MFIとは?概要や必要性、対策方法について解説!
MFIの概要と必要性、対策方法について
この記事を読むための時間:5分
2016年にGoogleが「MFI」への移行を発表し、2021年の3月には完全移行することが決定しましたが、あなたはMFIとは何かを知っていますか?
これからのウェブマーケティング、SEOではMFIに対応させることが必須となります。完全移行となる2021年も間近に迫っているので、MFIについて詳しく知らないという人は今のうちにぜひMFIについて知っておきましょう。
そこで今回はMFIとは何か、対策はどうすれば良いのかを解説します。
目次
MFIとは
MFI(モバイルファーストインデックス、英:Mobile First Indexing)とは、PC用ページが主軸だったサイトの評価の基準がモバイルサイトに移ることを表しています。
MFI導入の背景
MFIの導入はこれまでのウェブマーケティングの常識がひっくり返るので、業界に激震が走りました。なぜ、このような大規模な施策をGoogleは行うことにしたのでしょうか。
その背景には近年の急速なスマートフォンの普及があります。10年程度前まで、インターネットの主な舞台はパソコンでした。当時、携帯電話用のホームページもありましたが、多くの人がインターネットを使う場合、パソコンを利用していました。
ところが、近年スマホが登場してから、その傾向が一気に逆転することになったのです。2015年には全世界でスマホからの検索数がPCからの検索数を上回ったというデータが発表されました。
つまり、今やネットの舞台はパソコンからスマホに移ったということです。このことを受け、Googleはより多くのユーザーの満足度を高めるため、サイトの評価の基準をスマホ(モバイル端末)に移すことにしたのです。
MFI対策の必要性
MFI導入によって、スマホ向けサイトが充実しているサイトが検索上位に表示されるようになることがMFI対策が必要な理由です。2021年3月から全てのサイトがMFIに移行されるので、現在MFI対策が十分にできていないサイトは、MFI対策をする必要があります。
MFI対策が必要なサイトの特徴
スマートフォン向けのサイトが無い
MFI対策が必要なサイトの特徴として、まずスマホ向けサイトが存在しないことが挙げられます。これからサイトの評価の基準がスマホサイトへ移るのに、スマホサイトがないのではお話にならないからです。
PC用サイトしかない場合はスマホ向けサイトを用意するか、スマホからでも使いやすいサイトにシステムを変更するべきです。
スマートフォン向けページの内容がPCページより薄い
スマホ向けのサイトがある場合でも、それだけで安心はできません。スマホ向けのページの内容がメインのPCページより薄い場合、いくらPCページの検索順位が高くても、MFI移行後は順位が下がる恐れがあるからです。
スマホ向けのサイトがある場合は、その内容がPCページと比べて差がないかも確認しましょう。
スマートフォン向けページのインデックスを制御している
スマホ向けのサイトに「noindex」のタグを付けているページもMFI対策を行う必要があります。
noindexタグとは、付けることで検索結果に表示されないようにするタグです。このnoindexタグを付けることで、内容が薄いなど低品質なサイトの評価を避けられるので、メインのサイトをより評価させることができます。
スマホ向けのサイトにnoindexタグを付けることで、これまではPCページをより評価させる効果がありました。しかし、これからスマホ向けサイトの評価が主流となるので、そもそも検索結果に表示されず、評価が大きく下がってしまうのです。
サイトがMFI対策できているかの確認方法
「スマホ向けのページはあるし、内容もPCページと変わらないはずだけれど、MFI対策が必要かな?」と気になる人もいるでしょう。
その場合は、Googleが運営する「モバイルフレンドリーテスト」を実施してください。これにより、MFI対策ができているかどうかが分かります。
MFI対策方法
MFI対策が不十分であった場合の具体的な対策方法を解説します。
レスポンシブデザインに変更する
レスポンシブデザインとは、サイトを閲覧するデバイスによって自動的に最適なデザインを表示することです。レスポンシブデザインは、URLはそのままでPC用、スマホ用のデザインを用意できるので、最も手軽にできるMFI対策と言えます。
しかし、画像サイズなどが元々はPC用なので、読み込みに時間がかかってしまうというデメリットがあります。もし、サイトのコンテンツ内容が膨大ならば、レスポンシブデザインは不向きです。手間はかかりますが、スマホ用のページを用意した方が良いでしょう。
アノテーションの設定
もし、現在PC用ページとスマホ用ページを別々のURLで管理しているのならば、アノテーションの設定が必要です。
アノテーションとは、別々のURLのサイトの内容が同一であると検索エンジンに認識させることです。アノテーションを行わないと、GoogleはPC用ページとスマホ用ページを別のものとしか見られないため、評価が分散して検索順位が上がりづらくなってしまうのです。
アノテーション設定をすれば被リンクはそのままでOK
スマホ用ページに被リンクが当たっていないと、SEO効果がなくなるのではと不安になる人もいるでしょう。しかし、アノテーションを設定していれば被リンクはそのままで大丈夫です。
PCサイトとモバイルサイトの内容を同一にする
スマホ用ページの内容がPCサイトより薄かったり、コンテンツが少なかったりする場合は、MFI移行後に検索順位が下がってしまう恐れがあるので、PCページと内容を同じにして、サイトを充実させましょう。
モバイルページへの移行で意識するべきこと
モバイルページへ移行する際は、モバイルページの評価ポイントを意識しましょう。Googleは「アプリ」のようなユーザビリティの高いサイトを推奨しています。
表示スピードを速くする
スマホはパソコンほど読み込み速度が速くないので、画像サイズが大きいなどページの情報量が多いと読み込みに時間がかかってしまいます。
画像の数やサイズを調整し、なるべく表示スピードが速くなるようにしましょう。
目的の情報にたどり着きやすいデザインにする
スマホの画面はパソコンよりも小さいため、一画面に表示できる情報に限りがあります。そのためパソコンサイトのように多くの画像や広告などを詰め込むと、ユーザーが目的の情報にたどり着くまで時間がかかってしまい、ストレスがかかります。
そのため、スマホ向けのサイトはなるべくシンプルなデザインにして、目的の情報にたどり着きやすくしましょう。
片手で使いやすいデザインにする
スマホを操作する際、多くの人は片手のみで行います。そのため、片手でも押しやすいボタンを設置したり、入力の手間が省けるようにしたりと、片手で使いやすいデザインを心がけましょう。
まとめ
MFIの導入によって、スマホ向けサイトの充実は必須となりました。2021年3月のMFI完全移行では対策がとれているサイトとそうでないサイトで大きな差が出るでしょう。
MFI対策をばっちりにしてスタートダッシュを切ることができれば、大手の競合の検索順位を抜くことも夢ではありません。ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、MFI対策をしっかりととってくださいね。
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