【提携カメラマンインタビュー】杉山正直さん
カメラマンになったきっかけは何ですか―
それで写真をやろうとしてすぐに篠山紀信事務所に入ったのですか―
学校などではなく実践の場の方が修業になると考えたわけですね―
結局そのスタジオで3年間働いて、その後篠山紀信さんに師事されたわけですか―
杉山さんにとって、篠山紀信さんはどのような人でしたか―
本当の意味で「写真」を教えてくれた人だと思います。
具体的にはどういう事ですか―
なるほど、多くの事を身近で肌で感じて吸収した2年間だったということですね。
教わったことの中で、一番大事なことはなんですか―
それは「被写体に敬意を持つ」という事でしょうか。その被写体に対してどのような感情で向き合うかによって、驚くほど写真は変わるのです。なのでどのような被写体であれ、被写体の良さを最大限に引き出すことが最も重要だと気付かされました。
篠山事務所を辞めてから、CANONの写真新世紀賞を受賞するまでの経緯を教えてください―
それが受賞作であるオレハオララを撮り始めるきっかけとなったのですね―
そうです、ちょうど時期としては2008年1月21日から9月18日まで8カ月間です。
最初から作品に自分を写そうと思っていたわけではなく、ただ単純に風景の中に自分を一緒に写したかっただけなのですが、人に頼むとなんというか、下手にとられても困るので、自分で取ってしまおうかと。
受賞後はフリーランスのカメラマンとして様々なものを撮っているわけですね―
そうですね、とにかく写真一本で食っていくという事は、最初からぶれていないので仕事を選ばずにやっています。
最後に写真を撮るときに心がけていることを教えてください―
写真は一言でいうと「瞬間をキャッチ」するという事になるので、常に新しい気持ちで被写体に向き合うという事を意識しています。それこそ「被写体に敬意を持て」じゃないですが、やはり商品写真撮影などはルーティーンになりがちですよね、でも被写体が何であれ写真の本質は「瞬間をキャッチ」するという事なの で。ルーティーンには絶対にならないように心掛けています。
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