集客効果だけじゃない!飲食店がグルメサイトから脱却するメリット
グルメサイトを使った集客の課題と脱却に成功した実例をご紹介します!
お店選びの一つとして定着しているグルメサイト。雑誌やフリーペーパーより気軽に、目的に合ったお店を選べるため、便利だと言えます。お店側としても、グルメサイト自体の知名度でたくさんのユーザーの目に触れる可能性がありますし、エリアや業態、予算など目的に合ったお客さんに来てもらえる率が高まります。集客ツールとして導入しているお店も少なくないと思います。
しかし、グルメサイトに依存した集客にはいくつかの課題があります。
今回はグルメサイトの宿命的課題とWEBサイト中心の集客に切り替えたことで成功した実例をご紹介したいと思います。
グルメサイトの基本的な仕組みは2パターン
「グルメサイト」と聞いて真っ先に思い浮かぶのが食べログとぐるなびだと思います。
この2つはともに知名度が高く、知らない人は少ないと思いますが、実は真逆の仕組みで成り立っています。他のグルメサイトも大別すればいずれかの仕組みに属すると考えられます。
まず基本となる2つの仕組みを紹介したいと思います。
食べログ型グルメサイト
食べログは基本的にユーザーが投稿した情報で成り立っています。飲食店の営業時間やメニューなどの基本情報はもちろん、感想や評価もユーザーの投稿による、いわば口コミサイトです。ユーザーが本音でお店を評価しているので、お店の利用を検討している人にとっては便利なグルメサイトです。一方で、飲食店にとっては好ましくない評価を得るリスクがあります。
・食べログ型グルメサイトの課題
食べログ型のグルメサイトは飲食店からお金を徴収しづらいという宿命があります。掲載料をもらってしまうと、お店にとって不都合なレビューが書き込まれた場合に該当の書き込みを削除するよう圧力を掛けられてしまうからです。
ユーザーは有料店舗が評価面で優遇されると知っているため、サイト自体の信頼を失う恐れもあります。
事実、食べログの有料プランを断ったせいで評価が下がったというオーナーの暴露により、食べログが大炎上したのは記憶に新しいと思います。
参照▶︎http://japan.cnet.com/news/service/35088690/
ぐるなび型グルメサイト
ぐるなびは飲食店の広告ページを作り、アクセスを誘導することにより集客をサポートするサービスです。飲食店から広告費を徴収していますので、飲食店に寄り添ったサイト運営となります。
・ぐるなび型グルメサイトの課題
飲食店に寄り添うということは、見方を変えれば飲食店に不利なことは出来ないということです。そのため、ユーザーはぐるなびに書かれている飲食店の魅力に疑問を抱いてしまいがちです。一説には食べログで高評価の店に、ぐるなびのクーポンを印刷して行くというユーザーが増えつつあるようです。そうなると、飲食店はぐるなび自体の集客力に疑問符がつきますし、ユーザーにとってはクーポンだけがメリットだと言えます。
グルメサイトの典型的な2つのパターンを紹介しました。
続いてグルメサイト全体の課題を見ていきたいと思います。
グルメサイトの宿命的課題①お客・飲食店どちらかに不利益をもたらす
お客(ユーザー)と飲食店の利害は一致しないものです。そのため、グルメサイトはどちらかの側に立って運営せざるを得ません。
お客にメリットがあるサービスは飲食店の不利益をもたらし、飲食店にメリットがあるサービスはお客が損をしてしまいます。
両者の壁を取り払い、Win-Winなサービスが出来ればもちろん理想ですが、グルメサイトで成功している例は無いに等しいです。
グルメサイトの宿命的課題②リピーターになりにくい
行ったことがないお店に足を運ぶのはハードルが高いのではないでしょうか。そんな時にぐるなびのクーポンや食べログのレビューが後押ししてくれます。つまり、グルメサイトは新規客の集客に特化しているサービスなのです。
どこの飲食店も新規客の獲得に苦慮していますので、お店の損を承知の上で掲載料を払ったり、クーポンを発行したりしてグルメサイトを利用するのです。
しかし、グルメサイトできたお客さんは「クーポンがあるから」といった損得感覚や、「レビューが良かったから」という覗き見感覚の人が多いため、なかなかリピーターになりづらいと言えます。特に自店のサイトがなくグルメサイト経由で来店に繋がったケースはこの傾向が顕著です。
グルメサイトの宿命的課題③客質を下げてしまう事がある
実際にお客様から聞いた話ですが、グルメ経由のクーポン目的の新規客が増えることで、常連さんが逆に来なくなる事があるそうです。チェーン展開している居酒屋などであればそれでもいいでしょうが、個人経営のお店などは、常連さんとの関係性で持っているというケースも少なくないでしょう。
グルメサイト経由の新規客が増えることで、リピーターが通いづらくなり、お店を離れるという現象はほんとによくある事出そうです。そうなるとお店の経営自体が不安定になり、ますます新規客獲得のためにグルメサイトに高いお金を払うことになってしまいます。冷静に考えれば、1回限りの新規客にお金をかけるより、リピーターに何度も来店してもらったほうがはるかに効率的です。
売り込み型の集客には限界がある
ユーザーは既に気づいています。高い広告料を払っている飲食店がグルメサイトで目立つ位置に掲載されたり、場合によってはお店の評価も操作できたりすることを。そのため、店舗ページでどんなに美辞麗句を並べても、高いレビューを得たとしても、継続して来店するほどのモチベーションには繋がりづらいと言えます。
これからの集客はグルメサイトのような売り込みではなく、自社サイトでコンテンツ発信を通じてファンを獲得する形が求められています。
「六本木とりぞの」様の例
弊社にてサイト制作を行った「六本木とりぞの」様。オーナー様が熱心にコンテンツ発信をされていて、今では「六本木飲食店」というビッグキーワードで常に検索上位に表示されています。
オーナー様によるとサイトを使ってコンテンツ発信を始めたことで、お客様の層に変化があったと言います。
実際に売り上げが上がったんですが、それに加えてお客様の層が変わってきていると感じています。
今までぐるなびであったり、食べログ、ホットペッパーであったりとかにお金を注ぎ込んで集客してきたのですが、どうもああいうツールだとクーポンに属するお客様であったりとか、ポイント目当てのお客様が中心で、「安くしよう、安くしよう」と考える方が多かったです。
しかしHPを作ったことで単にお店の名物を食べに来てくださる「良いお客様」が増えました。お客様に基準をつけるのはあれなんですが、良いお客様で店内があふれるようになって、ホームページが完成した後、客単価が500円ぐらいはアップになりました。
(中略)
リピート率はかなり上がりまして、12月は非常にお客様来てくださるシーズンということもあり、そこで築いたお客様、1月のリピート率がなんと50%!2組に1組が常連さんというような64席くらいあるのですけど、64席が常連さんで満席になるような日もあったりとか。本当それが、クーポンに属してないお客様ですね。なので割引とか一切言ってこないですね。そういうお客様で店内が潤う日も増えてきています。
グルメサイトからの脱却が客層を変える
グルメサイトは新規客に特化することで多くの課題を抱えていると言えます。
六本木とりぞの様は今ではグルメサイトに頼らず、自社サイトを中心に集客を行っています。
グルメサイトに頼らずとも集客することは可能なのです。
JetBが提供しているCMSのサイト制作なら、一度サイトを作ってしまえば、あとはコストをかけずに思う存分お店の魅力を発信出来ます。コンテンツを発信すればするほどインデックスが蓄積され、検索エンジンに有益なサイトと評価される可能性が高まります。
今後の集客の参考にしていただけますと幸いです。
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