CSSとは?CSSの基本知識と就職や転職しやすい職業について
CSSとは?
この記事を読むための時間:5分
皆さんは「CSS」をご存知ですか?
HTMLの勉強をしたことのある方なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ここでは、「CSS」の意味を知らないという方や、単語は聞いたことがあるけれど実際に何をするか分からない、おおむね知っているけれどより詳しく知りたい…という方に向けて、CSSの概要や特徴、就職・転職に有利な職業について解説していきます。
目次
CSSとは?
CSSとはCascading Style Sheets(カスケーディング・スタイル・シート)の略語で、シーエスエスと呼ばれています。
主にHTMLで作成したマークアップ言語に「〇〇という文字を赤くする」「〇〇というテキストの大きさを20pxにする」などのスタイル(装飾)を加えることを目的としています。
プログラミング言語とは少し違い、スタイルシート言語という種類になります。
CSSの3つの特徴
CSSには「HTMLと併用して使用する」「ウェブページの装飾担当」「ブラウザの能力に依存する」という大きな特徴があります。
それぞれ詳しくチェックし、CSSの特徴を理解しましょう。
①HTMLと併用して使用する
CSSは必ずHTMLと併用する言語です。
あくまでHTMLで作成したマークアップ言語に装飾を加える役割なので、CSSのみで何かを制作することはできません。そのため、HTMLとCSSは必ずセットで勉強しましょう。
②ウェブページの装飾担当
たとえば、HTMLが構成だとすれば、CSSはその見た目を美しくするための装飾担当というイメージです。
具体的には、HTMLで制作したマークアップ言語に「文字の大きさを変える」「文字の色を変える」「レイアウトを整える」「アニメーションの作成」などの要素を加え、ウェブページを視覚的に補正してくれます。
そのため、文字だらけのウェブページではなく、視覚的に見やすく、わかりやすいウェブページを閲覧することができるのです。
③CSSレベルによってタグ・記述に差異がない
HTMLではバージョンによって使えないタグがあったり、書き方が変更になったりとバージョンに左右される面がありました。
しかし、CSSではバージョン(正しくはLevelという)によって、使えないタグがあったり書き方が変わったりといったことが無く、どのバージョンのCSSでも同じように反映されることができます。
CSSを学ぶ上で最初に覚えておきたい言葉
それではCSSを学ぶ上で最初に覚えておきたい言葉をご紹介します。
今回は、わかりやすいように例を用いて説明します。
セレクタ
セレクタはCSSを「どこに反映させるか?」という場所を指定する言葉です。
この例に置き換えるとh1部分が「セレクタ」なります。
プロパティ
プロパティはCSSを「どのように反映させるか?」という事を指定する言葉です。
この例に置き換えると、front-size部分が「プロパティ」に当たります。
プロパティ値
プロパティ値は「プロパティをどのくらい〇〇する」という事を指定する言葉です。
この例に置き換えると、12pxの部分になります。
つまりこの例を要約すると「h1部分の文字の大きさを12pxにする」という意味になります。
宣言ブロック
カッコ{}で括られた部分をまとめて「宣言ブロック」といいます。
宣言ブロックの中は{プロパティ名: プロパティ値;}と記述し、;の後にまた追加したいプロパティを記述していくというルールがあります。
CSSルールセット
セレクタ{宣言ブロック}をまとめたものを「CSSルールセット」と呼び、基本的なCSSの記述方式となります。
プロパティの種類について
プロパティの種類は非常にたくさんあり、CSSではさまざまなスタイルを設定することができます。
ここでは、プロパティの種類を知ることで、CSSでどんなことができるのか?を理解するために、まずは基本的によく使われるプロパティをご紹介します。
プロパティ名 |
プロパティの意味 |
記述方法 |
意味 |
color |
文字の色 |
color: red; |
文字の色を赤に設定 |
front-size |
文字の大きさ |
front-size: 15px |
文字の大きさを 15pxに設定 |
font-family |
フォント |
font-family:sans-serif; |
フォントをゴシック体に設定 |
font-weight |
文字の太さ |
font-weight: normal; |
文字の太さを ノーマルに設定 |
text-decoration |
テキストの装飾 |
text-decoration: underline; |
テキストに 下線をつける |
letter-spacing |
文字の間隔 |
letter-spacing: 5px |
文字の間隔を5pxに設定 |
background-color |
背景の色 |
background-color: red; |
背景の色を赤に設定 |
CSSを身につけると就職・転職に有利な職業
それでは、CSSを身につけるとどのような職業の就職や転職に役に立つのかをご紹介します。
コーダー
コーダーとは、WEB業界でのプログラマーのような職業で、HTMLとCSSを使ってウェブデザイナーがデザインしたものを実装するプログラムを作る人のことを言います。
WEBデザイナーがコーディング作業まで担当する場合もありますが、より複雑なページの制作や大手企業などでは専門にコーディングを担当する「コーダー」と呼ばれる職業を雇っているため、デザイン作業よりもプログラムを作ることが好きな方はHTMLやCSSをより詳しく学び、コーダーを目指すのもおすすめです。
ウェブデザイナー
ウェブデザイナーはデザインする能力はもちろんですが、基本的なHTMLやCSSなどの理解はしておかなくてはならない職業です。
ですから、HTMLやCSSを学んでおくと、WEBの制作会社が未経験でも就職できたり、転職できるチャンスが生まれるでしょう。
CSSを効率よく学ぶ!おすすめの方法
それでは最後に、CSSを効率よく学ぶための方法を3つご紹介します。
①HTMLとセットで学ぶ
CSSは必ずHTMLとセットで学びましょう。
順番としては、まずはHTMLを学びある程度理解をしたら、CSSを学ぶのがおすすめです。
②目標を決めて勉強に取り組む
HTML&CSSは参考書などを使って勉強をするのも大切ですが、実際にHTML言語やCSS言語を記述し、どのようにブラウザに表示されるのかを学ぶことも大切です。
ですから、1ヶ月で簡単なHPを作成したり、目標を決めて実践的な勉強を行うことで参考書に書いてあることも理解することができるでしょう。
③勉強方法を組み合わせる
HTMLは参考書やネットを使って独学で勉強をすすめても良いですが、質問したいことがちょっとずつ貯まってきたらスポットでオンラインレッスンを受講したり、1日のみの講座に行くなど、勉強方法を組み合わせることでより効率よく身につけることができるでしょう。
また、実際にプロの講師に教えてもらうことでよりHTMLやCSSの勉強が楽しくなったりとモチベーション維持にも役立ちます。
まとめ
ウェブページを見やすくしたり、情報をわかりやすくするには「CSS」を使って装飾する必要があります。
そのためには、まずはHTMLで構成を制作する必要があるためHTMLとCSSはセットで勉強することをおすすめします。
また、HTMLとCSSは「コーダー」や「ウェブデザイナー」に就職・転職する時にも非常に有利になります。
比較的、初心者でも学びやすい言語なので、ぜひ身につけましょう。
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