NAP情報とは?MEO対策での重要性
NAP情報の概要とMEO対策での重要性について
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MEO対策を行っていると「NAP情報」という言葉をよく耳にすることはありませんか?
NAP情報はMEO対策において非常に重要な意味を持ちます。しかし「NAP情報ってそもそも何?」「なぜMEO対策で重要と言われているの?」と思う人もいるでしょう。
そこで今回はNAP情報について、概要やMEO対策でなぜ重要な意味を持つのかを解説します。
NAP情報とは
NAP情報(ネームアドレスフォン、英:Name Address Phone)とは
- Name:店舗や事業者の名前
- Address:住所
- Phone:電話番号
の頭文字をとった言葉です。
NAP情報は、Googleがweb上の店舗情報を収集する際に非常に重要な要素です。
NAP情報とMEO対策の関係性
NAP情報はMEO対策において欠かせない存在です。
そもそもMEOとは、ローカルSEOとも呼ばれ、検索した地域での検索結果で上位を獲得するための施策を意味します。
例えば、「名古屋 ラーメン店」と検索した際、名古屋にあるラーメン店の中でも上位に表示されるようにするための施策がMEOです。上位に表示されることで、サイトのクリック率や実際に店舗を訪れる客数の増加が期待できます。
このMEO対策にはいくつかの方法がありますが、その中でも大きな影響力を持つのがNAP情報なのです。
ただし、MEOに影響を与えるのは”統一された”NAP情報です。なぜ統一されていることが重要なのかは次で解説します。
NAP情報を統一させるべき理由
NAP情報は自社のホームページ以外にも、他のウェブサイトや媒体、SNSなどで紹介される際に使われています。
しかし、例えば自社サイトには「東京都渋谷区渋谷1丁目2番地3号」と表記してあるのに、別のサイトでは「東京都渋谷区渋谷1-2-3」と表記してあるなど、NAP情報の表記がバラバラになっていることがあります。
このように表記がバラバラな場合、人間は多少表記方法に差があっても同一店舗だと認識できますが、Googleの店舗情報を収集するプログラムであるクローラーは別の店舗と誤認識してしまう可能性があるのです。
このクローラーの認識はかなりシビアなので、例えば「山田ビル1F」と「山田ビル1階」や「カフェフラワー」と「cafeフラワー」、さらには大文字と小文字、半角と全角といったほんの少しの違いでも別物と認識されてしまうこともあります。
別の店舗と誤認識されてしまうと、それぞれに集まった評価もバラバラになります。するとMEO効果も下がってしまい、検索結果で上位に表示させるのが難しくなってしまうのです。
そこで、NAP情報を統一させて、クローラーに「同じ店についての情報ですよ」と認識させる必要があります。
NAP情報を統一させる方法
自社サイト・GoogleマイビジネスのNAPをチェックする
NAP情報を統一させるには、まずは統一する基準となる情報を確認しましょう。自社サイトやGoogleマイビジネスに登録しているNAP情報を確認するのがいいでしょう。
このときに注意したいのが、同じサイト内で表記が間違っている部分はないか?ということです。
例えば、アクセス情報の部分には「株式会社 YAMADA」と表記してあるのに、トップページには簡略化させて「(株)YAMADA」と表記が違っていると、これだけでもMEOの結果に良くない影響が出てしまいます。
統一情報をチェックしたら、NAP情報がヘッダーやフッターなどに常に表示させるようにしましょう。どのページにもNAP情報を記載することで、クローラーもユーザーも公式のNAPを認識しやすくなります。
また、問い合わせページにもNAP情報を記載しておきましょう。さらに、ページのメタデータにNAPを加えるのも有効です。
なお、クローラーは画像内のNAP情報を読み取れません。例えばチラシのように画像でNAP情報を開示している場合、何枚画像を貼ってもクローラーに認識されないので意味がないのです。
ただし、画像によるNAP情報の提示はユーザーにとってはインパクトがあり、覚えやすいメリットがあります。そのため、画像の他にヘッダーなどに小さくても文字でNAP情報を記載しておくと良いでしょう。
自社サイトに構築化データを追加する
構造化データとは、HTMLで書かれた情報を検索エンジンが理解しやすくするためにタグづけしたものです。
「JetB株式会社」を例に挙げてみましょう。構築化データがないと、検索エンジンは「JetB株式会社」と書いてあるだけでは、「JetB株式会社」という文字列が会社名であると判断することはできません。
そこで「JetB株式会社」とは会社名であり、さらにどんな事業をしていて、所在地はどこであるかなどを検索エンジンに理解させるために施策したものが構築化データなのです。
つまり、自社サイトに構築化データを追加すれば「JetB株式会社」という一文から「JetB株式会社」とはどのような会社なのかを検索エンジンは認識し、SEO効果が上がるのです。
Google検索結果のNAPをチェックする
自社のNAP情報を確認したら、次はweb上のNAP情報が正しいかを確認しましょう。
Googleで自社や店舗名で検索をかけてNAP情報が正しいかをチェックします。基準となるとなる表記と違う場合には、「情報の修正を提案」から修正依頼を出すことができます。
ただし、提案から反映までは時間がかかることが多いため、変更が即座に反映されるGoogleマイビジネスから修正するのがおすすめです。
他社サイトに掲載されているNAPもチェックする
他社サイトや食べログやホットペッパーなどの媒体にも自社のNAPが掲載されているのであれば、それらが正しい表記かどうかも確認しましょう。
もしもNAP情報が正しくない場合は、そのサイトのオーナーや管理者に連絡してNAPを書き換えてもらいましょう。
その際、また間違った情報が掲載されてもいけないので「NAPを変更してください」と言うだけではなく、正しいNAP情報をメールなどに記載してコピペして使えるようにしてあげると良いでしょう。
NAP情報の統一で注意するべきポイント
先述した通り、NAP情報の判断はシビアなのでどんなに細かい部分でもしっかりチェックしなければなりません。
以下でうっかりチェックし忘れてしまいがちなポイントを解説しますので、NAP情報を統一させる際は気を付けてくださいね。
- 全角と半角
特に「株式会社 山田」というように、スペースを空ける場合はスペース角も注意してください。また()、丁番地や電話番号に使われる「-」も全角、半角かも見落とされがちなので気を付けましょう。 - ローマ字の大文字と小文字
- (株)と株式会社
- ()の有無
まとめ
NAP情報はMEOにおいて非常に大きな影響を与える存在です。きちんとNAP情報の表記が統一されているか、されていないかで、検索結果の順位に差が出るので、しっかり対策をとる必要があります。
また、NAP情報を読み取るGoogleクローラーの判断は非常にシビアです。全角や半角、ローマ字の大文字といった細かい部分の違いでも、別サイトと誤認識されてしまうので、細かい部分も違いがないようにしっかりと統一させましょう。