ChatGPT無料版のメモリ機能がアップデート。会話履歴の参照が可能に
ChatGPTを提供するOpenAI社は、6月3日に無料版ChatGPTのメモリ機能のアップデートを実施したと発表。今回のアップデートで無料ユーザーもパーソナライズされたAIとの対話を行えるようになりました。
2025年6月3日実施のアップデート内容まとめ
今回のアップデート内容は、主に下記です。
- メモリ機能が無料ユーザーにも解放される
- よりパーソナライズされた応答ができる
- メモリ機能は設定で変更できる
メモリ機能が無料ユーザーに解放
有料プランのみの実装であったメモリ機能が、無料版でも使えるようになりました。
名前や好きな色、好みの食事などのパーソナルな情報をChatGPTに記憶させれば、以降は記憶した内容を考慮して発言するようになります。加えて、ChatGPTが会話の内容を判断して、今後必要になるであろう情報を記憶する場合もあります。
ただし、あくまで無料ユーザーのメモリ機能は「軽量版」での提供とのことです。現時点で有料ユーザーと無料ユーザーのメモリ機能の具体的な違いについては明らかにされていません。
よりパーソナライズされた応答ができる
メモリ機能により、ChatGPTは今まで以上にパーソナライズされた回答を提供できるようになりました。
これまで、ChatGPTは個々のチャット内でしか会話の流れを汲み取れませんでした。しかし、メモリ機能は「ユーザー」に紐づくため、複数のチャットを横断してのパーソナライズを可能にしています。
▲パーソナルな情報はメモリに保存され、今後の回答の参考に使われる。
例えば、以下のような回答を、チャットを跨いで行えるようになります。
- 「短くまとめてほしい」と頼めば、端的な回答を行うようになる
- 「ミステリー小説が好き」と言えば、趣味に合ったおすすめを出す
- 「ヴィーガンです」と伝えると、レシピやレストランの提案がそれに合ったものになる
メモリ機能を活用すれば、使い込むほどよりパーソナライズされた「自分専用のChatGPT」へと成長していくのです。
メモリ機能は設定で変更できる
メモリ機能はデフォルトで「オン」になっていますが、手動で「オフ」にできます。
また、メモリ機能のオン・オフの状態を知りたいときは、チャットで聞くと回答してくれます。
保存して欲しくないメモリがある場合は、チャットで指示もしくはメモリ設定画面で削除が可能です。
メモリ機能とは
メモリ機能とは、ChatGPTがユーザーとの会話から得た情報を記憶し、今後の会話に活かす機能です。
会話の中で得られた「好きな色」や「好みの食事」といった情報を、こちらから覚えるように指示せずとも、以降は記憶した内容を考慮した発言を行うようになります。
メモリ機能の活用で、継続的な会話を行う際の効率を高められるほか、個人に寄り添ったサポートを行えるようになるなどのメリットがあります。
メモリ機能のオンオフ設定方法
メモリ機能は以下の手順でオン・オフの切り替えが可能です。
手順1 | 画面左下(PC版は右上)のプロフィール画像をクリック |
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手順2 | (PC版のみ)「設定」を選択 |
手順3 | 「パーソナライズ」を選択 |
手順4 | 「保存されたメモリを参照する」のトグルボタンで切り替え |
手順1:画面左下(PC版は右上)のプロフィール画像をクリック
まずは、画面左下(PC版は右上)にあるプロフィール画面をクリックします。
手順2:(PC版のみ)「設定」を選択
「設定」を選択し、設定画面を開きます。
手順3:「パーソナライズ」を選択
「パーソナライズ」を選択します。
手順4:「保存されたメモリを参照する」のトグルボタンで切り替え
「メモリ」内の「保存されたメモリを参照する」のトグルボタンでオン・オフを切り替えます。色がついている状態がオン、色がついていない状態がオフです。
一時チャットはメモリを参照しない
これまでの会話履歴を参照せずに会話を行いたい、また会話内容をメモリに追加されなくない場合は、一時チャットを使いましょう。
一時チャットでは、メモリ機能がオンの状態でありながら、オフの状態と同様に会話できるチャットです。通常のチャットと一時チャットの切り替えは、画面の右上にある点線の吹き出しで行えます。
カスタマイズとメモリの違い
メモリ機能に似たパーソナライズ機能として、カスタマイズ(カスタム指示)があります。
メモリ機能が過去の会話履歴から自動的に情報を記憶するのに対し、カスタマイズはユーザーが事前にChatGPTに「知っておいて欲しいこと」や「どのような応答をして欲しいのか」を設定する機能です。
会話の前提条件や会話のトーンはカスタマイズ機能で、その後のパーソナライズの向上はメモリ機能で、というようにうまく使い分けるのが重要です。
会話履歴の参照でパーソナライズ化を実現
メモリ機能による過去の会話履歴の記憶と参照により、「自分専用のChatGPT」として活用ができ、繰り返しの自己紹介や説明が不要になります。
また、パーソナライズ化が進むと個人の情報に基づいた回答を行うため、求めている情報を得やすくなる効果もあります。一方でパーソナライズされていない客観的な情報が欲しい場合は、メモリ機能のオフや、一時チャットの活用が有効です。
メモリ機能をうまく使うことで、ChatGPTは「より身近な」「より実用的な」会話相手へと成長して行きます。
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