URL(ユニフォーム・リソース・ロケーター / Uniform Resource Locator)とは?
今更聞けない!URLって何?
この記事を読むための時間:5分
URLって具体的にどんなもの?と聞かれても、正確に答えられる方はあまり多くないかもしれません。
URLは無秩序に並んだ単語ではなく、それぞれに意味があり、明確なルールに従って構成されています。また、Googleの推奨するルールに則ったURLは、SEO対策にも有効と言われています。
この記事では、そんなURLについて詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
目次
URLとは
URL(ユニフォームリソースロケータ、英:Uniform Resource Locator)とは、インターネット上のWEBページ等を特定するために割り当てられた文字列のことです。
つまり、WEBページの住所のようなものにあたります。
WEBページが表示されるまでの流れ
URLを使ってWEBページを閲覧するまでの流れについて解説します。
ユーザーが閲覧したいWEBページのURLをWEBブラウザ(Google Chrome等)に入力すると、指定したWEBページの情報を公開している相手方のWEBサーバーに対して「情報を見せてほしい」というリクエストが送られます。
そのリクエストを受けたWEBサーバーは、httpという伝達手段を使ってWEBページの情報をユーザーに返してくれます。それにより、ユーザーはWEBページの情報を閲覧することができるようになります。
httpはURLを構成する要素にもなっています。詳しくはあとで解説していきます。
URLの構造
インターネットを利用する中で「https://www.◯◯◯.co.jp」から始まるようなURLを目にすることはよくあると思います。
このURLは、無秩序に並んでいるのではなく、明確なルールに従って決められています。ここでは、URLの構造について解説していきます。
URL
以下のURLを例に、URLの要素について解説します。
- http:プロトコル
- http://:スキーム
- www:ホスト名
- jp:トップレベルドメイン
- co:セカンドレベルドメイン
- jetb:サードレベルドメイン
- category/blog/:ディレクトリパス名
- cat:ファイル名
http(プロトコル)
プロトコルは通信手段という意味を持ちます。URLにおけるプロトコルは、インターネット上で情報のやりとりをするための必要な約束事・ルールのことです。
プロトコルの中にもいくつか種類があるため確認していきましょう。
http
ユーザーがWEBページを閲覧するとき、情報を持っている相手方のWEBサーバーに対して情報をリクエストし、返ってきた情報をWEBブラウザ(Google Chrome等)で閲覧します。
このときにWEBサーバーとWEBブラウザ間の情報伝達をしているのがhttpです。
https
httpsは、httpのデータに暗号化する機能が追加されたプロトコルで、セキュリティ上の安全性が高くなっています。
主に個人情報を扱うサイトで利用されることが多いですが、Googleではそうしたサイト以外でもhttpsを利用するよう推奨しています。
mailto
メールクライアントを開くためのプロトコルです。
ftp
ファイルの送信・ダウンロードのためのプロトコルです。
https://(スキーム)
プロトコルのルールを規定するものです。この場合は、httpのルールを使って通信していることを表しています。
www(ホスト名)
アクセスするWEBサーバーを表しています。
代表的なホスト名はwwwとなりますが、実際にURLを設計するときには自由に設定したり、省略したりすることも可能です。省略したほうがURLの見た目がすっきりしますが、wwwがあることで一目でURLだとわかりやすいというメリットもあります。
jp(トップレベルドメイン)
国別に割り当てられるトップレベルドメイン(ccTLD)と、どんな用途のサイトなのかによって割り当てられる分野別トップレベルドメイン(gTLD)があります。
例えば、「jp」は日本のサイトで使われます。また「com」のように世界中で利用可能な商業組織用のドメインもあれば、アメリカの軍事機関しか使えない「mil」というドメインも存在します。そのため、トップレベルドメインは運営するサイトに合わせて選ぶ必要があります。
co(セカンドレベルドメイン)
トップレベルドメインが「jp」の場合に、「co(組織)」や「or(非営利法人)」のような組織を表すセカンドレベルドメインが入ります。
しかし、トップレベルドメインが「com」「net」等の場合は何も入らないルールになっています。
jetb(サードレベルドメイン)
この部分は自由に設定できるため、サイト名や名前を入れるなどしてオリジナリティを出すことが可能です。しかし、すでに他のWEBページのURLに使用されているものを設定することはできません。
category/blog(ディレクトリパス名)
WEBサーバーの中の、フォルダが入っている場所を表しています。
また、スラッシュ(/)で区切ることで階層が分かります。例えば、この「category/blog」の場合はcategoryファイルの中にある、blogファイルという場所を示しています。
cat(ファイル名)
URLの一番最後にあたる部分はファイル名を表しています。
つまりcategoryファイルの中にある、blogファイルの中にある、「cat」という名前のフォルダを示しています。
SEOを意識したURL設計のポイント
URLの構造にはそれぞれルールがあることが分かりました。
このURLは、SEO(検索エンジン最適化)にも影響を及ぼします。ここでは、SEOに効果的なURLのルールについて解説します。
httpsを使用する
プロトコルの項目でも解説した通り、httpsを使用しているサイトはセキュリティ上の安全性が高いです。
Googleはhttpsを使用しているサイトを優遇すると発表しているため、これからWEBサイトの運営を検討している方は、httpsを使用したほうがいいでしょう。
簡潔なURLにする
冗長なURLは不信感を与えやすく、ユーザーにとって利便性が低いです。その結果、検索エンジンにも好まれなくなります。
そのため、ディレクトリパス名・ファイル名にはなるべく長い単語は使わないようにし、簡潔に分かりやすくしましょう。
英語と数字のみで構成する
URLに日本語を使用すると、コピーしたときに意味のない冗長な文字列に変換されてしまいます。そうするとユーザーにとって利便性が低くなるほか、検索エンジンにも好まれなくなります。
また、なるべくローマ字表記も使わず、英語に直したほうが安心です。GoogleはURLに含まれるローマ字を英語だと解釈するため、本来ローマ字で記載した意味と違う意味に誤解されてしまう可能性があるからです。
2単語以上の場合はハイフン(-)で区切る
Googleに正しく認識してもらうため、複数の単語で構成されたURLになる場合は、単語同士をハイフンで区切って分かりやすい文字列にするようにしてください。
まとめ
URLは、インターネット上に広がるWEBページにアクセスするための住所のようなものです。URLの構造にはきちんと意味があり、ルールに従って構成されています。
また、URLはSEOにも影響を及ぼします。Googleが正しく認識できるようなURLを設計することで、SEO効果も期待できるでしょう。
これからWEBサイトを運営したいと考えている方は、URLのこともぜひ意識してみてください。
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