無料で簡単にネットショップを開店することができ、200万以上の店舗数を誇る「BASE」が2022年2月9日に月額新プランとして「グロースプラン」を発表しました。

料金改定が発表されました

当初、月額4,980円かつ決済手数料2.9%という業界最安値の価格設定が注目を浴びましたが、2023年11月7日に各オーナー向けに送信されたお知らせメールにて料金改定が発表されました。

BASE グロースプラン料金改定と新機能の大幅拡充に関するお知らせ

実際に料金改定されるのは2024年1月16日からとのことです。

月額　 年払いした場合

• 改定前

月額　4,980円

• 改定後

月額　16,580円

※ 年払いした場合、1ヶ月換算の費用となります。

月額　 月払いした場合

• 改定前

月額　5,980円

• 改定後

月額　19,980円

※毎月払いした場合の費用となります。

グロースプランとBASE従来プランの比較

BASE社が、月の売上が17万円以上の場合はスタンダードプランよりもお得になる料金設定であると宣言して立ち上げたグロースプランですが、今回の大変更によって出店者側がグロースプランを検討する売上高の目安も大きく変わることになりました。

今後は月の売上が50万円以上あるBASEのショップの場合、グロースプランがおすすめと言えるでしょう。

BASEグロースプランとShopify・STORESとの比較

BASEの「グロースプラン」同様に、月額コストは発生するものの、決済手数料以外の販売手数料が発生しないShopify・STORESのプランで比較してみましょう。

※1　米ドルでの支払いとなります。

今までの月額5,980円のグロースプランであれば比較対象になっていた「Shopify Basicプラン」や「STORES スタンダードプラン」ですが、今回の変更によりBASEの月額固定費が大幅に値上げしたことにより比較対象にはならないと考えるネットショップオーナーが増えることが予測されます。

BASEかんたん決済一部決済の変更

2023年4月1日にBASEからの各オーナー向けに送信されたお知らせメールにて発表された改定内容です。

BASEかんたん決済内の「Amazon Pay」および「PayPal」の手数料と、「銀行振込」の支払手数料が変更されました。

ショップ運営者側が負担する内容の変更

「Amazon Pay」と「PayPal」が利用された場合の決済手数料変更

変更前
グロースプラン 2.9%
スタンダードプラン 3.6%＋40円

変更後
グロースプラン 3.9％
スタンダードプラン 4.6%＋40円

１％の値上げとなりました。

商品購入者側が負担する内容の変更

購入者が「銀行振込」を利用した場合に購入者が負担する支払手数料の変更

変更前
0円

変更後
360円

影響を受けない自社サイトを運営しましょう

今回の変更は、より月商規模の大きい中堅以上の事業者が今後のBASEのメインターゲットになるということなのでしょうか。

今まで通り月額無料でBASEを利用することはできますが、月商規模が20万円程度に成長したショップはSTORESやShopifyなどの選択肢が有効になると思います。

いずれにせよ、今回のBASEの料金改定のようなシステムの運営元が手数料や月額料金をいきなり改定することはよくあることです。

最近では公正取引委員会が介入した全店舗送料無料ライン均一化を強行しようとした楽天や、ライト出店をいきなり廃止して数十万店舗が結果的に退店となったYahooショッピングもしかりですが、こういった改定の度に別のシステムを検討し移転するのは大きな労力を要しますし、せっかくついたリピーターを失う怖さから結局条件が悪くなっても移転できないという「がんじがらめ状態」に陥ることもありえます。

現在は誰でも自分のサイトが持て、モールや特定のシステムに依存したネットショップ運営から脱却する時代が到来しています。

今後依存しない自社のサイトを運営したいとお考えの事業者様は是非一度弊社にお問い合わせください。