JetB株式会社

キーワード選定とは?方法とコツを解説します

アンティークキーの鍵束

キーワード選定の方法とコツについて

この記事を読むための時間:7分

あなたはSEO対策をする上で「キーワード選定」をどのように考えていますか?

「重要とは聞くけど、どのくらい大切なことなのかいまいちピンと来ない」

「ちゃんとしたやり方が分からない」

と悩む人も多いでしょう。そこで今回はキーワード選定について、そもそもなぜキーワード選定をするのかという概要から具体的なやり方を解説します。

キーワード選定とは?

キーワード選定とは、コンテンツのテーマである「キーワード」を選ぶ作業のことです。

ユーザーはキーワードを検索して、ヒットしたサイトへアクセスしてきます。そのため、より多くの集客数を得るには、コンテンツを作る際にユーザーが検索しやすいキーワードを選定することが重要なのです。

キーワード選定をする理由

検索キーワードはユーザーの「知りたいこと」が詰まっている

先にも書きましたが、ユーザーはキーワードを検索して、ヒットしたサイトへアクセスします。ユーザーは何か物事について知りたいときに検索をするので、キーワードにはユーザーの知りたいこと、つまりニーズが隠れているのです。

 

検索キーワードは4種類ある

検索キーワードに隠れるニーズは大きく分けて「知りたい」「解決したい」「買いたい」「行きたい」の4つがあります。

キーワード選定の際には、これらのユーザーニーズがどこにあるかを考えながらすると、より集客効果のあるキーワードを見つけ出すことができます。

ロングテールキーワード(複合キーワード)の方がユーザーニーズが深い

検索キーワードは大きく「ビックキーワード」「ミドルキーワード」「スモールキーワード」の3つに分けられます。その中でもユーザーニーズが最も深いのは「スモールキーワード」です。

スモールキーワードはロングテールキーワード(複合キーワード)とも呼ばれ、いくつかの言葉が組み合わさったキーワードのことです。

例えば、あなたは今、パソコンを新調したいと思い、探していたとします。そんなときに「パソコン」とだけ検索しても「パソコンの処分の仕方」「パソコンの動きが遅いときの対処法」など、全く関係ない検索結果が出てしまいます。

そこで「パソコン 安い」や「パソコン おすすめ 2020」など、自分の買いたいパソコンの特徴を入れたワードで検索するでしょう。

このように、自分のニーズにぴったり合うものを探そうとすればするほど、検索ワードが長くなるので「ロングテールキーワード=ユーザーニーズが深い」というわけです。

SEO戦略

キーワード選定はSEO戦略の基本中の基本です。キーワード選定で選んだキーワードを元にコンテンツを作成していくので、キーワードは慎重に選ぶ必要があります。

もしもキーワード選定を適当に行っていると、どれだけコンテンツを作っても大した集客にならず、時間とお金が無駄になっていくばかりになってしまいます。

サイトの現状把握

キーワード選定をすることで、自社サイトの現状も見えてきます。キーワードを選定し、検索ボリュームを調べた後に、自社が検索結果の何位に入っているかによって、現状と対策方法が見えてきます

もし10位以下(検索結果の1ページ目に表示されない)のであれば、ロングテールキーワードが入ったコンテンツを作ったり、内部対策・外部対策を行ったりする必要があります。

また、もし10位以内に入っていたとしても、競合にあって自社にないコンテンツがあればこちらも足して対抗しなければなりません。

基本のキーワード選定方法

前提①1コンテンツ1キーワード

まずキーワード選定を行う前に、選定によって選ばれたキーワードの取り扱いについての注意点をお話します。

キーワード選定を行っていると、どんどん欲が出てきて「1つのコンテンツに、関連する多くのキーワードを入れれば一気にSEO対策ができるのでは?」と思う人がいます。

しかし、キーワードの基本は「1コンテンツにつき1キーワード」です。なぜなら、1つのコンテンツにあれやこれやと情報を詰め込み過ぎると、テーマやターゲットのユーザーがぶれてしまい、結果として集客効果が無くなってしまうからです。

前提②仮説の設計

キーワード選定をする際は、ただ選ぶだけではなく「このキーワードはボリュームは無いけれど、売り上げにつながらないかな?」「競合にはあまりない穴場的なキーワードはどれだろう?」など、様々な仮説を立てましょう。

そうすることで、優先的に進めるべきキーワードが見えてきますし、仮に仮説が違っていても次につなげることができます

1.メインキーワードの選定

キーワード選定は、まずは全ての大元となる「メインキーワード」を選ぶところから始まります。例えば「ステップアップ(という名のweb製作会社)」があるのならば「web製作」という具合です。

最終的にはこのメインキーワードでの検索1位を目指しますが、いきなりメインキーワードだけで1位を取るのは非常に難しいので、ロングテールキーワードのコンテンツを増やしていく必要があります。

2.ツールで候補を洗い出す

次は1で選んだメインキーワードを元に「関連するロングテールキーワード」「競合サイトの流入キーワード」の2つをツールで洗い出します。

おすすめのツール

キーワードを洗い出すためのツールはいくつかありますが、おすすめは以下のツールです。

  • キーワードプランナー
    Googleが提供している無料のツールです。入力したキーワードに関連性の高いワードを提案してくれます。一番最初のキーワード洗い出しに使うと良いでしょう。
    ただし、この時点ではまだしっかりした洗い出しはできていないので、この後ご紹介するステップを踏んでしっかり洗い出しをしましょう。
  • goodkeyword
    こちらもGoogleが提供する無料のツールです。サジェストワードを洗い出すのに役立ちます。
  • Google Search Console
    自社サイトの流入キーワードを調べることができます。こちらもGoogleが無料で提供しているツールなので、ぜひ利用しましょう。
  • Ahrefs
    有料のツールですが、競合の調査などもできるのでキーワード選定をする上で欠かせないツールと言えます。また、その他にアクセス数や被リンク数のチェックもできるので、SEO対策を行う上でぜひ使いたいツールです。

競合性の低いキーワードも洗い出そう

Ubersuggest(ウーバーサジェスト)」や「キーワード難易度ツール」は、そのキーワードでの競合性も調べることができます。競合性の低いキーワードも選ぶことは、競争する相手があまりいないということなので、上位を狙いやすいのです。

競合性は、先ほどご紹介した「キーワードプランナー」「Ahrefs」でも調べることができます。

3.ユーザー・専門家へヒアリングする

ここまででかなりキーワードが絞れてきましたが、競合と差をつけるのであれば、ユーザーや専門家へのヒアリングも欠かせません。

なぜならば、ツール等を使ってのキーワード選定は競合も行っており、この時点では競合に差をつけられていないからです。

そこで、専門家やユーザーにヒアリングをして、キーワードにつながるヒントや、その答えを探しましょう。機械では調べきれない意外な潜在ニーズから、キーワードが見つかることがありますよ。

また、ユーザーへのヒアリングは直接行わなくても、yahoo!知恵袋、Twitterなどで検索することでユーザーの生の声を見つけることができます。

4.月間検索ボリュームを調べる

「キーワードプランナー」「Ahrefs」を使えば、月間の検索ボリュームを調べることができます。

月間検索ボリュームが多ければ多いほど、ユーザーニーズがあるということなので、ある程度キーワードの洗い出しが済んだら、月間検索ボリュームも調べましょう。

5.カテゴリごとにキーワードを分ける

次にキーワードを検索意図、つまりキーワードに対する答え別に分けましょう。なぜならば、検索キーワードが違っても答えが同じになるキーワードもあるからです。

答えが同じになるキーワードならば、合わせてロングテールキーワードとしたり、どちらかのキーワードを優先させたりすることで、コンテンツの重複を避けられます。

6.優先度順に並べ替える

ここまでの工程でコンテンツを作成するキーワードを絞ることができました。最後はどのコンテンツから作っていくか、キーワードを優先度順に並べます。

優先順位は「競合・自社・市場」の視点を確認

優先順位を決めるポイントは「競合・自社・市場」の視点がちょうど重なるキーワードを選ぶことです。

競合の視点とは、競合性が高いかどうかです。競合性は「Ahrefs」などのツールを使っても調べられますが、実際に検索をしてみて、上位表示されたサイトがユーザーニーズを満たしているか確認してみましょう。もし、上位サイトでもユーザーニーズが満たされていないのであれば、競合性は低く、上位を狙いやすいです。

次に自社の視点とは、自社の強みとマッチしているかということです。自社が「負けない自信がある!」と強く言える領域はどこか、考えてみてください。

そして市場の視点とは、ユーザーニーズのことです。いくら競合に勝てそうで、自社の強みであるキーワードでも、ユーザーニーズがそもそも少なければ話にならないからです。ユーザーニーズがどれほどあるかは、先に調べた月間検索ボリュームから知ることができます。

これらのことから「競合・自社・市場」の視点が重なるキーワードほど、ユーザーニーズが高く上位をとりやすい可能性が高いことが分かりますね。

キーワード選定のコツ

内部リンクの構築・強化も行う

キーワード選定をする場合、選定したキーワードからロングテールキーワードを選定し、コンテンツの作成を行いましょう。そして内部リンクを構築することで、サイトを強化し、検索上位を狙うことができます。

様子を見てリライト・記事を追加する

キーワード選定は一度行えばそれで良しというわけではありません。ユーザーの検索ニーズは日々変化しますし、キーワードに関する新情報が発見されることもあるからです。また、もしもコンテンツの作成から数か月経っても順位が上がらないのであれば、改善の余地があるということです。

一度コンテンツを作成したキーワードは定期的にチェックして、追加できる情報や改善の必要が無いかを確認しましょう。

キーワード選定の注意点

キーワードの管理はしっかりと

膨大な数のキーワード選定をしていると、どのキーワードを調べて、どのキーワードのコンテンツを作成したかが分からなくなってしまうことがあります。

そのため、キーワードはエクセル等を使ってしっかりと管理するようにしましょう。表などで管理しておけば、後程様子見のために再検索したり、順位の管理をしたりするのも楽になりますよ。

キーワードの使い方・入れる場所と注意点

苦労して選定したキーワードも、コンテンツに上手に取り入れなければGoogleに評価されないので、意味がありません。むしろ、下手な使い方をしてしまうと、Googleから低評価やペナルティを受ける要因となってしまうので、注意が必要です。

キーワードを盛り込むべき場所

  • タイトル
  • ディスクリプション
  • 見出し
  • 本文

この中で、タイトル、ディスクリプション、見出しへキーワードを盛り込む場合、前方に入れた方がSEO効果が上がるので、その点も意識しましょう。

【注意】キーワードの入れすぎはペナルティの対象になる

タイトル、ディスクリプション、見出し、本文と、出来るだけキーワードを入れた方が良いと説明しましたが、あくまで「自然に見える範囲」に留めましょう。

例えばキーワードが「SEO」だったとして「SEOとは?SEOの概要とSEO対策の方法を解説」というタイトルにしてしまうとちょっとくどいですよね。

キーワードが多過ぎるとユーザーが見づらくなってしまいますし、クローラーに「無意味にキーワードをたくさん入れている=スパムだな」と認識されてしまい、SEO評価が下がってしまいます。

1ページ中のキーワードの適切な量については、明確な決まりはありませんが、タイトル、ディスクリプション、見出しは1つにつき1つ、本文は全体の文字数の6%程度が最適と言われています。

まとめ

キーワード選定はSEO対策の第一歩であり、サイトを構築するコンテンツの元を選ぶということです。キーワード選定を疎かにしてしまうと、検索上位を狙うのは難しくなるので、非常に重要な作業です。

ぜひ、今回ご紹介した方法やツールを参考に、しっかりとキーワード選定を行い、上位表示されるコンテンツを作成してくださいね。


関連記事Related article