテーマを作成することがコンテンツSEOに最も効果的です。
どれだけ上位表示されても、見づらいデザインではユーザーが離れてしまいます。

Googleは近い将来、サイトのデザイン(見やすさ・適切な導線)も含めた「ユーザー体験」をSEO上重要な要素として評価すると言われています。

コンテンツを通じて有意義な体験をしてもらう「SXO」に移行しつつあるのです。

3-6 Googleが目指す将来像「SXO」とは

次世代のSEO対策の概念"SXO"のイメージ画像

SXOとは「Search Experience Optimization(検索体験の最適化)」の略です。
SXOではユーザー満足度が最も重視されます。検索エンジンに搭載された人工知能がユーザーの訪問動機を分析し、目的に沿った内容や導線が用意されているかも判断します。
SXOについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

>SEOからSXOの時代へ—検索の歴史から見るSXOへ至る変遷

SXOに移行すれば、ますますユーザーに役立つ有益なコンテンツを発信することが求められます。
しかし難しく考える必要はありません。上述の前提を満たしたサイトを構築したら、あとは良質なコンテンツを作り続けるだけです。

良質なコンテンツはどのようにして作れば良いのでしょうか。
次はいよいよ、具体的な手順を紹介したいと思います。

4 具体的にどのように行うのか

コンテンツSEOの手法に関する興味を持つ女性のイメージ画像

長々とSEOの歴史から、前提条件などを書いてきましたが、次に実際のコンテンツSEOの手順やポイントをお伝えします。

4-1 手順①コンテンツプランニング&キーワード選定

良質なコンテンツとは一言で言えば「ユーザーの役に立つ」コンテンツです。
以下の方法からユーザーニーズを知ることができます。

4-1-1 ユーザーの目線に立つ

Googleのウェブマスター向けガイドラインに以下のような記述があります。

Google がページを理解できるよう手助けする
ユーザーがサイトを検索するときに入力する可能性の高いキーワードを検討し、そのキーワードを実際にサイトに含めるようにします。

https://support.google.com/webmasters/answer/35769?hl=ja

ユーザーがサイトを検索するときに入力する可能性の高いキーワードを検討し、そのキーワードを実際にコンテンツに含めるようにすることが大切です。気をつければいけないのは、自分が推したいキーワードを選定するのではなく、ユーザーニーズからキーワードを選ぶ点です。

4-1-2 ユーザーニーズをどのように知るか

検索キーワードはユーザーの「質問」です。検索エンジンは質問に対する的確な答えを提示しているコンテンツを高く評価します。

しかし、キーワードで検索して現在上位表示されているコンテンツが本当にユーザーのニーズに応えているのか客観的に測るのは難しいと言えます。

ユーザーニーズを知るにはQ&Aサイトがオススメです。

4-1-3 Q&Aサイトを使ってユーザーニーズを把握する方法

Yahoo!知恵袋に代表されるQ&Aサイトはユーザーニーズを把握するのに便利です。匿名でのやりとりのため、ユーザーの本音を知ることができます。自分が選んだキーワードで検索してみましょう。
Q&Aサイトの具体的な活用方法はこちらをご覧ください。

>SEO対策に必須!ユーザーが知りたい有益なコンテンツを作成するノウハウを伝授

コンテンツのテーマを決めたら次はキーワードの選定に入ります。

4-1-4 キーワードプランニングを有利に進める方法

いくら有益なコンテンツでもユーザーが検索してくれないことには意味がありません。ユーザーが検索しやすいキーワードを選定することが大切です。そんな時に役立つのがGoogleサジェストです。

Googleサジェストとは?
Googleサジェストとは、多くのユーザーの検索傾向に基づき、検索キーワードを予測して提案してくれる機能です。1語入力するとそれに関連したキーワードが自動的に表示されることがあると思いますが、あれがGoogleサジェストです。

Googleサジェストに表示されるキーワードは一定以上の検索数がありますし、検索ユーザーの88%はGoogleサジェストで提案された言葉を使っているというデータもあります。
効率的にGoogleサジェスト情報を取得したい方は無料の取得ツールもあります。
詳しくはこちらで紹介しております。

>GoogleサジェストでSEO効果の高いキーワードやコンテンツアイデアを得る方法

4-1-5 検索ボリュームを把握する

Googleサジェストで自分のコンテンツに合いそうなキーワードをピックアップしたら、次はキーワードの検索ボリュームを調べます。
検索ボリュームの基準は検索回数と競合の数。

検索回数は「1ヶ月に何回検索されているか」を指します。GoogleAdWordsキーワードプランナーなどで調べる事ができます。
競合の数はGoogleで検索することで分かります。検索ボックスの下に表示される数字が競合の数です。
検索回数10万回・Googleインデックス数100万件を超えている場合はビッグキーワードです。
上位表示されればかなりのアクセスが期待できる一方で、そのためには既存の上位表示されているコンテンツより充実したコンテンツを作成することが求められます。

4-1-6 キーワードはメインワードと複合ワードで考える

1つのコンテンツで「旅行」「仏壇」など単体のキーワードで上位表示を狙うのは得策ではありません。単体ワードではユーザーのニーズがはっきりしませんし、ミスマッチも起こりがちです。
まずメインワードを設定し、それに関連した複合ワードを設定しましょう。

4-1-7 キーワード出現率を意識する

検索エンジンはコンテンツ内で多く使われているキーワードから内容を判断します。

例えば旅行についてのコンテンツなのに、「レンタカー」という言葉が一番多く使われていると、検索エンジンからレンタカーを紹介しているコンテンツだと誤解される恐れがあります。そのため、テーマと関連性の高いキーワードの出現率を上げることが大切です。
しかし、多すぎるのもよくありません。業者による不正なSEO対策だと誤解され、ペナルティーを受ける恐れがあります。何よりユーザーが読みづらいです。
下記のキーワード出現率が適当だと言われています。

メインワード→5〜7%
複合ワード(1)→4〜5%
複合ワード(2)→3〜4%

出現率3%を切ると効果が下がり、逆に8%以上だとペナルティーになる可能性があります。

キーワード出現率をチェックするには無料のチェックツールが有効です。
実際にチェックすると分かりますが、7%は「かなり多いな」という印象です。ユーザーが興味を持って読み進められるよう、柔軟な対応が必要です。
キーワード出現率についてはこちらをご覧ください。

>SEO対策に重要!キーワード出現率に注意したコンテンツ作成のコツ

4-2 手順②適切なWEBライティング

コンテンツを作成しているイメージ画像

コンテンツ作成のメインとなるWEBライティング。ポイントさえ押さえれば、文章を書き慣れていない方でも十分魅力的なコンテンツを生みだすことが可能です。

4-2-1 適切なタイトルを付ける

コンテンツの顔であるタイトルは内部対策の中で最重要です。
タイトルは対策キーワードを出来る限り盛り込んだ上で、コンテンツの内容を端的に言い表せることが理想です。
キーワードを詰め込みすぎるとガイドライン違反となりますので、メインキーワード+サブキーワード2つくらいが適切だと言えます。
タイトルの冒頭に近いほうが重要度が高いと言われていますので、メインキーワードをなるべく前半に配置しましょう。
検索結果に表示される幅に制限がありますので、省略されずに表示するためには30文字程度が望ましいです。最大でも60文字以内に収めるよう心掛けましょう。

適切なディスクリプションを設定する
ディスクリプションとは検索した際にタイトルの下に表示されるコンテンツの説明文です。タイトルと同等にSEO対策において重要ですので、なるべく設定しましょう。ディスクリプションにも対策キーワードを盛り込むことが大切です。

タイトル、ディスクリプションについてはこちらの記事で詳しく説明しています。

>SEO効果が高いタイトルタグの付け方のポイントを紹介します!

4-2-2 hタグを意識する

hタグとは見出しのことです。見出しのない文章は読んでいてストレスがたまると思いますが、これは検索エンジンも一緒です。
hタグは「h1」から「h6」まであり、数字が小さいほうがより重要となります。フォントもh1が一番大きく、h6が一番小さいですが、文字の大きさだけで選ぶのはおすすめしません。

hタグは文章の構成を指定するものですので、内容に合わせて配置しましょう。
例えば以下のような配置だとユーザーも検索エンジンも理解しやすいでしょう。

大見出し→h1タグ
中見出し→h2タグ
小見出し→h3タグ
具体例→h4タグ

h1タグの前にh2タグを使ったり、h1タグを何度も使うと構成が分かりづらくなるため、避けたほうが無難です。
また、h1タグはタイトルに次いで検索エンジンが重視する要素ですので、出来るだけ対策キーワードを盛り込みましょう。
hタグについてはこちらの記事をご覧ください。

>SEO対策に必須!hタグ最適化の基礎知識と効果的な設定方法

4-2-3 画像に代替テキストを設定する

代替テキストとは、画像の内容を記したテキスト情報です。普段ブラウザ上に表示されることはありませんが、音声ブラウザが読み上げる際に利用されています。
代替テキストはHTML内部のテキストに含まれますので、検索エンジンクローラーにも伝えることが可能です。
画像検索はもちろんのこと、通常の検索にも影響を与えると言われています。
altタグを設定する以外に、WORDPRESSであれば画像編集画面からも設定が可能です。
代替テキストの設定について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

>SEO×アクション率を高める!効果的な画像設定のコツを大公開

4-2-4 文字数を意識する

検索上位に上がっている記事は一定以上の文字数があることが多いです。最低でも400字以上は書きましょう。
ユーザーが1分間に読める文字数は600字以上ですので、一般的には3分程度でサクッと読める1800字以内が1記事の文字数としては適切だと言われています。
一方で弊社の肌感覚としては、文字数が多い記事ほど上位に上がっています。

長文になるようなら随所に見出しを配置したり、目次をつけたり、この記事のようにページ内リンクをして読みやすくする工夫をしましょう。また、複数回にわたって連載することで1記事あたりの文字数を調整する事もできます。

文字数調整のコツ

●文字数が少ない場合
・具体例や引用を増やす
・空行を入れる
・箇条書きや会話体を取り入れる

○文字数が多すぎる(冗長になってしまう)場合
・文章の肝はどこなのか1〜3文で書き表す
・具体例や引用を削除する
・第三者に読んでフィードバックをもらう

適切な文字数についてはこちらで詳しく紹介しています。

>上がるコンテンツには基準がある!SEO効果を高めるコンテンツの文章量について

4-2-5 読まれる文章を書く

Webは誰でも気軽に読める反面、長時間読み続けるのは難しい媒体です。スクロールしないと全体を把握できないため、各トピックのコンセプトを明確にすることが大切です。その上で顧客が目の前にいるつもりで、語りかけるように書くと親しみをもって読んでもらえます。

文章の長さ

1文あたりの文字数は40〜60文字が適切です。簡潔な文章を心掛けましょう。1段落の長さは4〜5行(150〜200字)だと読みやすいです。

無駄を省く

「これ」「それ」などの指示代名詞が多すぎるとユーザーが混乱してしまう恐れがあります。対策キーワードに置き換えることをおすすめします。
また接続詞の使いすぎや二重否定、推測表現は冗長な印象を与えてしまいますので注意が必要です。

ストーリータイプを意識する

何から書き始めたら分からないという方におすすめなのがストーリータイプを意識したライティングです。
ストーリーはざっくり言えば「書く順番」です。伝えたいことをどの順番で書くのかが決まれば、スムーズに書き進めることができます。
コンテンツSEOでは大きく分けて3つのストーリータイプがあります。

(1)一般論から各論に展開するもの

一般的に知られている魅力を確認した上で、条件を満たす自社の商品、サービスの魅力を詳しく紹介する流れです。

(2)各論から一般論に展開するもの

欠点があるものの、それを補ってあまりある魅力がある商品、サービスに有効です。魅力をクローズアップすることで、欠点さえも必要なものだと思わせる可能性があります。

(3)他の商品と比較列挙するもの

いくつかの点で平均以上のメリットがあるものの、強調する材料がない場合に有効です。競合と比べることで魅力を強調することができます。

3つのストーリータイプは商品の特性や目的に合わせて使い分けることが大切です。

ライティングと校正を分ける
はじめから上手い文章を書ける人はいません。まずは細かい言い回しや「てにをは」を気にせず、思いつくままに書いてみましょう。

最後まで書き上げたら、次は校正です。一度書き終えているので、思考が整理され冷静に文章の改善点に気づけるはずです。

ライティングと校正は別の作業と考え、取り組むことをおすすめします。
また、Web媒体は公開後に修正できるという利点があります。ひとまず公開しておいて、あとでブラッシュアップするのも一案です。
ライティングのコツやストーリータイプについてはこちらの記事をご覧ください。

>Webライティングには法則がある!読まれるコンテンツを作るコツ

>【ライティング構成に役立つ】ストーリータイプを意識した文章構成でコンテンツSEOを有利に進める方法

4-2-6 重複コンテンツについて

重複コンテンツはペナルティーの対象になると話しましたが、過度に心配することはありません。
Googleが重複コンテンツとしてペナルティーを課すのは、他のコンテンツをオリジナルであるかのように見せているアンテナサイトや、完全にコピペしているミラーサイトなど、コピーコンテンツが大半を占めているケースだけです。

他のサイトを引用したり、他の記事と内容が数行重複している程度であればペナルティーを受けることは絶対にありませんので、ご安心ください。
重複コンテンツについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

>重複コンテンツでSEOペナルティを受けるケース―Googleマット・カッツ氏の説明

続いてコンテンツの質を保つ上で欠かせない誤字脱字チェックについて紹介します。

4-2-7 誤字脱字チェックをする

校正に十分時間をかけられない方、客観的な目で最終チェックしたい方は誤字脱字チェックツールを導入してみてはいかがでしょうか?
こちらの記事では実際にいくつかの誤字脱字チェックツールを使用してみた感想を紹介しています。

>《忙しいブログ管理者に朗報》無料で使える誤字脱字チェックツールをご紹介します!

4-2-8 コンテンツの量と質のバランスは?

コンテンツの質を上げようとするとどうしても時間がかかってしまいます。なかなか更新できず、気づいたら何ヶ月も放置・・・なんてこともあるのではないでしょうか。

ある程度のコンテンツ量が必要
ある程度のコンテンツ数があるサイトをGoogleは高く評価します。定期的にコンテンツを発信していると、クローラーが更新のたびに巡回してくれるというメリットもあります。
コンテンツの質は確かに重要ですが、量を絞って発信するのは得策ではありません。

コンテンツの質と量のバランスが重要

コンテンツSEOに取り組むのは単に上位表示やアクセスを増やすためではないはずです。サイトを訪れてもらったユーザーに興味を持ってもらい、最終的には注文や申込みをしてもらう=コンバージョン率を高めることが目的だと思います。
コンバージョン率を高めるためにはコンテンツの質が欠かせません。

一定の質を維持しながらも定期的に更新していくバランスが大切です。

4-3 手順③SEO内部対策

SEO内部対策のイメージ画像

いくら有益なコンテンツを作っても検索エンジンのクローラーに見つけてもらわないことには意味がありません。
そのためには適切な内部対策を施す必要があります。

4-3-1 ソースコードを整理する

検索エンジンはソースコードを通じて内容を理解します。まずソースコードエラーをなくしましょう。見た目が崩れていたり、画像が表示されなかったりしている場合はすぐに気づけますが、なかにはブラウザの補正機能で見えないエラーもあります。404エラーなど基本的なエラーは最低限修正しておきたいものです。
また、余計なタグや長いソースコードは一般的に「汚いソースコード」と呼ばれ、クローラーが途中退出する原因になります。出来る限りシンプルできれいなソースコードを心掛けましょう。
ソースコードについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

>SEO内部対策におけるソースコードの重要性

4-3-2 XMLサイトマップを送信する

XMLサイトマップとはサイト内のページURLや最終更新日、更新頻度などを記したファイルです。XMLサイトマップを送信することにより、クローラーが効率的にサイトを巡回してくれるようになります。いわばクローラー向けの地図です。
詳しい設定方法についてはこちらの記事をご覧ください。

>SEO対策の基本”クローラー”巡回の仕組みとクロールを促進させる方法

4-3-3 robots.txtを設定する

robots.txtはサイトの質を保つために、不要なページをあえてインデックスさせない時に設定します。ショッピングカートや問い合わせ後のサンクスページなど、検索結果に表示させる必要がないページに設定することで、サイトの質を維持できます。

4-4 手順④SEO外部対策

SEOの歴史を読んで、外部対策はもう効果が無くなったのではないかとお感じになられた方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはありません。業者による自作自演の外部リンクは全く通用しなくなりましたが、ユーザーが拡散するために自然に張られたリンク=ナチュラルリンクは絶大な効果があります。

4-4-1 ナチュラルリンクを増やす方法は有益なコンテンツ発信以外にない

コンテンツSEOにおいての好循環とは以下のような形です。

情報発信

インデックスの増加

ニッチワードでのロングテールSEO効果

※ロングテール…検索数自体は少ないもののニーズの高い複合キーワードのこと

アクセス数の増加

ナチュラルリンクの増加

さらなるSEO効果の増加

ナチュラルリンクについてはこちらで詳しく紹介しています。

>「SEO外部対策=外部リンク」自作自演は絶対ダメだがナチュラルリンクは非常に良い

続いてコンテンツ発信後に行うことをお話ししたいと思います。

4-5 手順⑤効果を確かめる

コンテンツSEOの効果測定のイメージ画像

コンテンツを発信したら、気になるのが効果です。効果をチェックする一番簡単な方法は自分で検索してみることです。

しかし、注意しなければならない点がいくつかあります。

4-5-1 勘違いの原因その一「パーソナライズド検索」

パーソナライズド検索は、ユーザーの検索ニーズから推測し、そのユーザー独自の検索結果を表示するものです。一般ユーザーにとっては便利な機能と言えますが、SEOと関係なく検索結果が表示されるため、正しい効果を知ることが出来ません。
アカウントをログアウトしたり、ブラウザについているプライベートブラウジング機能を利用したりすることで、影響を防げます。
詳しくはこちらをご覧ください。

>思わぬ落とし穴!知らないと怖い『パーソナライズド検索機能』について

4-5-2 勘違いの原因その二「ヴェニスアップデート」

ヴェニスアップデートは検索した場所を考慮した検索結果を表示するものです。ヴェニスアップデートはユーザー情報と紐付いているわけではないため、アカウントをログアウトしたり、プライベートブラウジング機能を使ったりすることでは影響を排除できません。

ヴェニスアップデートについてはこちらの記事で紹介しております。

>【日本でも導入開始】ヴェニスアップデートの影響を解除し効果的にSEO対策に繋げる方法とは?

ヴェニスアップデートの影響を受けない検索結果を知るためにはSEO対策専門ツールを使う必要があります。

4-5-3 オススメのSEO対策専門ツール「GRC」

GRCは日本のSEO対策の専門家に一番選ばれているレポートツールです。地域に依存しない正しい検索結果を知ることができます。
弊社でもこのツールで報告レポートを作成するなど、活用しています。

5 コンテンツSEOの広告との効果比較

コンテンツSEOは一朝一夕で効果が上がることは多くありません。
しかし腰をすえて取り組むことで、大きな効果が期待できます。
まずはこちらをご覧ください。

広告でのアクセス推移のイメージ画像

ネット広告で集客した場合のアクセスの推移です。広告を打った直後は一時的にアクセスが増えていますが、すぐにもとに戻っていることがわかると思います。トータルで見るとアクセス、PVは伸びていません。

コンテンツSEOでのアクセス推移のイメージ画像

こちらはコンテンツSEOを導入した場合です。急激なアクセス増こそないものの、継続的に情報発信することにより、着実にアクセスが増えています。サイトの基礎的な集客が増えているため、アクセス、PVともに上昇しています。
同じ検索エンジンを媒体とした集客方法ですが、コストをかけることなく、恒常的な集客が期待できるのです。

6 SEOは腰を据えた努力次第

コンテンツSEOでは自分で情報を発信して自分で集客をする意識が大切です。
広告よりよっぽど安上がりですし、リスクがありません。何よりコンテンツは自分の資産になります。
広告と比較して以下のような感想を語ってくださっているクライアント様もいらっしゃいます。

コンテンツSEOは筋トレに似ている。筋トレもやればやるほど力がつくがコンテンツSEOも同じ、忙しいという言い訳をせずに自分がどれだけやるかにかかっている。そして自分が使った労力や時間が目に見えて反響に繋がっているので、満足している。

コンテンツSEOを行う心構えを説く人の動画キャプチャ画像

>>インタビュー全文はこちら【高間商店・高間一行様】サイト完成6ヶ月後のインタビュー

記事を外注する方法もありますが、基本的には自社でネタを探し、自社で記事を書いていくことをおすすめします。
自社の商品やサービスの魅力を一番知っているのは他でもない、自分自身なのですから。

7 まとめ

今回はコンテンツSEOの考え方から具体的な手順までご紹介しました。
紹介した手順をはじめから全て実行しようと思うとハードルが高いと思います。大事なのはまず始めることです。最初から完璧にやろうとせず、出来ることから始めてみてはいかがでしょうか?
お伝えしたかったのは実は考え方のほうです。業者に対策を丸投げして全然成果が上がらなかったという方が後を絶ちません。
その原因は他人任せの姿勢によるところが大きいように思います。
コンテンツSEOは、その仕組みやGoogleの基本的な考え方さえ知れば、誰でもできます。必要なのは情報を発信し続ける情熱と粘り強さだけです。
情報発信を行うことで、それに対する反響が徐々に出てきて、反響を基にさらに良質なコンテンツのアイデアが湧く、そして継続していくうちに、自然とリンクが増えていき、様々なキーワードで上位表示される。そしてアクセス数が右肩上がりになっていく。そのようなループが繰り替えされる事で、情報発信が楽しくて仕方がなくなると思います。
そのような気持ちになれば成功したも同然です。


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