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SEMとは?SEO・リスティング広告との違いも

SEM

SEM(Search Engine Marketing)とは

この記事を読むための時間:5分

Web広告やマーケティングに関わっている方ならSEMというワードを一度は聞いたことがあるでしょう。しかし、「SEMとは何なのかイマイチよくわからない」という方も多いはずです。「SEO」や「リスティング広告」などの言葉との違いを理解できていないという方も多いのではないでしょうか。

SEMとは、「Search Engine Marketing」の頭文字をとった言葉で、日本語では「検索エンジンマーケティング」と言います。この記事では、Webマーケティングにおいて重要なSEMについて、手法、重要性などをご紹介していきます。

SEMとは?SEOやリスティング広告との違いも

まずはSEMの定義と、SEOやリスティング広告との違いを解説します。

SEMとは

SEMとは、Search Engine Marketingの頭文字をとった言葉で、日本語では「検索エンジンマーケティング」と言います。CV数の向上を最終目標として検索エンジンから自社Webサイトへの集客を促す、検索エンジン上で行うマーケティングの総称です。

SEOやリスティング広告との違い

SEMは検索エンジン上で行うマーケティングの総称であり、SEOやリスティング広告もSEMに含まれますSEOやリスティング広告はSEMの施策のひとつなのです。

SEMの具体的な手法

SEMには、SEOやリスティング広告を含む以下のような手法があります。

  • SEO
  • リスティング広告
  • LPO(ランディングページ最適化)
  • アクセス解析

一般的にはSEOとリスティング広告のふたつが大きなSEMの手法とされていますが、厳密にはLPO(ランディングページ最適化)やアクセス解析など、検索エンジンに関わるマーケティング手法は全てSEMに含まれます。

それぞれどのような手法なのか紹介します。

SEO

SEOは「Search Engine Optimization」の頭文字をとったもので、日本語では「検索エンジン最適化」と言われています。検索エンジンのオーガニックな検索結果に自社サイトが上位表示されるようにWebサイトの構成や品質を調整する手法で、検索結果を上位にすることでWebサイトへの流入数・CV数を増やします。

SEOには狙ったキーワードで上位表示させるノウハウが必要で、即効性は低いと言われています。しかし、長期的にユーザーの流入を増やすことができ、費用対効果の高い施策です。

リスティング広告

「検索連動型広告」とも呼ばれるもので、GoogleやYahoo!で検索した時、検索結果一覧の上・下や右側に表示される広告のことです。キーワード単位でオークションが行われ、掲載順位が決定します。

広告であると明記されているため、オーガニック検索の上位よりはクリック率が低いなどのデメリットもあります。SEOと違って料金を支払えばすぐに上位に表示することができるため即効性が高い施策です。

LPO(ランディングページ最適化)

ユーザーがWebサイトにアクセスした際に最初に表示されるページをランディングページと言います。ランディングページだけを閲覧してページを離脱してしまう(直帰)ユーザーは非常に多く、その割合は50%以上にのぼります。

LPOは、ランディングページにユーザーが求める情報を配置するなどしてランディングページをユーザーのニーズに合うよう最適化し、途中離脱を防いでCVへ導く手法です。

アクセス解析

SEMの結果アクセスした者の性別、年齢、興味関心、地域などの情報や、どの広告やコンテンツからサイトへアクセスしているか、どこで離脱しているかなどを解析します。アクセス者の特性や行動を把握し自社Webサイトの課題を見つけることで、より集客可能なサイトへの改善に繋がります。キーワード選定も検討します。

アクセス解析ツールは多数存在していますが、「Google アナリティクス」がもっとも有名です。

SEMはなぜ重要?SEMの効果とは

SEM

WebマーケティングにおいてSEMは非常に重要なマーケティングで、Webマーケティングに関わるなら必ず押さえておきたいものです。

なぜなら、検索エンジンを利用するユーザーは明確な目的を持っており、情報やモノ、サービスを求めています。つまり、見込みの高いユーザーであると言えます。さらに、そのユーザーは探しているものを検索キーワードとして入力してくれるので、ターゲティングがしやすいのです。

SEMを効果的に行うことで、以下のような効果を期待できます。

  • 認知拡大・サイトへの集客
  • 行動段階への引き上げ
  • 狙ったユーザー層の定着

どのような効果なのか、順番に紹介します。

認知拡大・サイトへの集客

Webサイトへユーザーを集客し、認知や売り上げの向上を目指します。検索結果が上のサイトほどクリック率が高いため、主にSEOとリスティング広告を活用して上位表示させることで、アクセス数を増やすことができるでしょう。

サイトを運営しながらアクセス解析やLPO、サイトの改善、キーワード選定改善などを繰り返し、より集客できるサイトを作り上げ、CVRを向上させていく必要があります。

行動段階への引き上げ

SEMは、潜在顧客ではなく顕在顧客をターゲットにアプローチしやすいマーケティングです。顕在顧客はサイトにアクセスした段階で既に興味や関心が高く、検討段階にいるユーザーも多いのが特徴。顕在顧客が情報を検索する際には既に待ち構えており、ニーズを満たすコンテンツを提供することで行動段階へ引き上げることができるのです。

狙ったユーザー層の定着

LOPやアクセス解析、SEOによって、ユーザーのニーズにあったコンテンツを用意し、ユーザーが快適に閲覧できるWebサイトを用意しておくことで、狙った層のユーザーを定着させることができます。

SEMツール

SEMのアクセス分析やSEO対策に役立つ「SEMツール」も多数存在しています。SEMツールは、手動では集めきれない膨大なデータを集約・可視化してくれたり、そのデータを基に施策の結果を予測することができたりします。

「SEMツール」には主に以下の3種類があります。

  • 自社分析ツール
  • 競合分析ツール
  • キーワード分析ツール

自社分析ツール

アクセス解析などに活用する「自社分析ツール」は、PV数やセッション数、直帰率、観覧時間など、自社サイトのアクセスの現状を把握できるツールです。どの検索キーワードからアクセスされたのか、などもわかります。

先ほども登場しましたが、現在ほとんどのサイトで利用されている自社分析ツールとして、Googleが提供する無料の「Googleアナリティクス」が有名です。自社サイトの課題発見に役立つでしょう。

競合分析ツール

競合サイトの分析ができるツールもあります。競合サイトを分析することで、自社サイト改善のヒントとなります。

競合のサイトアクセス数やSEO対策、品質、広告戦略など、様々な情報を分析可能です。「SimilarWeb」「eMark+」「SEOチェキ」など、様々なサービスがあります。

キーワード分析ツール

キーワード選定に使えるツールもあります。最適なキーワード探しや検索ボリュームをチェックでき、効果的なキーワード選定に役立ちます。SEO難易度や有料難易度、クリック単価なども確認できるツールもあります。有名なツールに「キーワードプランナー」や「UberSuggest」「ラッコツールズ」などがあります。

まとめ

Webマーケティングには欠かせない「SEM(検索エンジンマーケティング)」について紹介しました。SEOやリスティング広告と混同しがちですが、SEMはSEOやリスティング広告も含む言葉です。これからは、検索エンジンを利用したマーケティングを考えるとき、SEO・リスティング広告のどちらかのみを考えるのではなくSEMを考えてみましょう。


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