電車が予定時刻より早く発車する理由とは?
え、まだ32分なのに・・「電車フライング」について調べてみました!
JetBブログ編集長の相馬です。
今朝、駅でお腹が痛くなり、トイレに行ったのです。時刻は9時28分。
状況を説明します。
私がいたのは南武線登戸駅。9時33分発の電車に乗れば、会社の最寄りである武蔵中原駅に9時46分に着き、駅から会社までは徒歩5分程度なので、出社時間(10時)に十分間に合います。
しかしながら、この電車を逃すと次は9時44分発。これだと武蔵中原駅に9時56分に着きます。自慢の脚力を披露しなければ遅刻してしまいます。過去2回脚力を披露し、何とか遅刻を免れたのですが、1時間以上汗が止まらず、自慢なんてするものではないと痛感しました。
さて、そんな中、余裕を持って出社できる最後の電車が発車する5分前にトイレINしたわけです。バタバタではありますが、油断しなければ、まぁ間に合わないはずはない時間です。そして無事腹痛から復活し、トイレを出たのが9時32分。発車までまだ1分あります。勝ち誇った気分で悠々ホームに降りていくと・・・
下から続々と人が上がってくるではありませんか!
慌ててホームに降り立つとちょうど電車のドアが閉まったところ。そんなはずはないと思い、スマホの時間を見るとまだ9時32分。発車した瞬間に33分になりました。「いやいやいや」と走り去る電車にツッコミを入れましたが、電車は無情にも遠ざかっていきます。
こんなことが許されていいわけありません。
駅から会社までの道すがら、「今日はどんな記事書こうかな~♪」と考えながら歩くのがささやかな幸せだというのに!
JRに文句の一つも言ってやろうと、調べてみることにしました。
すると、意外な事実が判明しました。
今回は電車フライング事件のカラクリをご紹介したいと思います。
電車には2つの線区がある
まず電車には2種類の線区があるのだそうです。一つは中長距離を走る通称M電。首都圏で言えば高崎線、横須賀線、湘南新宿ラインなどがこれに当たります。
もう一つは比較的近距離で運行している通称E電です。首都圏だと山手線や京浜東北線、そして私が利用している南武線もこちらの仲間です。
M電とE電では採時の仕方が違う
採時とは時刻通り運行しているかチェックすることです。
M電では各駅でこの採時が行われています。なので基本的に時刻表に書いている時間(○分0秒~59秒)で運行されます。何らかのトラブルで遅れることはあっても、予定時刻より早く発車することは絶対にありません。万が一早く出発することがあれば、それは「運行事故」だそうです。
一方でE電は採時を運転取扱採時駅、通称ポツでしか行わないのだと言います。極端なことを言えば、ポツで時間が合っていればいいのです。
その証拠によ~く時刻表を確認すると「電車標準時刻表」という名称になっています。
本当だ…。
あくまで標準時刻なので、多少前後することは織り込み済みなのです。
文句言っても「まあ標準時刻なんでね~」と言われて終わりだったんですね。
電車フライングはラッシュ時に起こりがち
ラッシュ時間は余裕を持ってダイヤを組んでいるそうで、飛ばし屋の運転士と手際の良い車掌がタッグを組むと、ダイヤより早く運行されることも珍しくないのだとか。
ただ、ダイヤより早く運転してもポツ(運転取扱採時駅)で時間調整をするので、際限なく「巻く」ことはないそうです。時間調整ってそんな理由だったんですね!
ちなみにベテランの運転士や車掌はラッシュ時間はダイヤに余裕があることを理解しているので、ポツ駅以外で早めに出発できそうでも、ちゃんと調整するそうです。
まとめ
電車フライングは事件でもなんでもありませんでした。
今後は早め早めの行動を心がけようと思います。
p.s.
今日も遅刻しませんでした!(ものすごく疲れましたが・・・)
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