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リンクファームとは?スパムSEO・ブラックハットSEOの危険性

農場の様子

リンクファームの概要とスパムSEO・ブラックハットSEOの危険性について

この記事を読むための時間:5分

あなたは「リンクファーム」という言葉を聞いたことがありますか?ファームとは農場を意味するので、リンクファームが何かを知らないと、なんとなく牧歌的なのどかな雰囲気を想像したという人もいるでしょう。

しかし、リンクファームとはSEOスパムの1種であり、Googleから処罰を受ける原因のひとつでもあるので、決して手を出してはならないものなのです。

今回はリンクファームについて、概要や仕組み、スパムSEOとは何かについて解説します。

リンクファームとは

リンクファームとは、検索順位を上げるために集められた大量の相互リンク群です。

多くはプログラムによって自動的に集められたものですが、中には知り合いから知り合いへとどんどん相互リンクをくり返していった結果、意図せずリンクファームになってしまっていたという例もあります。

リンクファームはスパムSEOの1種であり、Googleから処罰を受けてしまうので、絶対に参加してはならないものです。

リンクファームはなぜできるのか

リンクファームは過剰な相互リンクの結果生まれます

通常相互リンクは、申請し合ったサイト同士のみで行いますが、例えばAさんとBさんが相互リンクをする際、AさんからBさんへ「私のリンクと一緒に、友達のCさんのリンクも貼ってくれないかな?そうしたら、Cさんもあなた(Bさん)のリンクを貼るから。」という申し出があったとします。

そうして、このように友達の知り合いの、さらに知り合いのリンクも・・・とくり返している間に、どんどん相互リンクが増え、リンクファームとなるのです。

また「あなたがお金を出してこのリンク集に参加するのならば、リンクを貼ってあげますよ」というシステムで、リンクファームを作りだしリンクを売買して儲ける業者もいます。

現在リンクファームはスパムSEOとされているので、このような業者は少なくなってはいますが、それでも完全にいなくなったわけではありません。未だに「SEO効果が上がりますよ」と謳い、リンクファームへの加入を勧める業者もいるので注意が必要です。

スパムSEO・ブラックハットSEOの危険性

リンクファームを含むスパムSEOやブラックハットSEOの危険性はGoogleからの処罰が重いことです。

スパムSEO、ブラックハットSEOはGoogleのガイドラインに大きく反するとして、以下の処罰を受ける可能性があります。

  • 検索順位の大幅な下降
  • 検索エンジンのインデックスから削除
  • サイトのドメインごと削除
  • サイト運営のIPアドレスを禁止

これらを一度でも受けてしまうと、検索しても上位に表示されることが非常に難しくなるので、サイト運営に大きなダメージがあります。そのため、スパムSEOやブラックハットSEOは行ってはならないのです。

リンクファームが良しとされていた時期がある

リンクファームはスパムSEOの1種であり、処罰を受ける危険があります。それにも関わらず、リンクファームを作りだす業者がいるのはなぜなのでしょうか。それは、リンクファームが良しとされた時代があったことが関係しています。

SEOの歴史

Googleのサイト評価の要素のひとつに被リンクがあります。

10年ほど前までの検索アルゴリズムは被リンクの質までは見抜けなかったので、数が多ければそれだけ多くのユーザーの支持を受けているとして、評価がどんどん上がりました。

そして、この評価方法の性質を悪用する人々が現れたのです。例えばそのサイトと関連性が薄かったり、怪しいサイトだったりしても、とにかく数を集めれば高評価を受けられるということで、リンクファームを作り、リンクを売買する行為をする人が増え始めました。

その結果、どんなに質の悪いサイトでもお金を出して大量のリンクを買いさえすれば検索結果の上位に反映されることとなったのです。

その現象に頭を悩ませたGoogleは、検索アルゴリズムのアップデートを行い、リンクの質もしっかりと確認するようになったので、質の悪い被リンクは見抜かれるようになりました。

現在の相互リンクは危ない?

Googleの検索アルゴリズムの改善により、リンクファームは処罰の対象となりました。リンクファームは相互リンクの集合体なので、現在相互リンクすることは危険なのかと疑問に思う人もいるでしょう。

現在の相互リンクは、あくまで自然な範囲でならば、問題はありません。相互リンクは適切であればSEO効果があるので、全てが危険なわけではないのです。

危険な被リンクの特徴

Googleから処罰を受ける被リンクは他にも存在します。以下の被リンクは全て処罰されるので、注意が必要です。

  • 購入したもの
  • 関連性の低いサイトからのもの
  • アンカーテキストが不自然
  • コピーコンテンツからのもの

SEO効果のある被リンクの特徴

被リンクの全てが処罰されるわけではありません。以下のポイントに当てはまる良質な被リンクであれば、SEO効果があります。

  • 自然発生のもの
  • 複数の異なるドメインからのもの
  • 関連性の高いサイト・コンテンツからのもの
  • 著名なサイト・コンテンツからのもの

リンクファーム・危険な被リンクの探し方・対処法

リンクファームや危険な被リンクは、放置してしまうと処罰されてしまいます。また、気が付かないうちに危険なサイトから被リンクを受けている場合もあるので、定期的にそのようなリンクがないかチェックして、万が一発見した場合は即座に対応することが重要です。

被リンクのチェックができるツールはいくつかありますが、その中でもGoogleが無料で配信しているGoogle Search Console(グーグルサーチコンソール)は被リンクのチェックと危険な被リンクの否認対応ができるのでおすすめです。

チェック方法としては、以下の3ステップで確認ができます。

  1. Search Consoleにログインし、サイドにある「リンク」をクリック
  2. 表示されたページの「上位のリンク元サイト」を見る
  3. リンク数が多いページを上から目視する

最終的には目視という形になりますが、この部分を怠ると見逃しの原因となってしまいます。

そして、もしも危険なサイトを見つけたら、まずはそのサイトの管理者にメールなどで削除要請を送りましょう。要請への答えがなかった場合は、以下の方法で否認作業を行ってください。

  1. メモ帳ツールなどに否認したいサイトのURLをまとめたリストを作成する
  2. Search Consoleのヘルプページから否認専用のページへ
  3. 1でまとめたリストのテキストファイルをアップロードする

まとめ

リンクファームは検索アルゴリズムが改善される以前ではSEO効果がありましたが、現在ではスパムSEOの一種として処罰されてしまいます。

それでも未だにリンクファームはSEO効果があるとして加入を勧めてくる悪質なSEO会社もあるので、注意しましょう。

また、知らず知らずのうちに危険な被リンクを受けている場合もあるので、Google Search Consoleを使って定期的なチェックを行うようにしてください


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