MEOとは?SEOとの違いや基礎知識を解説
MEOとは?SEOとの違いや基礎知識
この記事を読むための時間:5分
最近よく「MEO」という言葉を耳にしませんか?
SEOと似ている言葉なので、何となく仲間なのかとは思うけれど、具体的にはどういったものか分からないという人も多いのではないでしょうか。
MEOは、店舗や施設の集客を促すためには非常に重要な施策です。
今回はMEOについて、SEOとの違いや概要、メリットや具体的な対策方法を紹介します。
MEOとは
MEO(マップ・エンジン・オプティマイゼーション、英:Map Engine Optimization)は、和訳すると「マップエンジン最適化」です。
「地域名+キーワード」で検索すると、結果の上部にGoogleマップの枠と、検索したキーワードに当てはまる施設が表示されます。この部分で自店を上位に表示させるための施策がMEOであり、ローカルSEOと呼ばれることもあります。
MEOとSEOとの違い
MEOとよく一緒に耳にする「SEO」。この2つの違いをご存知ですか?
この2つは共に「集客」を目的としていますが、SEOはweb全般の集客を目的としているのに対し、MEOは検索した地域での集客を目的としています。つまり、同じ目的でもSEOとMEOはターゲット層が異なるのです。
MEOのメリット
SEOより上位表示されやすい
「地域+店舗」で検索した場合、Googleマップでの検索結果が一番上に表示され、その後にSEO対策によって順位付けられた関連するサイトが続きます。
つまり、MEO対策をしっかりと施した場合、SEO対策をしたサイトよりも上位に表示させることも可能なのです。特に近年スマートフォンを使って、その地域で人気の店舗を検索する人が増えたので、MEO対策は集客と売り上げアップに大きな効果があると言えます。
低コストで集客が可能
飲食店などの実店舗の集客方法として「食べログ」「ホットペッパー」などの媒体の利用が挙げられます。
これらの利用は集客に大きな効果をもたらしますが、「広告費が高い」というコスト面でのデメリットがあります。多くの店舗の中でも目立つように配置してもらうなどのプランを選択すると、さらにコストがかさんでしまいます。
しかし、MEO対策は媒体に頼らず自身で行うことができる集客方法なので、コストの負担を大幅に下げることができるのです。「広告費を出す余裕がない」というような小さな店舗でも、大型店舗を超える宣伝効果を得ることも可能なのです。
具体的なMEO対策方法
店舗ページタイトルに地名を入れる
まずはwebサイトのページタイトルタグに地名を入れましょう。
例えば名古屋で「とんかつ専門店 とんとん亭」というお店を営業しているとしたら、webページのタイトルタグには名古屋を入れて「名古屋のとんかつ専門店 とんとん亭」という具合です。
ただし、全国に何店舗かお店があったり、商圏が全国区であったりする場合は、地名を入れてしまうと逆にその地域での検索でしか表示されにくくなってしまうので、入れないようにしましょう。
Googleマイビジネスに登録する
Googleマイビジネスとは、店舗や施設の情報を登録することで、Googleの検索やマップと言ったサービスで表示させられるツールのことです。実店舗がなくても登録することが可能です。
知名度アップや集客効果が大いに期待できるうえ、無料で利用することができるので、ぜひ登録しましょう。
カテゴリを適切に設定する
まずはカテゴリを設定するところから始めますが、ここで適切でないカテゴリを選んでしまうと、マイナスの評価を受ける要因になってしまいます。
カテゴリ選択の評価は中心となる事業内容であるかを重視されるので、例えば昼はカフェで、夜はバーとして営業する店の場合、どちらがメインであるかでカテゴリが決定するべきです。
リスティング完成度を上げる
リスティングとは、Googleマイビジネスの情報の充実度のことです。このリスティングは評価ポイントの一つなので、しっかりと情報を書き込み、リスティングの完成度を上げましょう。
例え80%や90%完成させても、僅かでも充実度が足りないと評価を受けられない可能性があります。そのため、必ず100%にしましょう。
NAPをしっかり入力する
NAPとは、「Name・Address・Phone」の略称で、「名前・住所・電話番号」のことです。
このNAPがきちんと入力されていないと、ユーザーがいざ検索して自店を見つけてくれたとしても、住所が分からなければ訪れることができませんし、電話番号がなければ問い合わせをすることができませんよね。
そのため、NAPはしっかりと入力しておきましょう。
良い口コミが集まる仕組みを作る
ローカル検索の結果の順位を決めるポイントの一つに、Googleマイビジネスを始めとして、エキテンやYahoo!、ぐるなび、食べログ、トリップバイザーなどに寄せられた口コミがあります。
これらに良い口コミが多いほど、Googleからの評価が上がり、上位に表示されやすくなるのです。そのため、良い口コミを集めるための施策が重要です。
口コミを集めるには以下の方法があります。
- チラシなどにwebページのアドレスやQRコードを印刷する
- 口コミを書くと粗品や割引券プレゼントなどのキャンペーンを行う
- 良い口コミが集まりやすい店を目指す
チラシや店のフライヤーにwebページアドレスやQRコードを乗せるのは、地味なようですが意外と効果的です。さらにそのチラシなどを買い物袋に入れたり、お買い上げの際品物と一緒に渡したりすることで、サイトにアクセスするユーザーが増えるでしょう。
また、口コミを書くことで、粗品や割引券がもらえるキャンペーンも大きな効果があります。
そして、ユーザーのSNSやブログなどで店を紹介されることも評価のポイントになります。「今日は〇〇(店名)に行ってきました~!とっても美味しかったです!」というような書き込みだけでも、店名が書かれていれば評価の対象になるのです。
口コミには良いものもありますが、中には「店内が汚かった」「店員が不愛想だった」などのマイナスなものもあります。マイナスな口コミへの対応は他のユーザーからの印象を大きく左右します。そのためマイナスな口コミ投稿があった場合、無視せずにきちんと謝罪の返信をして、真摯な対応を心がけることが重要なのです。
また、もちろん謝罪のみで済まさずに、マイナスの口コミの原因を取り除き、良い口コミが集まりやすいようにサービスの向上、スタッフへの指導を心がけることが大切です。
MEO対策の注意点
MEO対策の注意点としては、まずはGoogleマイビジネスの規約に違反しないように注意することが挙げられます。
例えば、店を目立たせようとビジネス名に地名やキャッチフレーズを入れる人がいますが、ビジネス名以外のワードが入っているとして違反行為に当たってしまうのです。
また、MEO対策のかなめとなる口コミですが、なかなか集まらないからといって、自作自演やサクラの口コミを投稿することはNGです。最悪アカウント停止・削除となってしまうので、絶対に行わないでください。
まとめ
MEO対策は地域密着型の集客に効果がある施策です。
MEO対策は以前から存在しましたが、認知され始めたのは比較的最近であり、施策を進めている店舗は多くはないので、ライバルがまだ少ない状況であると言えます。
自身で行えば低コストで行える施策ですが、集客効果が何倍にもなった店舗も多くあり、効果は非常に高いです。
自分のお店を発展させたい方は、MEO対策をしっかりと行いましょう。