羽生善治九段の偉業まとめ
現在、様々な最年少記録を打ち破る藤井五冠を筆頭に、人気・実力ともに併せ持つ棋士がひしめき、空前の将棋ブームが巻き起こっています。
そんな将棋界において史上初の永世七冠、棋士として初めての国民栄誉賞受賞など、数々の偉業を成し遂げてきた羽生善治九段の偉業を振り返っていきましょう。
羽生善治(はぶ よしはる)
1970年9月27日生
埼玉県所沢市出身
二上達也九段門下
1982年4月3日、小学生将棋名人戦にて優勝し、同年奨励会入り
以降、驚異的なペースで昇級・昇段を重ねていきます。
1985年12月18日、三段で記録した13勝4敗の記録をもって、当初の規定により4段昇格。
史上3人目となる中学生プロ棋士になりました。(それまでに加藤一二三・谷川浩司、後に渡辺明・藤井聡太がいます。)
1989年 初タイトルとなる竜王位を獲得
1996年2月14日 将棋界初の全7タイトル(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖)独占を達成
2017年12月5日 竜王位を獲得し、史上初の永世七冠を達成
また、通算優勝回数152回、公式戦優勝回数144回、タイトル獲得99期、タイトル戦登場136回、同一タイトル戦26回連続登場(王座)、同一タイトル獲得通算24期(王座)、一般棋戦優勝回数45回は歴代単独1位を記録しています。
また、非タイトル戦優勝回数53回、非公式戦優勝回数8回、最優秀棋士賞22回、獲得賞金・対局料ランキング首位23回も歴代1位です。
同世代には森内俊之(十八世名人)、佐藤康光(永世棋聖、現日本将棋連盟会長)、郷田真隆、丸山忠久、深浦康市など、現在も第一線で活躍を続ける強豪を有しながら、その面々を退け、この偉業を打ち立ててきました。
五段時代の第38回NHK杯戦、準々決勝にて、加藤一二三九段相手に放った▲5二銀などの、他の棋士が思いつかないような独特な寄せ手順から逆転することから、「羽生マジック」とよばれています。
対局中、勝ち筋が見えると手が震えることがあり、羽生の手が震えた=羽生の勝ちと実況されることもあります。
チェスにおいても国内屈指の実力を有しており、26歳でプレイし始め、多忙な中で月に1,2度の練習ながらジャパンオープンで優勝。
その後も国内の大会で優勝を重ね、海外の大会に参加し、好成績を残すなど日本でのチェスの普及に貢献しています。
現在、羽生善治九段は、通算タイトル獲得数100期を目指し、王将戦の挑戦者決定戦リーグに挑んでいます。
AIの発達とともにすさまじい速さで進化する将棋の世界で、51歳となった今もプロ棋士のTOP10に君臨し続ける羽生善治九段の今後に注目です。