【いまだやってるサイトがある!?】ペナルティになるSEO・隠しテキスト/隠しリンクとは
自覚なしに隠しテキストをやっている!?
先日、クライアント様のサイトをリニューアルする際に、隠しテキストを見つけて目を疑いました。
10年前でも古いと言われていた隠しテキスト/隠しリンクの手法を、2016年の現在でまだ使っているサイトがあったとは。
その後、意識して見てみると結構まだにあるんですね。化石時代のSEO対策をやっているサイト。
クライアント様に確認してみると、自覚が全くないようです。
数年前にSEO業者に依頼した事があったということなので、恐らく当時の業者がやってそのままになっていたのでしょう。
隠しテキストは昔からペナルティの対象になるブラックハットSEO手法の1つです。
しかしながら、上述のクライアント様のようにブラックハットSEOと知らずにいまだにやっているサイトが存在します。これは大体の場合、SEO業者が知らない間にやっていたという事が多いですが、自己流でSEOをやる人の中でも、そのような方はいるのではないでしょうか。
隠してテキストや、その他ブラックハットSEOはGoogleが忌み嫌う行為の一つであり、ペナルティーになる可能性が極めて高いです。
隠しテキストを知ることで、意識的にも、無意識的にもペナルティにならないようにしましょう。
隠しテキストとは
Webサイトやコンテンツ内にブラウザで見ているユーザーに見えないものの、検索エンジンのクローラーには読み取れる形で、SEO対策キーワードやキーワードを多く含む文章を埋め込むことを指します。
隠しリンクとは
似たような手法として隠しリンクというものもあります。
これは、ユーザーが気づかない形でリンクを張り巡らせる手法です。
どのような場合に「隠しテキスト」「隠しリンク」と見なされるのでしょうか。
隠しテキスト&隠しリンクと見なされるケース
(1)【隠しテキスト】CSSを使った画面外への表示
CSSとはコンテンツ内の文字の大きさや位置を指定する言語です。
CSSのtext-indent(文章の字下げを指定するもの)に極端なマイナス数字を入力することで、ブラウザに表示させないようにするものです。
(2)【隠しテキスト】背景と同じ色のテキストを使用する
背景と同色のテキストにする方法です。
ユーザーには気づかないところにテキストを挿入します。
(3)【隠しテキスト】テキストを画像で隠す
画像の背後にテキストを配置することでユーザーには見えない形でテキストを入れます。
画像をずらしてみると……
(4)【隠しテキスト】フォントサイズを小さくする
テキストのフォントサイズを縮小することでユーザーには気づかせない方法です。
フォントサイズを0にするとユーザーには見えませんが、検索エンジンは認識出来ます。
(5)【隠しリンク】フォントサイズを小さくしてリンクを設定
フォントサイズを小さくして、そこに隠しリンクを設置する手法です。
(6)【隠しリンク】極小の画像や透明画像にリンクを設定
1ピクセル×1ピクセルの画像や透明画像を設置し、そこにリンクを設定する方法です。
検索エンジンだけに分かる形でテキスト、リンクを埋め込み、検索エンジンを騙そうとする手法は隠しテキスト・隠しリンクとみなされ、ペナルティーを受ける可能性があります。
ただ、これは故意に行うケースだけではありません。
サイトのデザインにこだわるあまり、隠しテキスト、隠しリンクと判定されるケースがあります。
では隠しテキストはどうすれば見つけられるのでしょうか?
隠しテキストの見つけ方
自分のサイトやコンテンツ内に隠しテキスト、隠しリンクがあるかを調べる方法は簡単です。
該当コンテンツで全選択(Ctrl+A)し、反転したテキストや画像の中に背景色と同じものがあるか確認しましょう。
隠し画像がある場合はalt属性(代替テキスト)のチェックも忘れずに行いましょう。
続いてhtmlソースやCSSをチェック。
以下の文字列で検索してヒットした場合は隠れテキストの可能性が高いです。
・「display:none;」
・「text-indent:-9999px;」※他にも10000pxなど絶対値がブラウザ範囲外を指定していれば該当
・「visibility:hidden;」※描画領域内要素の非表示
・「overflow:hidden;」
・「fontsize=”0″」
・「font-size:0」
・「font:0」
SEO会社が隠しテキスト、リンクを用いる理由
ペナルティーのリスクがあるにも関わらず、隠しテキスト、隠しリンクを用いるSEO業者が後を絶ちません。
SEO効果を上げるにはSEO対策キーワードをコンテンツ内に盛り込む必要があります。
しかしサイト運営者のポリシーによりSEO狙いの文章を使えなかったり、直接的なキーワードを多く含めた文章ではユーザーが読みづらくなったりします。
そのためユーザーに見えない形でキーワードを盛り込もうとするのです。
また、このようなブラック手法は一時的とは言え、検索上位に表示されることが多いため、ペナルティーのリスクを冒しても一時的に上位にあげたい場合に使うケースもあります。しかしその先に待っているのは、検索エンジンからのペナルティによるインデックス削除(どこを探してもヒットしない)等の最悪の状態だと言えます。
なぜ隠しテキスト・リンクが問題なのか
検索エンジンは、ユーザーが見えない形で検索順位を操作する行為を禁じています。
Google の検索結果でのランキングを操作するためにコンテンツに隠しテキストや隠しリンクを含めることは、偽装行為と見なされることがあり、Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)への違反にあたります。
引用:Search Console ヘルプ『隠しテキストと隠しリンク』
「検索エンジンスパム」とは、検索キーワードと十分な関連性がないにもかかわらず、意図的に検索結果に表示されるように操作をしているウェブページを指します。
以下は、検索エンジンスパムの例です。
検索する利用者に見えないテキストを使っているウェブページ
引用:Yahoo!検索インフォセンター『検索エンジンスパムとは?』
ユーザーが見るものとは異なるテキストやリンクを設置する隠しテキスト、隠しリンクは違反行為なのです。
もしペナルティーを受けてしまったら?
もしペナルティを受けてしまったら、上記の方法で隠しテキスト、リンクを速やかに削除しましょう。
その上でGoogleのサーチコンソールでサイトの再審査を依頼します。
再審査リクエストを送信する
下記の手順に沿って再審査リクエストを行ってください。
1.Search Console アカウントにログインします。
2.データが完全かつ正確であることを、サイトのすべてのバージョンで確認します。
3.[手動による対策] を見て、Google がサイトに対策を適用しているかどうかを確認します。
4.手動による対策に記載されている問題を修正します。
5.Search Console の [セキュリティの問題] を確認し、サイトに他に問題になりそうな点がないか確認します。
6.[再審査をリクエスト] をクリックして Google に再審査をリクエストします。
引用:Search Console ヘルプ『再審査リクエスト』
検索エンジンを欺く手法は淘汰される運命
クローラーの進化によりブラックハット手法は通用しなくなっています。
これからはユーザーに限りなく近い基準でクローラーもコンテンツの良し悪しを判断すると言われています。
検索エンジンがHTMLソースから把握する情報とユーザーがブラウザを通して把握する情報に大きな差異が無いよう注意を払う必要があります。
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