CTA(Call To Action)とは?CVRをあげる改善方法も
CTA(Call To Action)とは
この記事を読むための時間:5分
CTAとは「Call To Action」の略で、日本語では「行動喚起」と訳します。
WebサイトにおけるCTAは、「ユーザーに求める行動」を促すことやコンバージョンへ誘導するバナーやボタンのこと。「購入する」「申し込む」などのボタンもCTAに該当しており、コンバージョンを獲得したいと考えるWebサイトにおいて欠かせない存在です。
この記事ではCTAの解説や、コンバージョン率(CVR)をあげるための改善ポイントなどについて紹介します。Webサイトの運営に少しでも携わっている方はぜひ参考にしてください。
目次
CTA(Call To Action)で喚起される行動とは
CTAで喚起される行動には、主に以下のようなものがあります。
- 購入
- お問い合わせ(電話・メール)
- 資料請求、資料ダウンロード
- メルマガ登録
- 定期購読登録
- 会員登録
- 続きを読む、次へ進む、詳しく見る
- コメント入力
- SNSフォロー
- キャンペーンページへの誘導
CTA(Call To Action)の改善の重要性
Webサイトに訪れたユーザーは、様々な目的を持っています。
CTAが最適であれば、ユーザーは目的を最小の道のりで達成できます。しかし、CTAがうまく機能しないとユーザーは目的をなかなか達成できず離脱してしまいます。
例えば、購入を決意しているユーザーがWebサイトに訪れても、購入ページがどこにあるか分からなければ購入には至りません。最終的にコンバージョン獲得を向上させるためには、CTAを改善していく必要があるのです。
CTA(Call To Action)の主な設置場所
CTAは、Webサイトの以下のような場所に設置されています。CTAは設置する場所が非常に重要で、ユーザーの目に入りやすい場所を選ぶ必要があります。
- Webページのヘッダーやフッター
- サイドバー
- ファーストビュー内
- コンテンツ直下
- コンテンツとコンテンツの間
- ポップアップやモーダルで表示
モーダル表示とは、ポップアップしたウィンドウ内で操作を完了またはキャンセルするまで他の操作ができないようにする表示手法です。
コンバージョン率UPに効果的な8つのCTA改善ポイント
コンバージョン率をアップする効果的なCTAを作成するにはどうしたら良いのでしょうか?ここでは、以下の7つのCTA改善ポイントを紹介します。
- リンク先がわかる文言にする
- 具体的な行動や緊急性を感じさせる
- 最適な場所に設置する
- 視認性の高いデザインにする
- ボタンの選択肢を少なくする
- テストを繰り返す
- CTAに達しているかも確認する
1. リンク先がわかる文言にする
CTAに記載する文言は、ユーザーがリンク先をイメージできるものにする必要があります。
このボタンやバナーを押すとどんな情報が得られるのか分からなければユーザーはクリックしません。どんなページに飛ばされるのか分からないという不安や不信感も与えてしまいます。
例えばコンバージョンページに誘導する場合、「こちらをクリック」や「○○(製品名)」ではなく、「申し込む」「○○(製品名)を購入する」などとコンバージョンページに移動することをイメージしやすくすることでユーザーは抵抗なくクリックしてくれるようになるでしょう。
2. 具体的な行動や緊急性を感じさせる
CTAに記載する文言は、ユーザーにとってほしい行動を明記するとユーザーを誘導しやすくなります。この時文言を動詞にするとなお効果的です。
例えば「申し込み」ではなく「申し込む」、「クリック」ではなく「クリックする」とするだけでもユーザーが行動しやすくなるのです。
CTAではターゲットに合わせて表示する文言を変えることも可能です。また、「今だけ!」「数量限定」など緊急性を感じさせる文言も効果的でしょう。
3. 最適な場所に設置する
「CTAの設置場所」で場所を紹介しましたが、CTAを設置する場所も重要です。CTAの設置に最適な場所は、Webサイトの内容やデザイン、コンテンツなどによって異なります。
アクセス解析やテストの結果を元にユーザーの導線を確認して最適な場所に設置するなど、押しやすく見つけやすい場所に設置しましょう。
4. 視認性の高いデザインにする
押しやすさや見つけやすさは、設置場所だけでなくボタンやバナー自体のデザインも影響します。色や形で視認性を高くしましょう。また、「タップできること」がひと目でわかるデザインであることも重要です。
また、他のボタンとの違いをはっきりさせ、押して欲しいボタンを強調することも忘れないようにしましょう。同じようなボタンが並んでいるとユーザーが誘導したいものと違うボタンを押してしまう可能性があります。
5. ボタンの選択肢を少なくする
ボタンの選択肢が多いと、ユーザーは意思決定を諦めてしまったり気が散って購買意欲を失ったりしてしまいます。コンバージョンへ導くCTAのボタンは、特に何も考えずとも完了まで導いてくれるようなストレスフリーな流れが理想です。
6. テストを繰り返す
CTAは、A/Bテストやユーザビリティテストを繰り返してより良いものにしていく必要があります。
「A/Bテスト」は改善案を数パターン用意して結果を比較するテストで、複数の中から最も効果的な改善案を見極めるのに有効です。
一方「ユーザビリティーテスト」は、改善したページをユーザーに実際に操作してもらい、使用した感想を喋ってもらったり操作の様子を観察したりするテストです。想定外のユーザーの行動や、客観的意見を把握するのに役立ちます。
7. CTAに達しているかも確認する
そもそもユーザーがCTAに到達する前に離脱している可能性もあります。その場合は、CTAではなくそこまでのWebサイトに問題点があると考えられるでしょう。
例えば、購入のための入力フォームの入力中に離脱したユーザーは、入力フォームのわかりにくさや項目の多さにストレスを感じて離脱している可能性が高いです。しかし、そのことに気がつかずその下にある「購入する」ボタンをいくら改善しても意味がありません。
ユーザーがどこで離脱しているかのデータを収集するようにしましょう。
CTA改善の成功事例を紹介
最後に、CTA改善によってコンバージョン数やコンバージョン率を向上させた成功事例を紹介します。
オバマ元大統領の献金サイト
CTA改善の成功事例として最も有名なのが、オバマ元大統領の献金サイトです。分析ディレクターを担当したダン・シロカー氏は、サイトのトップページのメインビジュアルとコンバージョンボタンの2点の変更でどのような違いが出るかを検証しました。
その結果、コンバージョンボタンの文言を「SIGN UP(会員登録)」から「LEARN MORE(もっと詳しく)」に変更し、メインビジュアルも温かみを感じる写真にすることでコンバージョン率が40.6%改善されました。
出典:https://blog.optimizely.com/2010/11/29/how-obama-raised-60-million-by-running-a-simple-experiment/
FacebookのCTAボタンを試した「Dollar Shave Club」
2014年12月にFacebookの企業ページに新たに登場した「予約する」「お問い合わせ」「アプリを利用」などから選べるCTAボタン。
アメリカのメンズ美容品を中心に扱う通販サイトの「Dollar Shave Club」は、3週間「登録する」ボタンを試験的に設置し、より多くの新規顧客獲得を実現しました。
また、他のソーシャルメディアのCTAボタンと比較したところ、新規顧客の獲得におけるコンバージョン率が2.5倍という結果でした。
出典:https://www.facebook.com/business/news/JA-Pages-CTA
不要な要素を削除した「yuppiechef」
キッチン用品を販売している南アフリカのyuppiechefは、ランディングページでナビゲーションバーを排除することでコンバージョン数が100%増加しました。ユーザーの気が散るリンクをなくすことでコンバージョンページに集中させられた事例です。
出典:https://instapage.com/blog/landing-page-conversion-rate-optimization
まとめ
CTA(Call To Action)について紹介しました。コンバージョンを獲得したいWebサイトにおいて、CTAは重要な要素です。8つのCTA改善ポイントを参考にしながら、よりユーザーに行動してもらえるWebサイトを目指しましょう。
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