バックアップの強い味方!データ記録メディア&オンラインストレージの特徴
「せっかく書いたブログが水の泡に・・・」
そうならないために記録メディア&オンラインストレージを活用しましょう!
パソコンを長年使っていると「データが消えた」という経験は誰しも一度や二度はあると思います。「保存していれば…!」と思っても時すでに遅し。あの絶望感は二日酔いの朝に近いなと個人的には感じています。
普段からバックアップをとる習慣をつけておけば、そんな悲劇に遭わずに済むはずです。
でもどれがいいの?と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、今回は記録メディアやオンラインストレージの特徴を紹介したいと思います。
目次
記録メディア
ハードディスク(HDD)
データ記録用の円盤(磁気ディスク)を回転させることにより、磁気ヘッドでデータを読み込みます。
魅力は何と言っても記憶容量が大きいことです。容量で考えれば他の追随を許さない単価の安さです。
また導入が簡単であることも嬉しいポイントです。外付けのHDDならパソコン自体にトラブルが起きてもデータが守られますし、他のPCでデータを使うこと容易です。
一方で衝撃に弱かったり、熱を発するというデメリットがあります。専門家の間ではハードディスクは消耗品であるということが常識です。
また場所を取るため、デスクトップパソコンでの使用が基本となるでしょう。
フラッシュメモリー(USBメモリー)
電子の出し入れにより記録するメディアです。
ドライブを新たにインストールすることなく、USBに接続すれば簡単に使えることが大きな魅力です。またかさばらないこともメリットと言えるでしょう。
ただ、電子を使って記録するため静電気に弱いと言われています。書き換えを繰り返すことで劣化し、データが突然消えることもあります。大切なデータを長期的に保存するのは避けるべきでしょう。
また、データ容量から考えると単価が高いのも難点です。
光学ディスク(CD、DVD、Blu-rayなど)
記録面を化学反応させることで記録するメディアです。
他のメディアに比べると保存状態さえ良ければ長期間記録を保持できるメリットがあります。
一方で光や熱によるエラーが多かったり、記録に時間がかかるというデメリットがあります。
一口に光学ディスクと言っても様々な種類があります。
CD
容量は650MB、700MBの2種類です。他の記録メディアのようにドラック&ドロップでの保存はできず、書き込みソフトや対応ドライブが必要です。
・CD-R…1度だけ保存可能、書き換えは不可能なので長期保存に適している。あとからデータを追加することは可能。
・CD-RW…約1000回まで書き換え可能。
・CD-ROM…読み込み専用
DVD
容量は4.7GBです。両面に記録できるタイプ(DL)は9.4GBまで可能です。CD同様専用のドライブが必要になります。
・DVD-R…1度だけ保存可能、書き換えは不可能。ファイナライズを行っていない場合、高い互換性がある。
・DVD-RW…約1000回まで書き換え可能。
・DVD-ROM…読み出し専用。アプリケーションソフト、ゲームに使われている。
・DVD-RAM…ドラック&ドロップで何度も書き換え可能。互換性は低い。
このほか「+R、RW」もあります。容量、記録ルールは一緒ですが、「-R、RW」より互換性が低いと言われています。なお規格が異なるため、「-」と「+」の間で互換性はありません。
CD、DVDディスクは扱えるドライブが限られています。
パソコンの「コンピュータ(マイコンピュータ)」を見て、「CDドライブ」「DVDドライブ」があれば読み取りのみ可能です。「CD RWドライブ」「DVD RWドライブ」があれば保存、書き込みもできます。
またマルチドライブ、スーパーマルチドライブ、ハイパーマルチドライブといった規格のドライブもあります。
詳しくはこちらの図をご覧ください。
Blu-ray
ソニーが推進するDVD規格です。高画質映像を保存できることが最大のポイントです。容量は片面25GB、両面で50GBですが、今後さらに大容量のものも開発される可能性があります。DVD規格との互換性はなく、専用のドライブが必要です。
参考までにかつてよく使われていた記録メディアについても紹介しておきます。
フロッピーディスク(FD)
ワープロの時代の記録メディアとしては主流ですが、今ではドライブがついていないパソコンのほうが多いです。何度も書き換え、消去が可能ですが、よく故障します。また容量が1.44MBのためすぐいっぱいになってしまいます。
個人的に愛用するのは構わないと思いますが、誰かにデータを渡す場合、読み取る手段がない可能性が高いため、避けたほうが無難です。
光磁気ディスク(MO)
磁気で書き込み、レーザー光で読み込むメディアです。
容量は640MBが主流ですが、最大で2.3GBのものもあります。カートリッジに収まっているため保護性能が高い点が魅力と言えます。しかしフラッシュメモリーや光学ディスクが普及したことで一気に衰退しました。
現在ではドライブが標準搭載されているパソコンはなく、外付け機器を使用することが前提になります。
記録メディアに保存する時に注意しなければいけないのは、どのメディアを使うにしても破損のリスクがあるということです。通常使用でHDDが5年、フラッシュメモリーが5年、光ディスクが10年程度で寿命を迎えます。
大切なデータを失わないために、必ず2つ以上のメディアにバックアップを取るよう心掛けましょう。
続いてオンラインストレージについて紹介します。
オンラインストレージとは?
すごく簡単にいえば、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などに保存しているファイルをネット上に保存するサービスです。ネット上に保存できるので、本体の容量がいっぱいの場合やバックアップに大変便利です。
それでは主要なオンラインストレージとして「Dropbox」「OneDrive」「Google ドライブ」を紹介します。
「Dropbox」
無料で2GBまで使えます。小さなファイルやドキュメントのバックアップに便利です。
ファイルは自動でバックアップされますので、もしもの時にも安心。複数のコンピュータと同期が可能ですので、どこにいても必要なファイルを呼び出せます。
有料プランならファイルの共有リンクにパスワードを設定できるため、大容量のファイル送信にも利用できます。もちろん容量の拡大も可能ですので、多くの会社で採用されています。
一方で権限管理がフォルダ単位でしかできず、細かい権限管理が行えないのが難点です。
「OneDrive」
Microsoft社が提供しているサービスです。Microsoftのアカウントを取得することで誰でも5GBまで無料で利用が可能です。
Windowsの操作に近いため、Windowsユーザーにとっては使い勝手の良いサービスだと思います。非商用利用という条件ですが、Word、Excel、PowerPointの閲覧、編集もできます。
また、複数のセキュリティーを使っていて、データ漏洩の心配はなさそうです。
一方でバージョン管理機能がないため、間違って上書きした際に復元が出来ないというデメリットがあります。また写真のアップロードが遅い、htmlファイルがコードで表示されてしまう、テキストフェイルが文字化けするといった問題をネット上で訴えているユーザーもいました。
「Google ドライブ」
Googleアカウントを持っていれば誰でも利用できるサービスです。Gmail、Google+、フォトと共用ですが、15GBまで無料で利用できます。
GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートと連携することで、編集したファイルが自動的にGoogleドライブに保存されます。ファイルの共有や文章の共同編集も簡単です。また、Googleのサービスだけあり、検索機能が非常に充実しています。
一方でOfficeファイルを使っている場合、ファイルを開く手順が少々煩雑です。Officeファイルの使用頻度が高い方はOneDriveの方が向いているかもしれません。
さらに、利用規約には次の文言が記載されています。
本サービスの一部では、ユーザーがコンテンツをアップロード、提供、保存、送信、または受信することができます。ユーザーは、そのコンテンツに対して保有する知的財産権を引き続き保持します。つまり、ユーザーのものは、そのままユーザーが所有します。
本サービスにユーザーがコンテンツをアップロード、提供、保存、送信、または受信すると、ユーザーは Google(および Google と協働する第三者)に対して、そのコンテンツについて、使用、ホスト、保存、複製、変更、派生物の作成(たとえば、Google が行う翻訳、変換、または、ユーザーのコンテンツが本サービスにおいてよりよく機能するような変更により生じる派生物などの作成)、(公衆)送信、出版、公演、上映、(公開)表示、および配布を行うための全世界的なライセンスを付与することになります。このライセンスでユーザーが付与する権利は、本サービスの運営、プロモーション、改善、および、新しいサービスの開発に目的が限定されます。このライセンスは、ユーザーが本サービス(たとえば、ユーザーが Google マップに追加したビジネス リスティング)の利用を停止した場合でも、有効に存続するものとします。
つまり、ファイルの利用権をGoogleに付与するということです。プロモーションに利用される可能性がああることは心に留めておく必要があります。
オンラインストレージは運用効率化のために、一定期間ログインしていないとアカウントを削除するケースがあります。また、サービスが終了する可能性もゼロではありません。事前に利用規約を読んだ上で、定期的に情報をチェックしておくことが不可欠です。
バックアップはメリット、デメリットを理解して選択することが大切
バックアップの方法として記録メディア、オンラインストレージを紹介しました。どの方法にもメリット、デメリットがあります。リスクを考慮して複数の手段を使ってバックアップをとっておくことをおすすめします。
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