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今日から使える!朝礼スピーチの話題集め&展開のコツ

朝礼スピーチの話題集めのイメージ

朝礼はスピーチの最高の練習場、朝礼で鍛える、心をつかむスピーチの秘訣を大公開します!

会社の朝礼でスピーチをするのが苦手だという方も多いのではないでしょうか?
その原因の一つに「この話題って本当にウケるだろうか」というのがあると思います。また、他人のスピーチを聞いて「なんか今のスピーチ、イマイチだったな」と感じることも正直あると思います。
でも印象レベルで不安や不満を抱えていても自分のスピーチに活かせませんし、不安は拭えません。
そこで、今回は朝礼スピーチの失敗例を分析した上で、聞いてもらえる朝礼スピーチをするために必須の話題集め、展開のコツをご紹介したいと思います。

朝礼スピーチで失敗しがちな話題

朝礼スピーチの話題集めのイメージ

興味を持てないスピーチの話題には以下のような特徴があると言えます。

●興味がない&無関係に思える話題

人は自分に興味がある話題や身近な話題には積極的に食いつきますが、そうではないとどうしても飽きてしまいます。
個人的なことを語るのは問題ありませんが、普遍性のある話題に広げる工夫が不可欠です。

●専門性の高い話題

エキスパートやベテランの人にありがちなパターンです。
専門家ばかりが集まっているのであれば話は別ですが、そうではない場合、取り残されてしまう人が出てしまう恐れがあります。
導入は専門性の高い話題でも身近な話を結びつける工夫が必要です。

●展開に無理がある話題

せっかく興味深いトピックなのに「何が言いたいのか分からない」パターンです。
これは話の展開や因果関係(原因と結果)が上手くいっていないことにより引き起こされます。
展開を整理したり、話の方向性を明確にすることで解消される可能性があります。

●説教臭い話題

自己啓発やビジネス書の聞きかじりで、説教っぽい話をするパターンです。
「朝から説教かよ」と思ってしまいますよね。
この手の話題はおおむね抽象的な精神論のウエイトが大きく、具体性に乏しいと言えます。
普段の業務のうっぷんや小言を朝礼のスピーチで言うのは適切ではありません。

スピーチは聴き手のためにあるとうい意識

朝礼スピーチは聴衆のためにあるのだという意識が大切です。スピーチの話題を考える時、つい自分の引き出しのなかで無難に収めようとしてしまいがちです。出発点はそれでも良いと思いますが、「聴き手がどう感じるか」を意識して、多くの人が共感できるよう話題を広げることが大切です。情報収集を通じて自分の引き出し+αを作りましょう。

続いて情報収集のコツをご紹介します。

情報収集のコツは名詞を増やすこと

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スピーチの情報が薄いと形容詞が増えがちです。形容詞が多いとどうしても抽象的な話になってしまい、内容が伝わりづらいです。「濃い話だな」と感じる朝礼スピーチは名詞が多いと言えます。特にトレンドキーワードを取り入れることで、聴衆の興味を惹きつけることが出来ます。「名詞を増やす」というのは目指す方向がシンプルですし、すぐに実践できると思います。

新聞のヘッド、サブヘッドに注目

新聞は事実を伝えることに重きを置いているため、名詞のストックを増やすのに適しています。特にヘッドラインやサブヘッドに着目すると効率的にストックを増やせます。
初めて知った名詞、気になった名詞はメモを取り、意味がわからなければネットや辞書で調べる習慣をつけましょう。

ネットのトレンドワードやGoogleサジェストを利用する

ネットのトレンドワードは多く検索されているキーワードです。それだけ多くのユーザーが関心を持って事柄ですので、スピーチでも興味を持ってもらえる可能性が高いと言えます。
また、Google検索の際に複合ワードを表示してくれるサジェスト機能を利用すると関連のあるキーワードの組み合わせを知ることが可能です。

意識次第で日常生活全てが話題になる

新聞、ネットは情報収集の王道ですが、考え方次第で日常の中で目に入るもの、耳にするもの全てが話題作りのヒントになります。
きっかけは朝礼スピーチかもしれませんが、視野が広がり、仕事に活かせることもきっとあるはずです。

専門用語は扱い注意

いくら名詞を増やすとは言え、難しい専門用語やカタカナ語を多用するのは禁物です。多くの人が知っている、あるいは気になっているキーワードを選ぶよう心掛けましょう。

情報収集が終わったら話題を広げる作業です。

一見関係のない話題を関連づける

若い頃、文章を磨くために、図書でランダムに2冊の本を手に取り、その関連性を見つけだすというトレーニングをしていました。もともと何の関連性もないわけですから、最初は苦労しましたが、徐々に多角的な物の見方が身につくのを実感しました。
関連性のない話題が結びつくのはそれ自体がドラマチックで、聴き手の興味を惹きつける可能性が大いにあります。また、専門性の高い話題であれば、普遍的な話題と結びつける事がこの試みに含まれると思います。トレーニングとして、あるいは話題を広げる工夫として試してみることをおすすめします。

続いて普遍性のある話題の例を紹介したいと思います。

普遍性を獲得しやすい話題例

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「季節の話題」

季節の話題は朝礼に向いています。花の話題や旬の食材、祝日、季節のイベントに触れると、誰もが身近に感じることができます。

「健康の話題」

誰もが避けては通れない健康問題。だからこそ色々な話題を作りやすいです。ぱっと思いつくだけでも、ダイエット、効果的な運動法、ヘルシーな食事、健康診断にまつわる話題などがあります。
ただし、病気の話題はナイーブですので、誰かを笑いの種にするような取り上げ方は好ましくありません。

「ニュースや時事的な話題」

ニュースや時事的な話題は新鮮味もあり、興味を持って聞いてもらいやすいです。会社や業務と関連付けてスピーチできるとさらに良いと思います。それが難しい場合は、誰もが知っている大きなニュースや、SNSで話題になっているちょっと笑える話題を扱うことをおすすめします。

「趣味について」

趣味は個人的でスピーチには向かないのでは?と思いがちですが、切り口次第です。人は基本的に知らない話題に触れることに快感を感じるものですし、会社以外の一面に興味を持っている人もいるはずですので、スピーチの入り口で「面白い」「やってみたいかも」と思わせれば、十分興味を持って聴いてもらえるはずです。恐れず趣味への情熱を語りましょう!

「雑学」

雑学はネット、本、テレビなどにありふれています。ただ受け売りの情報を語るのではなく、季節、最近の出来事と絡めて話すと興味を持ってもらいやすいです。

「意外なランキング結果」

雑学の一ジャンルと言えますが、ランキングを紹介する時のコツがあります。それはクイズ形式にすることです。「日本で一番多い苗字は●●です」と言うより、「今日は鈴木さんが入社して三ヶ月ですが、鈴木は日本で何番目に多い苗字でしょう?」のほうが興味を惹きつけます。聴き手の脳を活性化させ、業務にも良い影響があるかもしれません。

「ライフハック」

ライフハックとは仕事の効率を高めるコツのことです。誰もが求めている情報ですから、当然興味を持ってもらいやすいです。ネットなどで調べてスピーチする人が多いと思いますが、くれぐれも自分が感銘を受けた話題を選ぶようにしましょう。「自分はとっくに知ってたけど、知らない人もいるだろうから」といった上から目線での選択では、ネガティブな印象を与えかねませんので、注意が必要です。

「名言・格言」

自分が好きな名言、参考にしている格言は朝礼スピーチの鉄板ネタです。名言が好きな理由や知ったきっかけ、どんなシチュエーションの時にその言葉の良さを実感するかなどを語ると共感を得やすいと思います。

「ちょっといい話」

いい話は実体験がもっとも効果的です。大それたことでなくても構わないと思います。身の回りで起きたちょっとしたエピソードでも実感がこもっていると興味を持ってもらえるはずです。

「不思議な法則」

普段不思議に思っていることを調べてスピーチにするパターンです。誰もが共感しやすい法則を選ぶのが重要です。シンプルな方が良いですが、10秒で説明出来てしまうものだと物足りなさを感じると思いますので、念のためいくつか話題を用意しておくことをおすすめします。

「実は間違えている日本語」

コンビニ本などで取り上げられていますが、普段の生活のなかで何の気なしに使っている日本語の間違いは、業務にも活かせるため、有効です。
また、カタカナ英語の中には英語の意味と大きく異なるものもありますので、話題にすると面白いかもしれません。

ここで紹介したい話題はあくまで一例です。
どんな興味深い話題でも話の展開次第で上手くいかないケースがあります。
次は話題の展開のコツをお知らせしたいと思います。

朝礼スピーチ話題の展開のコツ

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①「起承転結を意識する」

よく話の組み立てとして言われる起承転結ですが、それぞれに役割が決まっています。3分間スピーチでは次のような位置づけになります。

掴みの部分です。これから何の話をするのか、明確に伝えましょう。結論を先に言うことでインパクトを持たせるのも良いと思います。聴き手が「何の話か分からない」と感じる時は、たいがい「起」が失敗しています。

話題を膨らませる部分です。具体例や実体験を交えながら話題を深めて、聴き手の興味を惹きつけましょう。「転」で提示される話題が一番印象に残るようなお膳立てをする意味合いもあります。
聴き手が「だらだらしている」「たるい」と感じる時は、「承」での具体例や実体験に説得力がなかったり、単調であることが原因だと考えられます。

転はクライマックスです。聴き手にとって一番新鮮なエピソード、最も印象深い意見を示しましょう。
聴き手が「グッとこない」「なんか凡庸な話だった」と感じる時は、「転」の展開が上手くいっていないと考えられます。

結は結論です。これまでに語ってきたことを通じて自分が感じたこと、学んだことをまとめましょう。
ポイントは「起」との関連です。「起」では趣味の話題として始めたのに、「結」では家族自慢の話になってしまっては、聴き手が違和感を感じてしまいます。「起」で提示した話題を結でどう帰結させるかを意識しましょう。

②「主張→理由→結論」

起承転結をもっとシンプルにしたパターンです。
まず何が言いたいのか先に話し、そう考える理由を具体例や体験談を交えて語り、結論(もっとも伝えたいこと)へと展開します。
短いスピーチであればこの流れがもっともシンプルで、聴き手が話に入りやすいでしょう。

③「自分の話にする」

人から聞いた話より、話し手の実体験のほうが身近に感じてもらいやすいですし、安心して聴いてもらいやすいです。
とは言え、スピーチで話せるような実体験はないという方もいるでしょう。
少しルール違反かもしれませんが、ネットや本で読んだ話題を「身近な人から言われた言葉」や「自分に降り掛かった話」として紹介するのも一案です。「嘘も方便」という言葉もありますし、自分が強く感銘を受けた話題ならば実感を持って語れるはずです。

④「スピーチにタイトルをつける」

冒頭で「今日は『印象を上げる電話の掛け方』について語ります」と言われれば、聴き手は心の準備が出来ますよね。タイトルをつけることで自分でスピーチの趣旨が定まるという利点もあります。

⑤共感をされやすいテーマを選ぶ

朝礼スピーチは一日の始まりですので「よし、今日も一日頑張ろう」と思えるテーマを選ぶことが望ましいです。
例えば以下のようなテーマが適切だと思います。
テーマを最後に語ることで締まりの良いスピーチになります。また、テーマを決めることで展開の方向性が明確になります。

チャレンジ…失敗を恐れずチャレンジしましょう!
チームワーク…連携を取りながら仕事を進めましょう。失敗してもお互い助け合いましょう。
目標の実現…目標に向かって頑張りましょう。
感謝…いつもありがとう、これからもよろしく!

⑥時間配分を意識する

どの話題にどの程度の時間を掛けるのかを意識するとバランスの良いスピーチができます。
例えば起承転結でスピーチを3分で展開するのであれば、次のようなペース配分が適切だと思います。

起…30~40秒(100~150字)
承…60~120秒(300~500字)
転…20~30秒(70~100字)
結…30~40秒(100~150字)

事前の準備をしっかりすれば朝礼スピーチは怖くない

朝礼スピーチの話題集めのイメージ

いかがでしたでしょうか?
準備をしっかりすることで余裕が生まれて、自信を持ってスピーチに臨めるはすです。
ただ読み上げるのはよくありませんが、慣れるまではメモを用意しても構わないと思います。
スピーチ作りを通じて日々の業務にも良い影響があることをお祈りします。


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