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動画広告とは?導入のメリットから料金相場、成功事例まで紹介

動画広告

動画広告とは?

この記事を読むための時間:5分

毎日のように目にするWeb広告のひとつに「動画広告」があります。動画広告を初めてみたいけど、いざ始めるとなるとどうすれば良いのかわからない、という方も多いのではないでしょうか?

動画広告とは、その名の通り動画を活用した広告のことです。非常に有効な宣伝方法ではありますが、他の広告に比べて製作に予算がかかるため、成果が出ないと損失が大きくなってしまいます。

この記事では、そんな動画広告について解説します。動画広告の種類や導入のメリット、料金相場など詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

動画広告の主な配信先

動画広告は、Web上の様々なメディアで配信されています。記事サイトのコンテンツの間の広告枠や、アプリの画面切り替え時などに発見した経験がある方もいるでしょう。

しかし動画広告の配信先は、

  • YouTube
  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter

の4メディアが主流になりつつあります。ユーザーが多く、動画との親和性が高いので、動画広告に違和感を持たれにくいなどの理由が考えられます。

動画広告の種類と特徴

動画広告は大きく2種類に分類できることをご存知でしょうか?

  1. インストリーム動画広告
  2. アウトストリーム動画広告

それぞれの特徴を見ていきましょう。

インストリーム動画広告

インストリーム動画広告は、他の動画コンテンツと同じ画面で表示される動画広告のことです。YouTubeの再生前・再生中によく見られる他、GYAO!やAbemaTVなどの動画配信サービスもインストリーム動画広告を利用しています。Twitterのプロモーション動画の冒頭で見られるのもインストリーム動画広告です。

インストリーム動画広告には、「スキッパブル広告」「ノンスキッパブル広告」があります。数秒間の強制視聴後にユーザーが任意でスキップできるのが「スキッパブル広告」、広告の視聴を最後までユーザーに強制させる、スキップできないのが「ノンスキッパブル広告」です。

インストリーム動画広告はバナーの動画広告などに比べて大画面で訴求できるので、動画が細部の情報まで見てもらうことができます。しかし、メイン動画の視聴を妨げるためユーザーに嫌われるリスクがあります。

アウトストリーム動画広告

アウトストリーム動画広告は、インストリーム動画広告以外の動画広告を指します。サイトやSNS、アプリの広告枠に配信される、動画の「外」にある動画広告です。Instagram、Facebook、Twitterで主流な動画広告もアウトストリーム動画広告に当てはまります。

アウトストリーム動画広告は以下の3種類に分類されます。

  • インバナー動画広告
  • インリード動画広告
  • オーバーレイ広告

インバナー動画広告

インバナー動画広告は、Webサイト内に表示されることが多い動画広告です。Yahoo!のトップページなどでも見られる、通常のバナー広告枠に動画を使用した広告が使われているものを指します。

ユーザーがサイトに訪れたタイミングで、音声無しで自動再生されます。動画サイトはあまり利用せず、情報サイトやWebサイトを利用するユーザー層にも届けられるのがメリットです。

インリード動画広告

インリード動画広告は、テキストコンテンツの中に挿入される動画広告です。ユーザーがWebページをスクロールして動画広告が画面に表示されると再生が始まります。ユーザーがコンテンツを読んでいると突然動き出すので、注意を引きやすいです。FacebookやTwitterのフィードで見られる動画広告もインリード動画広告です。

オーバーレイ動画広告

オーバーレイ動画広告は、スマートフォン向けのWeb広告で、ウェブブラウザの一定の位置に常に表示される広告のことです。閲覧中のWebページとは別に、重なるように表示されます。

記事を覆うように画面全体に重ねて表示することも可能です。うまくユーザーの興味を引けるとクリック数の増大が期待できますが、ユーザーの行動を邪魔してしまうと嫌われてしまうリスクがあります。

動画広告導入のメリット、デメリット

動画広告

動画広告導入には様々なメリットがありますが、デメリットもあります。両方を理解したうえで運用を開始しましょう。

動画広告のメリット

  • 視聴者の印象に残りやすい
  • 話題性を意識して拡散を狙うことも可能
  • 商品やサービスの使用感をイメージしてもらいやすい
  • 効果測定&改善も可能

動画広告のデメリット

  • 制作期間と費用がかかる
  • 高いクオリティが必要
  • 興味・魅力がないと流される
  • ユーザーの邪魔をして嫌われるリスクも

動画広告の主な課金体系

動画広告の課金体系は以下の3種類が挙げられます。ここでは、どのような課金方法なのか順に紹介していきます。

  • CPV(CPCV)課金
  • CPC課金
  • CPM課金

CPV(CPCV)課金

CPVとは動画広告が1回再生され、一定の秒数が経過したタイミングで料金が発生する課金体系です。動画が最後まで視聴された場合に料金が発生するCPCV課金方式もあります。

主にYouTube広告や動画配信サービスで採用されており、CPV、CPCVのどちらもスキップされてしまうと料金が発生しません。ユーザーが興味を持った場合のみ発生するので、無駄な広告費の発生が少なく、費用対効果が高いです。

CPC課金

CPCは動画広告が再生されるごとに料金が発生する課金体系です。CPVと違って動画を視聴した段階で発生し、スキップされても料金が発生します。YouTubeよりも、InstagramなどのSNSで使用されることが多いです。

CPM課金

Cost Per Mile(Mile=1,000)の略であるCPMは、その名の通り1,000回表示あたりの金額を決める課金方式です。WebサイトやTwitterなどの、アウトストリーム動画広告でよく使用されています。

製作・運用にかかる料金相場

課金体系について紹介しましたが、制作・運用ともに高額なイメージのある動画広告は実際どれくらいの費用が必要なのか気になる方も多いのではないでしょうか?ここでは、動画広告にかかる料金相場を「制作費用」「運用費用」に分けて紹介します。

制作費用の相場

  • アニメーション:50〜100万
  • 実写/キャスティングなし:100〜200万
  • 実写/キャスティングあり:200〜300万

アニメーションでも50万〜100万円以上の制作費がかかるケースが多いですが、安い制作会社や自主制作であれば10万円〜30万円で制作できることもあります。

運用費用の相場

  • YouTubu:CPV課金1〜20円/1視聴 CPM課金400〜600円/1,000インプレッション
  • Facebook:CPV課金2〜50円/1視聴
  • Instagram:CPV課金2〜50円/1視聴
  • Twitter:CPV課金0.5〜3円/1視聴

4大動画広告掲載サイトの運用費用の目安です。

効果的な動画広告作成の3つポイント

効果的な動画広告を作成するには、以下の3つのポイントを抑えましょう。

  • ターゲットや動画広告の目的をはっきり持つ
  • ユーザーにとって有益な動画にする
  • 娯楽性を持ち、短い時間でインパクトを与える

それぞれ紹介していきます。

ターゲットや動画広告の目的をはっきり持つ

なぜ動画広告を配信するのか、その目的をはっきり持ちましょう。同時にターゲットをしっかり定め、ターゲットにどんな反応をして欲しいか決めます。そうして決めた目標に忠実に動画広告を作成することによってターゲットに刺さる動画広告に近付くはずです。

ユーザーにとって有益な動画にする

動画広告は、ただの宣伝や売り付けるだけの内容ではユーザーに認めてもらえないことが多いです。広告は避けられることを忘れず、ユーザーにとって有益な情報がある動画に仕上げるのがユーザーに見てもらえるコツのひとつです。

娯楽性を持ち、短い時間でインパクトを与える

動画広告では、短い時間でインパクトを与えることでブランドや商品を覚えてもらう必要があります。ユーザーにとって見ること自体が楽しく、娯楽性があることも重要です。印象に残る動画広告が作れれば、商品自体を売り込まなくても認知拡大・ファン獲得に繋がるでしょう。

動画広告の成功事例を紹介

Missouri Star Quilt Company – YouTube広告

アメリカのミズーリ州ハミルトンでキルト事業を展開する「ミズーリ・スター・キルト・カンパニー」は、YouTubeにキルト製作のチュートリアル動画を掲載したところ多くの反響が。半年で100万人を超える視聴者にアピールでき、14,000件以上のオンライン注文を受け、ミズーリ州ハミルトンは「キルトの聖地」と呼ばれるようになりました。

出典:https://www.youtube.com/intl/ja/ads/success-story/missouri-star-quilt/

MANSUR GAVRIEL – Instagram広告

革製バッグや靴、メンズおよびレディースの既製服で知られる高級ファッションブランドの「MANSUR GAVRIEL」は、2018年にコレクションの認知度と売上向上を目指し、Instagramストーリーズとインフィードなどに広告を配信しました。

時間限定のストーリーズ広告によってインプレッション単価が35%削減、前年の秋冬ショーと比較してウェブサイトへの誘導数が16.5倍に増加するなど大きな効果を得ました。

出典:https://business.instagram.com/success/mansur-gavriel/

Clubtails – Facebook広告

缶カクテルのブランド「Clubtails」は、認知度向上のためにFacebookストーリーズ広告を導入。視聴者に向かって乾杯する楽しげな時間限定動画によって、55歳以上で飲酒する人の間で広告想起率を19ポイント向上させました。

出典:https://www.facebook.com/business/success/clubtails

まとめ

動画広告について紹介しました。映像と音楽で商品の魅力が伝わりやすく訴求力のある訴求方法ですが、高いクオリティとコストが求められます。他の広告と組み合わせながら、ここぞという場面で目的を持って打ち出すと良いでしょう。


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