ヒートマップとは?活用することで何がわかるの?
ヒートマップとは?
この記事を読むための時間:5分
Webサイトを運営する上で欠かせないチェック項目の一つであるヒートマップ。サイトのパフォーマンスを上げることを目的としたアクセス解析の一つであり、より細かくサイト内でのユーザーの動きを確認することができます。
では、ヒートマップを活用することで、具体的にどんな結果を導き出すことが出来るのでしょうか。
ヒートマップを使用することでのメリットやデメリット、またヒートマップ活用の際に知っておきたい用語をご紹介します。
目次
ヒートマップとは?
ヒートマップとは、自社が運営するWebサイト内で、ユーザーがどんなものに興味を示しているのかを具体的に導くことができるツールのことです。
このヒートマップは、画面上がサーモグラフィーのように色分けされており、赤・黄色・緑・青という順番で、興味が集中している部分と興味を示さない部分を一目でわかるように可視化されています。
赤ければ赤いほど、ユーザーの目に触れて注目されており、逆に青い部分はユーザーの目に触れていないところと認識しておくと良いでしょう。
ヒートマップのメリット・デメリットは?
ユーザーの動きがチェックできるヒートマップを活用することは、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。ヒートマップの特徴を踏まえながらチェックしていきましょう。
ヒートマップを活用するメリットって?
ヒートマップを活用するメリットは、ページ内のどの部分で離脱をしているのか、そしてどの部分が主に注目されているのかをページ単体で確認できることです。
アクセス解析などを利用するとページの離脱率やセッション率などを見ることができますが、具体的にどの部分が影響しているのなど、詳しい内容まで確認することができません。
しかしヒートマップを使用すると、具体性がはっきりするため、ページ内の改善を行うことができます。
ページの内容は、離脱率が高いからと言って内容が悪いとは限りません。逆にその1ページを読むことで満足のいく内容が得られることもあります。
ヒートマップを利用すると、どこ部部までユーザーが注目しているかがわかるので、ページ内の改善にもつながります。
またヒートマップは、ユーザー目線で改善ができるため、ユーザビリティなWebサイトに近づけることもできます。
ヒートマップを活用するデメリットって?
ヒートマップを活用する上でのデメリットも確認していきましょう。ヒートマップは、あくまでも行動データをベースにした仮説に過ぎません。
ヒートマップ通りに改善したからと言って必ずしも改善されるというわけでないことから、ヒートマップを使用すると共にアクセス解析をチェックするなど、さまざまな方向から見ていくことをおすすめします。
ヒートマップを活用したからと言って、必ずしも改善に繋がるとは限らないことを頭に入れておく必要があります。
ヒートマップ活用でわかる4つのこととは?
ユーザーの動きが確認できるヒートマップは、具体的にどのようなことがわかるツールなのでしょうか。ヒートマップからわかる4つのポイントを紹介します。
興味コンテンツがチェックできる
ヒートマップは、サイト全体を見渡して、ページ内のどの部分に注目をし、何に興味を持っているのかを確認することができます。
カーソルを合わせた部分などもチェックすることができるため、トップページなどを確認すると、どんなページに飛んでいるのかも自動的に分かります。
またトップページなどを見てみると、どんな部分に興味を持っているのかなどもわかるため、記事ページ以外のユーザーの興味もチェックできます。
離脱位置のチェックできる
ヒートマップを活用すると、ユーザーがどの位置で離脱することが多いのかを確認することができます。ページの頭から下へとスクロールしていくことで、グラデーションのように赤から青へと少しずつ色を変えていきます。
読まれているところが多い部分は、赤く染まっていますが、だんだんと下へ向かうにつれ、黄色→緑→青と色が変わります。
赤を100%とすると黄色は全体の75%程度、緑は50%、青は25%以下と表すことができます。青い部分というのは、ページを見た全体の3/4が色が変化している部分で離脱していることがわかります。
最後まで赤く染まっていれば、多くのユーザーがページをしっかり見ていると認識することができます。
クリック位置のチェックできる
ヒートマップでは、サイト内のどこに興味を持っていて、さらにどこをクリックしているのも確認することができます。
また記事ページなどには、内部リンクや商品ページへのリンクなどを貼ることができるため、設置したリンクへユーザーが興味を持っているかなどもチェックすることができます。
熟読位置のチェックできる
ヒートマップでチェックできる項目として、記事ページ内のどの部分が熟読されているのかをチェックすることもできます。
ページの内容として、どの部分にユーザーが注目しているのかがわかると、そこに関連した内容をアップすることで、アクセス数アップにも繋げることができます。
ヒートマップで知っておきたい用語とは?
ヒートマップを活用する上で、さまざまな用語が使用されます。知っておくと便利な3つの用語をご紹介します。
アイトラッキング
アイトラッキングとは、ユーザーの目の動きやスピードをチェックするための録画機能で、Webページの閲覧状況を確認することができます。ユーザーの目の動きをヒートマップで可視化することで、潜在需要を解析します。
マウストラッキング
マウストラッキングとは、ユーザーのマウスの動かした方をチェックすることができる機能です。
マウスの動きに加え、動かす速度などもチェックすることができ、ユーザーが注目している部分と読み飛ばしている部分を把握することができます。より細かくヒートマップをチェックしたい時におすすめです。
クリックトラッキング
クリックトラッキングとは、その名の通りクリック部分をチェックできる機能であり、Webページのどの部分がより多くクリックされているかを確認することができます。
またクリックの多さだけでなく、間違えてクリックしているところなどもチェックできるため、快適なページへの改善に役立ちます。
ヒートマップとおすすめな組み合わせは?
ヒートマップは、ほかの解析ツールなどと組み合わせて使用することで、さまざまな方面からWebサイトの解析を行うことができます。おすすめの組み合わせについてご紹介します。
ヒートマップ×ユーザテスト
ヒートマップをより効率よく使いこなすならユーザテストを合わせて行うのもおすすめです。
ユーザーテストは、ユーザーの感想をその場で確認することができるため、どうしてクリックしないのか、そしたどうして途中で離脱したのかなど、ヒートマップで見極めきれない感情面を確認しながら行うことができます。
表面上の動きと感情面の両方から見ることができるテストとなりますので、改善後にどのような変化があるのかも合わせてチェックするのもおすすめです。ユーザーテストを使って、ユーザーの思いを確認しましょう。
ヒートマップ× ABテスト
コンバージョンを上げるために使用することができるABテストと組み合わせて使用するのもおすすめです。
このABテストは、その名の通りAパターンとBパターンを比較しながら行うテストであるため、ヒートマップを取り入れることで、その差をはっきりと確認することができます。
特に商品販売を行うショッピングサイトやサービス提供をするサイトなどは、コンバージョンアップが望めるABテストの活用がおすすめです。
まとめ
ヒートマップは、ページごとに解析することができるツールであるため、質の良いコンテンツ作りへの改善に繋げることができます。ユーザテストやABテストなど、その他解析ツールと組み合わせて、ユーザーの心を掴むWebサイト作りをしましょう。
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