キャッチコピーには型がある、類型から考える効果的なキャッチコピーとは!?

売上を大きく左右するキャッチコピー

商品やサービスをプロモーションする際に、わかりやすく心に響くキャッチコピーを作れるかは重要な課題です。

「眼鏡は顔の一部です」など秀逸なキャッチコピーは、長い間多くの人に訴えかける力があります。

短い文章なので簡単に思いつきそうなものですが、実際に考えてみると、思った以上に難しいと感じるかと思います。

世の中にはキャッチコピーで一本で食べている専門家も多く、キャッチコピーを考えてみると、改めてプロのすごさを実感します。

プロのキャッチコピーはシンプルな中に、読ませる力を秘めている

自分で自社商品のキャッチコピーを考える際に、気を付けなければならないのが「思い入れ」です。

あれもこれも伝えたいと思うあまり、ついさまざまな要素を盛り込みすぎてかえって伝わらないコピーになってしまうことがしばしばあります。

キャッチコピーの大前提は「シンプルイズベスト」

初めて見る人は一度に多くの情報に興味を持てません。

シンプルな言葉でいかに興味を惹き付けるかが、キャッチコピーでは重要だと思います。

それではいかに、効果的なキャッチコピーを造り出すのか。

実はプロがキャッチコピーを作る際には、ある程度の型が存在します。

型がわかればプロ顔負けなキャッチコピーを作れる

その型の中から、自社に合う物を選択して当てはめてみると、驚くほど簡単にプロ顔負けなキャッチコピーを作る事が出来ます。

今回はそのような型をまとめた書籍「キャッチコピー力の基本77のテクニック」の中から

すぐに使えそうな型として基本3ヶ条をご紹介します。

以下がキャッチコピーを作る際の基本3ヶ条です。

■自分に関係があるとおもってもらう
■強い言葉を使う
■相手の心に「なんで?」を作り出す。

【自分に関係があると思ってもらう】

「自分に関係がある」と思わなければ、人の心は動きません。

キャッチコピー力の基本は、すべてそこにあります。いかに「自分に関係がある」と思ってもらえ るように書くかが一番大切です。日々の情報が膨大に増えているネット社会では、自分に関係がないと思った情報は簡単にスルーされてしまうからです。その為 には、大勢の人に向けて伝えようとするよりも、特定の誰かに向けて語りかける意識を常に持つ必要があります。代は情報が氾濫している時代です。

書店に行けば膨大なタイトルの本が並び、ネットやテレビ、電車の中から、町中などいたるところに広告やキャッチコピーがあり、無意識のうちに大量の情報に触れています。

そのような情報社会では、必然的に情報の取捨選択をすることになります。
その中で「自分に関係がなさそうだ」と感じられた瞬間に「必要がない情報」として、シャットアウトされてしまうのです。
商品やサービスをプロモーションする際も、自分に関係があると感じるかどうかが、興味を持ってもらえるかを左右すると言えます。
世の中には語りかけるタイプのキャッチコピーが多いのは、このような理由からです。

例:安心のホームセキュリティはセコム →  セコムしてますか?
タウリン●●グラム配合栄養ドリンク → 24時間働けますか?
路上禁煙にご協力ください     → あなたが気付けばマナーが変わる

【強い言葉を使う】

言葉には強い、弱いがあります。強い言葉をひと言であらわすならば、「印象に残る」「心に刺さる」「行動したくなる」言葉です。
逆に弱い言葉とは、「手あかのついた」「ありきたりな」『心が動かない」言葉です。
読み手の心をキャッチするためには、強い言葉を使うと効果的です。ただし、強い、弱いは、その言葉が使われる場面によって大きく変化します。

ある場面では強い言葉が、違う場面では弱い言葉になる事も珍しくありません。

キャッチコピーの大原則である「わかりやすくシンプル」に加えて「強い言葉を使う」ことでかなり訴求力のあるキャッチコピーを作れます。

例えば、あなたが頑丈な物置を売る営業マンだったとして、どのようにお客さんに説明するでしょうか。

陥りがちなパターンとしては、最初から製品のスペックの話をしてしまう事です。

「うちの物置は○○という素材で作られていて、軽いのに丈夫に出来ています。」
「耐久性のテストを重ねた結果、○○キロの耐荷重量があります」

このような説明をされても、いまいちピンと来ない方が多いのではないでしょうか。
一瞬で興味を持ってもらう事が重要になってくる、キャッチコピーの世界では
このようなありきたりな、弱い言葉をつかうのではなく、もっと端的な強い言葉でアプローチする事が必要です。

「100人乗っても大丈夫!」

名キャッチコピーとして語り継がれているものでも非常に強い言葉が使われています。
強い言葉は驚きを与え、驚きをもってインプットされた情報は忘れられにくいと言えます。

【相手の心に「なんで?」を作り出す】

人間は自分が常識だと思っていることと反対の事を言われると、頭の中に「何で?」という疑問が芽生えます。
また、今まで深く考えていなかったけれども、「そういえばそうだよな」という問いかけを投げられたときにも、「どうしてだろう?」と思います。
そして疑問を解決するような答えを知りたいがために、続きや中身を読みたくなる、という習性があるのです。

まず、相手に「何で?」という疑問を抱かせる為には、常識に対しての疑問の投げかけが重要になります。
現在は以前に比べて情報が入手しやすく、いままで常識だと思ってきた事が実は非常識だったという事が、良くあります。
「本当は怖い家庭の○○」等のテレビ番組でも、一般的に常識とされる医学知識が実は正しくなかったという情報が関心を集めています。

そのような状況の中で、「何で?」と思うような、常識と反対の投げかけは、何かに興味を持ってもらう際に非常に強い効果があります。

しかし、このやり方は情報を読み進めた際に納得感が得られないと逆効果になってしまうので、うまく使う必要があります。

参考:

「頑張らないと仕事はうまく行く」
「美味しい物を食べて痩せなさい」
「いい人を止めると人付き合いが加速する」

上記の参考のように「何で?」と思わせるようなキャッチコピーを作る際のポイントは、

一目みただけで「何となくわかるような気がする」と思ってもらえる平易な表現を選ぶことです。
全く理解が出来そうにない言葉を見ると、それだけで人は拒否反応を起こしてしまう可能性があります。
「読み進めれば新しい発見があるのではないか」という期待感を持ってもらえるコピーが最も効果的です。

【まとめ】

今回はキャッチコピーの基本の型を紹介しながら、

コピーライティングの経験が無い人でも効果的なキャッチコピーを作成するコツをお伝えしました。
より詳細なキャッチコピーの型を知りたい方は、書籍「キャッチコピー力の基本77のテクニック」を参考にしてみてください。
キャッチコピーの理論などを解説している書籍はたくさんありますが、実際のアイデア出しの際にすぐに使えるので
当社でもキャッチコピーを作る際に、辞書のようにいつも愛用しています。

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