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ChatGPTのConnectors(コネクタ)機能とは?業務自動化の新常識

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ChatGPTのConnectors機能のアイキャッチ

ChatGPTのConnectors(コネクタ)機能をまとめています。GmailやNotionなどの外部ツールと連携して、業務効率化・作業自動化を実現できます。

Connectors(コネクタ)とは

ChatGPT Connectors(コネクタ)は、ChatGPTと外部のビジネスツールを連携する機能です。Google DriveやSlack、Notionといった、主要なツールに対応しています。

Connectorsを使えば、ChatGPTという単一のインターフェースから複数のサービスを操作可能です。業務フローの自動化が飛躍的に向上し、より創造的な業務に時間を割けるようになります。

生成AIの進化と業務自動化の流れ

ChatGPTをはじめとする生成AIは、ここ数年で単純な質問応答ツールから、ビジネスの中核を支える存在へと変貌を遂げています。日報の自動生成、FAQ対応の効率化、会議録の要約作成など実務での導入が進み、企業での活用事例も急速に広がっています。

AIと既存の業務システムをつなぐ仕組みを課題としている企業は多くあります。そこで注目を集めているのが、複雑なAPI設定や専門知識の不要な「Connectors」です。これまでは、AIとの連携に特殊な設定や取り扱いに関しての知識が必要であったため、導入が容易ではありませんでした。Connectorsは、業務プロセスの革新的な効率化を実現する機能として多くの企業から期待が寄せられています。

Connectorsを利用できるプラン

ChatGPT Connectorsは、2025年6月現在、Plus、Team、Enterpriseの各有料プランで利用できる機能です。無料プランではConnectorsは利用できません。プランによって使用可能なコネクタの種類や管理機能に差があるため、組織の規模や用途に応じた選択が重要となります。

プラン 利用可否 特徴
Free × 利用不可
Plus ○ 一部利用可 使えるコネクタが限られる(例:Google Driveなど)
Team ◎ 全機能利用可 管理機能・セキュリティ設定あり
Enterprise ◎ 全機能+追加機能 大規模運用に最適、SAML認証や詳細な監査ログ対応

Connectors連携サービスとできること

Connectorsでは、業務でよく使われるサービスとの連携が可能です。

1つ1つの作業にかかる時間を短縮できるため、日々のルーチン作業の効率が大きく向上します。

サービス名 できること
Google Drive ファイル検索・取得・閲覧
Notion テキスト入力・タスク登録・テンプレ反映
Slack メッセージ送信・通知設定・チャンネル連携
Gmail メール検索・要約・返信提案
GitHub Issue確認・Pull Requestの概要把握
Outlook スケジュール取得・予定確認

Connectorsの活用例

ChatGPT Connectorsは、さまざまな部門で活用できます。

以下は、代表的な活用シーンの一例です。

部門 活用シーンの例
営業 Notionへ日報を自動入力、カレンダーから予定を取得して資料に反映
総務 Googleカレンダーの予定を取得し、Slackでリマインド通知
開発 GitHubのIssueを要約して確認、Pull Requestの内容をChatGPTで把握
カスタマーサポート Gmailで届いた問い合わせを要約し、Slackに共有
マーケティング Notionでアイデアメモを整理し、関連資料をGoogle Driveから自動取得

Connectorsの活用により、日常業務の中に自然とAIが溶け込みます。

Connectorsの使い方と導入手順

ChatGPT Connectorsの導入は以下の手順で行えます。

  1. ChatGPTの「Explore GPTs」からConnectorsを有効化
  2. 接続したいサービスを選択
  3. ガイドに沿って権限を許可

Connectors連携後は、チャット内で「Google Driveの◯◯を探して」などと話しかけるだけで外部サービスを自在に操作できます。

Connectors連携時の注意点

Connectorsを活用するうえで、セキュリティには注意が必要です。

まず、各サービスと連携する際に付与するアクセス権限は最小限にとどめるのが基本です。機密性の高いデータを扱う場合は、利用範囲の制限やログ管理も検討しましょう。また、社内で誰がどの連携を行っているかを可視化し、不要な連携はこまめに解除することも安全性を保つポイントです。

カスタムGPT・プラグインとの違い

ChatGPT Connectorsは、カスタムGPTやプラグインと明確な違いがあります。

名称 内容
カスタムGPT 特定の目的に合わせてカスタマイズされたGPTを作成・共有する機能
プラグイン 外部サービスと連携して特定の操作を実行する追加機能
ChatGPT Connectors 外部ツールと深く連携し、チャット内で一元的に操作する機能

Connectorsはチャット欄に指示を打ち込むだけで外部ツールを操作できるのが特徴です。カスタムGPTやプラグインよりも、直感的な操作性であるといえるでしょう。

Connectorsの社内導入に必要なこと

ChatGPT Connectorsを社内で活用するには、活用目的や対象業務の明確化が欠かせません。

現場での活用イメージを共有し、操作に不安を持つメンバーへの教育やサポート体制も整えておくことが重要です。

ツール連携を効率化するだけでなく、組織としてAIを受け入れる体制づくりが成功のカギとなります。

AI Switchで社内のリテラシーを向上

AI Switchのイメージ

「AI Switch」は、ChatGPT Connectorsのような先進機能を活用するための生成AI研修サービスです。AIの使い方を、実践的なカリキュラムでサポートします。

生成AIの理解から実際の活用までを段階的に学べるため、社内全体のAIリテラシーが向上します。AI活用を現場レベルにまで浸透させたい企業にとって、「AI Switch」は有力な選択肢の1つとなります。

生成AI導入支援サービス「AI Switch」

Connectorsを活用し、社内にAIを根づかせよう

ChatGPT Connectorsは、業務ツールとの連携によって日常業務を効率化できる注目の機能です。

ただし、AIを使うだけでなく「活用」するには、社内の生成AIへの理解と定着が不可欠となります。

「AI Switch」のような生成AI研修サービスを活用すれば、スムーズな生成AIの導入と展開が可能です。Connectorsをきっかけに、AIを味方にする組織づくりを進めていきましょう。


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