テキスト広告とは？

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テキスト広告とは、文字だけのインターネット広告のことです。Webサイトの広告スペースにキャッチコピーや説明文などの文章とURLを設置して、Webサイトへ誘導します。

テキストだけの広告は目立たないのでは？と思う方も多いでしょう。しかし、テキスト広告には他にはないメリットがいくつもあります。最も代表的なメリットが「テキストのみのため作成が簡単である」というもの。デザインに費用や時間を掛けたくない広告主にぴったりです。

今回は、テキスト広告の概要や作成方法を紹介します。拡張テキスト広告やレスポンシブ広告との違いも解説するので、ぜひ最後までチェックしてください。

テキスト広告の構成要素

基本的なテキスト広告の構成要素は以下の通りです。

テキスト広告の代表的なアドネットワークは、「Googleディスプレイネットワーク（GDN）」と「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク（YDN）」の2つですが、構成要素は共通しています。

イメージですが、上記のような見た目になります。ご覧になったことのある方も多いのではないでしょうか。

テキスト広告とバナー広告の違い

文字だけのテキスト広告と違い、バナー広告は画像やアニメーションを使用します。ユーザーの目にとまりやすく、また商品の使用イメージなどを視覚的に訴求しやすいのが魅力です。

しかし、効果的なバナーを作成しなくてはいけないため、変更するたびにコストと時間がかかります。テキスト広告よりも広告らしさが大きいので、広告を避ける心理が働いたユーザーにはクリックしてもらえないことも多いです。画像ありのテキスト広告と画像ありのバナー広告は、目的と予算に合わせて使い分ける必要があるでしょう。

テキスト広告とレスポンシブ広告の違い

レスポンシブ広告とは、「掲載メディアそれぞれの広告枠に合わせて広告のサイズや表示形式を自動で調節して配信される広告」のことです。日本における2大広告サービスである「Google広告」「Yahoo!広告」などが提供しており、必要なアセット（要素）を入稿すると自動でレイアウトをしてくれます。

各掲載先のサイズやフォーマットにに合わせた広告を作る必要がないため大幅に手間が省け、認知拡大がスムーズに進められます。レスポンシブ広告は、画像のあるバナー広告だけでなくテキスト広告でも可能です。レスポンシブ広告はテキスト広告のひとつの手段です。

テキスト広告のメリット・デメリット

テキスト広告のメリットやデメリットを紹介します。

テキスト広告のメリット

• 作成が簡単、いくつものパターンも簡単に作成できる
• デザイン費含め、費用が安い
• 文章表現で端的にターゲットに訴求できる
• 広告だと気付かずにクリックされることが多い

作成が簡単で費用が安い他に、「広告だと気付かずにクリックされることが多い」という大きな魅力があります。テキスト広告はネイティブアドに該当する場合もある自然な広告であるため、一般的にバナー広告よりもクリック率が高いです。

テキスト広告のデメリット

• 目立たないため、気付かれないことがある
• 画像による視覚的訴求ができない
• 短い文章を熟考する必要がある

バナー広告のように視覚的訴求力が大きくないため、気付かれずスルーされてしまうことも多いです。バナー広告のように、クリックされなくても印象に残る力は無いでしょう。

「拡張テキスト広告」との違いと文字制限

拡張テキスト広告とは、簡単に言うと「進化したテキスト広告」です。標準テキスト広告では「タイトル1・表示URL1・説明文2」だった表示要素が、拡張テキスト広告では「タイトル3・パス2・説明文1」に拡張され、変更されました。

現在は、標準テキスト広告は基本的に作成できなくなっています。拡張に伴い、文字制限も以下の通りに変更されました。

従来の標準テキスト広告（全角）

拡張テキスト広告(全角）

表示イメージは以下の通りに変更されています。

標準テキスト広告イメージ

拡張テキスト広告イメージ

広告の掲載スペースが広くなったことで視認性が高くなり、クリック率が上がっています。今後ますます拡張されていく可能性が高いでしょう。

テキスト広告が掲載される場所

拡張テキスト広告の登場によって、掲載場所も増えました。標準テキスト広告は検索結果の上部や下部表示を目的としていたため「検索ネットワーク」で配信されていましたが、拡張テキスト広告は「ディスプレイネットワーク」で配信されています。

先ほど登場した「レスポンシブ広告」に対応したのはそのためです。GoogleやYahoo!などの使用するアドネットワークの提携先メディアの広告枠に幅広く掲載されます。

GoogleとYahoo!でテキスト広告を作成する手順

テキスト広告配信の代表である「Googleディスプレイネットワーク（GDN）」と「Yahoo!広告（旧：YDN）」それぞれでテキスト広告を配信する入稿方法を紹介します。

Googleディスプレイネットワーク（GDN）

1. Google広告にログインし、広告作成画面にする。
2. プラスボタンをクリックして、「テキスト広告」を選択する。
3. URL、広告見出し、説明文、パス項目を入力する。
4. 完成したら、「広告を保存」をクリックする。

広告見出し2つは必須ですが、3つめは省略可能です。また、説明文2、パス項目も任意の項目なので省略可能です。拡張テキスト広告は、「ネイティブフォーマット」または「イメージ フォーマット」で表示される場合もあります。

Googleのアドネットワークからは、ウェブサイトやアプリの他、YouTubeやGmailなどのGoogle関連サイトにも配信されます。

• ネイティブフォーマット…ページのコンテンツに自然に溶け込ませる広告フォーマット
• イメージフォーマット…Googleアカウントやサードパーティーのロゴや画像を表示する広告フォーマット

Yahoo!広告（旧：YDN）

1. Yahoo!広告にログインし、広告作成画面にする。
2. キャンペーンと広告グループ「テキスト」を選択し、保存します。
3. 掲載フォーマット、広告タイプを選択し、URL、広告見出し、説明文を入力する。
4. 完成したら「広告を保存」をクリックする。

Yahoo!広告もGDAとほとんど同じです。Yahoo!広告からは、ウェブサイトやアプリの他、Yahoo!ニュースのトップページなどのYahoo!関連ページに幅広く配信されます。

効果的なテキスト広告を作成するポイント

テキスト広告は目立たないため、メインコンテンツやバナー広告に埋もれてしまいがちです。しっかりと考えて、具体的で説得力のあるテキスト広告を作成する必要があります。

そこで、効果的なテキスト広告を作成するポイントをご紹介します。

ターゲットを細かく設定する

テキスト広告は、バナー広告のように多くの人の目を引きつけるのは難しいものです。そのため、ターゲットを細かく設定して届けたいターゲットに刺さる広告にする必要があります。いくつものパターンを簡単に作成できるメリットを活かして複数のパターンでテストを行い、「勝ちパターン」を見つけることも大切です。

レスポンシブ広告ならアドネットワークが自動で様々なパターンを作ってくれるので、自然とデータが集まります。（レスポンシブ広告は広告主がターゲットごとに細かく広告を変更できないので注意しましょう）

ユーザーにメリットや行動を明示する

「情報収集をしているユーザーの意思決定に役立つ情報」を具体的に明示しつつ、ユーザーが自分がすべき行動がわかるように明示しましょう。

極端に言えば、「セール開催中！おしゃれデザイン続々。あなたの部屋をナチュラル＆シックに」よりも「北欧家具30％OFF￥3,980〜！今すぐクリックしてデザインをチェック！限定セールは9/10まで」の方がユーザーに親切であると思いませんか？

などを意識して折り込んでみましょう。

広告とランディングページを一致させる

テキスト広告に限ったことではありませんが、広告とランディングページを一致させることも重要です。ランディングページとは、広告などのリンクからユーザーがサイトへアクセスして最初に表示されるページのこと。

テキスト広告とランディングページが一致していないと、せっかく興味を持ってくれたユーザーもページを離れてしまいます。

例えば、テキスト広告に「今すぐ会員登録」と記載していればランディングページで会員登録ができるようにしていく、「期間限定セール」と記載していればセールのページをランディングページに設定するなど、テキスト広告とランディングページに関連性を持たせまましょう。

まとめ

テキスト広告について紹介しました。テキスト広告は、低コストで迅速に作成できる、比較的手軽に始めやすい広告です。画像がないので目立ちにくく、製品やサービスをイメージさせることは難しいですが、見出しや説明文をうまく作成できれば高い効果を得ることができるでしょう。