EFO(入力フォーム最適化 / Entry Form Optimization)とは?
EFO(入力フォーム最適化 / Entry Form Optimization)とは?
この記事を読むための時間:5分
入力フォームに到達したユーザーのうち約80%がコンバージョンを達成する前に離脱してしまうと言われているのをご存知でしょうか?
入力フォームまで訪れたということは、購入意欲の強いユーザーであると考えられます。それなのに多くのユーザーが離脱してしまう原因は、入力フォームに潜んでいる可能性が高いです。
EFO(入力フォーム最適化 / Entry Form Optimization)は、入力フォームを最適化してフォームの途中離脱を防ぎ、購入や問い合わせを完了してもらうマーケティングの手法です。
この記事では、EFO(入力フォーム最適化 / Entry Form Optimization)について解説して行きます。
目次
EFOとLPOの違い
EFOと一緒に使われることの多い言葉に「LPO」があります。
LPOは、「Landing Page Optimization」の略で、日本語では「ランディングページ最適化」という意味です。Webマーケティングの世界において、ランディングページはインターネット広告などに結びつけて企業が公式サイトとは別に用意した1ページ完結型のサイトのことを指します。
広告から訪問したユーザーの多くは、欲しい情報がランディングページに無いと離脱してしまうため、ランディングページをユーザーの興味を引くように最適化するLPOはコンバージョン率アップに欠かせない手法です。
EFOは入力フォーム、LPOはランディングページの最適化であると覚えましょう!
EFO(入力フォーム最適化 / Entry Form Optimization)の重要性
EFO(入力フォーム最適化)は、集客やLPOに比べて優先順位が低くなってしまいがちです。コンバージョン率をあげる手法には以下のようなものがあります。
- Webサイトへのアクセス…最適な集客
- 入力フォームへの誘導…最適なWebサイト作り
- 入力フォーム通過…最適な入力フォーム作り(EFO)
この中で、3のEFOが最もターゲットの購入意欲が高く施策にかかるコストも低い手法、つまり費用対効果が高いのです。
また、ユーザーは企業を信頼して入力フォームに個人情報を入力します。しかし、入力中にストレスを感じて離脱すると、目的が達成できなかったユーザーは企業に不信感やマイナスな印象を持ってしまいます。入力フォームが適切でないだけで、信頼を一気にマイナスにしてしまいかねないのです。
このように、EFOはコンバージョン率をあげる手法としても重要であり、ユーザーの信頼を得るためにも必要な手法です。
ユーザーが入力フォームを離脱する主な理由とは
ユーザーが入力フォームを離脱する主な理由として、以下のようなものが挙げられます。
- フォームが長い
- フォーム入力項目が多い
- フォーム入力の段階が多い
- 不要な質問項目がある
- エラーが出た
このように、ユーザーが入力する段階で感じるストレスが離脱の原因です。
入力フォームを最適化する6つのポイント
それでは、ユーザーにストレスを与えない最適な入力フォームを作成するにはどうしたら良いのでしょうか?入力フォームを最適化するポイントを紹介します。
入力箇所・文字数を減らす
入力する箇所や各項目の入力文字数が多いとユーザーは負担を感じます。
入力する箇所の多さは、必要のない入力項目は排除し必要なものだけに絞ることで解決可能です。また、リアルタイムに入力ミスを表示することでエラーによる書き直しを回避できます。
各項目の入力文字数は、住所の自動入力や読み仮名の自動入力などが有名です。
必須項目・任意項目をわかりやすくする
ユーザーによっては入力したくない項目や入力する必要性を感じない項目もあるはずです。それが任意の入力項目ならユーザーは飛ばして次へ進んでくれるでしょう。しかし、必須項目なのか任意項目なのかわからない場合、離脱してしまう可能性が高くなります。
そこで、入力フォームの各項目には必須・任意の表示をわかりやすく表示することをおすすめします。ユーザーに必要最低限の入力で済むと伝われば離脱を抑えられ、同時に親切な印象を与えることも可能です。
入力完了までの距離と流れを明示する
入力中にあとどれくらい入力すれば終わるのか見えないと、ストレスを感じて途中で離脱する可能性が高まります。あと何ページ、どのような入力が必要なのか、ゴールまでの距離と流れを表示しましょう。
また、ユーザーは突然申し込みが完了してしまうことも恐れます。まだ最終段階ではないという情報を提供することでユーザーを安心させられるはずです。
余計な要素は排除する
入力フォームの周辺に余計な要素を配置するのはよくありません。特にURLが配置されている場合、ユーザーがそちらに興味を持って移動してしまう可能性があります。その他にも、気が散るような要素はできるだけ排除し入力に集中できるシンプルなページを作りましょう。
スマートフォンでも見やすくする
入力フォームは、スマートフォンユーザーのことも考えて作成しましょう。タッチのしやすさ(タップエリアの大きさ)や文字の見やすさはもちろん、「横ではなく縦の流れにする」「ラジオボタンではなくプルダウンにする」など、スマートフォンならではの考慮すべきポイントがあります。
CTAボタンを押しやすくする
CTAとは「Call To Action」の略で、日本語では「行動喚起」と訳し、ユーザーに求める行動を促すことやコンバージョンへ誘導するバナーやボタンを指します。
押して欲しいボタンは、押しやすく目立たせる必要があります。特に「次のページに進む」ボタンや「購入する」「申し込む」などのコンバージョンボタンは、ユーザーの行動を把握したうえで認知しやすい場所に配置しましょう。
ボタンに表示するメッセージも重要で、不安を煽るものや曖昧な表現はNGです。
テスト・改善を繰り返す
自社サイトの入力フォームを改善したら、テストを実施してユーザーの反応を確かめます。多くの場合、複数のパターンの効果を比較するA/Bテストや、ユーザーの操作プロセスを実際に観察するユーザビリティテストが実施されます。実際に変更した後も効果測定をして課題点を発見し、テストと改善を繰り返してより最適な入力フォームを目指しましょう。
EFOツールおすすめ4選
EFOを始めるなら、EFOツールの導入をおすすめします。EFOツールはその名の通り入力フォームを最適化するツールのことで、各Webサイトに最適な入力フォームの作成や入力アシスト、ユーザー分析、ページ離脱アラートなど、様々な機能を搭載しています。
効率よくスムーズに最適化を目指せるうえに、運営担当者の手間を省ける便利なツールです。ここではおすすめのEFOツール4選をご紹介します。
「formy」 – 株式会社リーピー
「formy」はフォーム作成、データ収集、アクセス解析、フォーム改善までを簡単に行えるEFOツールです。各項目に留まった秒数や各項目でのエラー表示回数など、これまでの解析ツールでは収集できなかったデータまで取得可能です。
「EFOcats」 – 株式会社エフカフェ
「EFOcats」は1画面に1つの質問が表示される入力フォームを作成できるツールです。サクサク進めるので、ユーザーのストレスを大幅に軽減。ユーザーのモチベーションを下げることなくコンバージョンへ繋げてくれます。
公式サイト:https://www.fcafe.com/efocats/
「f-tra EFO」 – 株式会社エフ・コード
「f-tra EFO」は、導入だけで平均22%の改善実績を持つEFOツール。使いやすい入力フォームとユーザーの入力支援で入力完了率とコンバージョン数を向上へ導きます。設定画面も直感的に使えるので、スピーディーな改善サイクルを実現してくれます。
「FormAssist」 – 株式会社ショーケース
「FormAssist」は、導入から設定、課題抽出、改善までまるごとサポートしてくれるEFOツールです。使いやすい入力フォーム、入力をサポートするアシスト機能、そして、特有の課題にアプローチするカスタム機能で、コンバージョン率アップに貢献します。
公式サイト:https://efo.showcase-tv.com/formassist/
EFO(入力フォーム最適化)の成功事例を紹介
最後にEFO導入の成功事例を紹介します。
SnackNation / 入力フォーム簡略化で無料お試しのハードルをダウン
アメリカのオフィス向けのスナックの販売企業「SnackNation」は、入力フォームに会社のメールアドレスを入力して「TRY IT FREE(無料でお試し)」のボタンを押すだけでサンプルボックスを届けてくれます。
背景画像に実際に届くサンプルボックスを持った人の写真を配置することによって手軽でシンプルながらもイメージしやすいフォームとなり、毎週1,200社の新規リードを獲得する人気サービスとなりました。
出典:https://optinmonster.com/11-examples-of-superb-above-the-fold-content/
株式会社retro / 1画面1質問の入力フォーム導入でテスト終了時に150%のフォーム入力率を達成
高級ブランド品のオンライン買取販売を展開する株式会社retroは、「EFOcats」を導入し1画面1質問の入力フォームへ変更しました。A/Bテスト導入時には従来フォーム比で200%、テスト終了時も150%のフォーム入力率を達成するなど、大きな成果を実現しました。
出典:https://www.fcafe.com/efocats/case/case-retro/
まとめ
EFO(入力フォーム最適化 / Entry Form Optimization)について紹介しました。入力フォームが適切でないと、いくら集客やLPO(ランディングページ最適化)に取り組んでもコンバージョン率は上がりません。ユーザー視点になり、購買行動を完了したくなるストレスフリーな入力フォームを作成しましょう。
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