ストアマッチ、RPP広告、スポンサープロダクトの集客効果を比較解説
ネット販売をする中で多くのショップが向き合わなくてはいけないのが、「集客をいかに行っていくのか」です。
知名度のある自社オリジナル商品であれば商品登録するだけでもある程度の流入が見込めますが、型番仕入れ商品やまだ認知されていない自社オリジナル商品の場合は何らかの広告を利用しなければほとんど売上は見込めません。
三大モールであるYahoo!ショッピング、楽天、amazonそれぞれで推奨され、ユーザーがよく目にするのがこのクリック課金型の広告です。
本記事ではそれぞれのモール内クリック課金型広告の特徴と注意点をお伝えします。
モール内の広告について
クリック課金型広告とは
クリック課金型の広告とはYahoo!ショッピングや楽天、amazonの中で検索をした時にその検索キーワードやカテゴリに応じて表示される広告です。
広告がクリックされると費用が発生し、1回のクリックに対して支払う費用を自身で設定します。
設定をした入札単価が高い順にオークション形式で掲載順位が決まり、検索結果の最上段左側から1位、2位、3位と掲載されます。
クリック単価の設定などを自由に行うことが可能であるため低予算からでも始めらます。
予算に限りのある小規模なショップでも実施しやすい広告ですが、運用方法が分からない場合は費用対効果を最適化することが難しい為、短期間と長期間それぞれの視点で運用結果を分析する必要があります。
バナー広告について
クリック課金型広告以外で普段モールで目にする広告としてバナー広告(純広告)があります。
モールのカテゴリートップページなどに自社商品を訴求するバナー画像を掲載します。
バナー広告のモール別名称
- Yahoo!ショッピング「バナー・テキスト広告」
- 楽天市場「楽天市場広告」
- amazon「ディスプレイ広告」
それぞれの商品が分類されるカテゴリーのトップページなどに掲載されるため、有名な商品やブランド価値が高い商品などが相性の良い広告になります。
費用はバナーの大きさや仕様、出稿するタイミングによって相場が大きく変動するため、1ヶ月数百万円の費用が発生するケースもあります。
そのため利用するには敷居が高く、大手企業や広告予算が月額数十万円以上あるストアが利用するのが一般的です。
モール別クリック課金型広告の詳細
各モールがクリック課金型広告を用意していますがそれぞれに名称や特徴があるので、ポイントを抑えて覚えていきましょう。
クリック課金型広告のモール別名称
- Yahoo!ショッピング「アイテムマッチ」
- 楽天市場「RPP広告」
- amazon「スポンサープロダクト」
アイテムマッチ
Yahoo!ショッピングに出店中のストアがご利用いただけるクリック課金型広告がアイテムマッチです。
アイテムマッチはストアマッチと混同されてしまうことが多いですが、アイテムマッチとストアのイチオシの総称をストアマッチと呼びます。
アイテムマッチについてはYahoo!ショッピング内で商品検索をした時に、検索結果内の各商品の右下に[ストアのイチオシ]と表示されているのがアイテムマッチです。
スマートフォン、パソコン、スマホアプリによって掲載面が異なります。
毎月の予算を自身で設定して運用を行い、投下した広告予算を自動的に均等配信をする設定もできるため想定以上の費用を使うことはありません。
しかし、入札単価を高く設定してしまうとその分広告表示回数が少なくなり、逆に単価を低く設定し過ぎてしまうと、そもそも表示がされません。
そのため運用管理を継続的に行い、最適化し続けていかなければ期待している結果が得られないと考えられます。
設定方法に関しては下記の4種類があります。
全品指定入札
指定金額を設定し自分で全商品に一律で入札単価を設定します。
個別入札
1商品から入札が可能でそれぞれの商品に対して個別で単価設定を行います。
全品指定+個別入札
一部の商品にのみ個別で入札単価の設定を行い、それ以外の商品は一律で単価設定を行います。
全品おまかせ入札
1ヶ月間の広告予算設定後Yahoo!ショッピングが自動で最適な入札単価を更新します。
RPP広告
楽天市場内で検索したキーワードに関連した商品を広告として表示させます。
表示方法は商品名の前に[PR]と表示されます。
Yahoo!ショッピング同様に表示枠は見ているデバイスによって異なります。
RPP広告もアイテムマッチと同様にクリック単価を一律で設定、または商品ごとに個別で入札、除外設定で入札をしない事も可能です。
大きな違いとしては月額の広告予算を定めて運用しても均等配信する機能が無い為、月初に投下した広告予算を月の中盤で使い切ってしまい、月末には一切、広告が掲載されていないケースも見受けられます。
その為、モール内の状況や広告管理を度々行っていく必要があります。
スポンサープロダクト
amazon内のクリック課金型広告です。
ストアマッチ、RPP広告同様にamazon内で検索をした時に表示されます。
商品画像の下に[スポンサー]と記載されているのがスポンサープロダクトです。
アイテムマッチ、RPP広告との大きな違いは設定する広告に応じてキーワードの選定ができる点です。
上記2つは入札単価を軸に商品名や登録しているカテゴリーに対して広告が掲載されるため、意図しない検索に対して広告表示されてしまうケースも少なくありません。
一方、スポンサープロダクトはキーワードに対してターゲティングができ、レポートを確認しながら商品購入につながったキーワードへの入札が出来る点など、比較的自社で運用コントロールを行いやすいです。
しかしながら、しっかりと運用改善を行うにはレポートを細かく紐解き、自社の商品に適切なアプローチ方法を導き出す必要があります。
更にamazonは楽天市場やYahoo!ショッピングなどの国内大手ECモールと違い、一つの商品ページに複数のセラーが出品した商品が紐づいています。
ショッピングカートボックス獲得率が低い場合は、折角広告を出したにもかかわらず、他の出品者に対して売上が流れてしまう恐れがあります。
ショッピングカートボックスを獲得するためには、出品形態が大口出品であることや、
注文不良率、キャンセル率、出荷遅延率などの指標が一定水準を満たしていること、注文数が一定以上必要などの複数の条件をクリアする必要があります。
まとめ
ネット販促には様々な集客方法があり、広告自体も決して悪いものではありません。
販促費に余裕があり自社に合う施策を実施していく事が出来れば、広告での露出は強いマーケティング手法になりえます。
しかしながら、コロナの影響もありEC市場は伸びている一方、今まで参入をしていなかった企業や個人事業主もこぞってネット販売に乗り出しているため、市場はより競争が激化しています。
そのため一部の大企業でない限り、広告費を無尽蔵に使用していくことは不可能です。
また、少ない予算の中で広告を最適化していくには、運用結果に対して適切な分析を行うノウハウが必要不可欠です。
時間と予算に限りがある中小企業や個人事業主の方々は、自身の状況に合った最適な集客方法を見極めていくことがEC事業成功の最短ルートになります。
一つの選択肢として、弊社が提供するランニングコストを掛けない、コンテンツマーケティングでの集客手法にご興味があれば、是非一度お気軽にご相談下さい。
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