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ドメイン移管とは?移管の流れや注意点についても解説!

ドメイン移管

 

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あなたが運用しているWEBサイトで使っているURLは、サイトに関連した名前を入れるなどしてオリジナリティを出している場合が多いのではないでしょうか?

しかし、URLは気に入っているけど、管理会社の料金体系やサービスに不満があるという方もいらっしゃるかもしれません。そんなときは、URLはそのままで管理している会社を変更する、移管手続きをするのがオススメです。

この記事ではドメインを移管する際の手続きの流れについて解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

 

ドメイン移管とは

現在利用しているドメインを管理している会社を、別の会社に変更することです。

ドメインは、URLの中の「◯◯.com」や「◯◯.jp」と表記されている部分です。

なお、これらの情報は全て、データベースにより管理されています。管理会社は、この情報を登録したり変更したりする権限も持っています。

 

なぜ移管をするの?

URLに自分の運営しているサイトの名前を入れるなどして、愛着を持っている方が多いと思います。しかし、ドメインを管理している会社によって料金体系やサービス内容は異なります。

そのため、WEBサイトのURLを保持したままで、より良いサービスを提供している会社に移行したいという場合には会社の変更を検討してみましょう。

 

移管の流れ

ここでは、移管手続きがどのような流れで進むのかを解説していきます。

しかし、種類や管理している事業者によって条件などはバラバラです。そのため、大まかな流れを確認したあとは、それぞれの会社で確認してみてください。

 

gTLDドメインの場合

まずは、「◯◯.com」「◯◯.net」など、末尾が.jp以外で終わるものの移行手続きを見ていきましょう。

 

有効期限を確認する

現在利用している会社で、有効期限を確認しましょう。

例えば、「お名前.com」では、有効期限が15日以上残っていないと移行手続きができません。もしも14日以内に有効期限が切れてしまう場合は、現在の会社でドメインを更新した上で、登録期限の翌月以降に変更の申請をする必要があります。

さらに、有効期限が9年を超えたものは移行できない会社もあります。

このように、有効期限には細かな条件が多いため、事前にしっかり変更先に確認しておきましょう。

 

取得してからの日数を確認する

例えばムームードメインへ変更する場合には、現在のドメインを取得してから60日以上経っていなければならないという決まりがあります。60日未満の場合は、改めて60日経過してから手続きを行いましょう。

 

契約者の登録情報を確認しておく

移行手続きにあたって、契約者がドメイン取得時に登録した情報を、移行先の事業者へ伝える必要があります。

個人のサイトであれば自分の情報のため問題ありませんが、会社のサイトの場合だとすぐには分からない場合もあると思います。

そのため、担当者名・住所・電話番号など、取得時に登録した情報は事前に準備しておきましょう。

 

現在の事業会社に、変更手続きが可能な状態にしてもらう

移行が可能な状態にするため、現在の会社には以下の手続きを依頼しましょう。

  • ロック解除
    ドメインを第三者に勝手に利用されないようにするため、業者が情報をロックする手続きを取っている場合があります。解除しないと変更手続きができないため、事前に解除してもらいましょう。
  • WHOISプロテクトの解除
    WHOIS(フーイズ)とは、データベースに登録されたドメインの情報やIPアドレスの登録者情報を参照できるサービスです。情報は管理会社によって提供されています。
    ドメインの登録者を勝手に他社に変更されることを防ぐため、業者がWHOIS情報をロックしてる可能性もあります。その場合も解除しないと変更手続きができません。
  • AuthCode(認証キー)の確認
    AuthCode(オースコード)とは、不正な移行手続きを防ぐことを目的として、ドメインに割り当てられている認証キーのことです。移行手続きの際には必ず必要となるため、現在の会社に確認しておきましょう。

 

移管先の事業者に申し込む

上記の準備が完了したら、変更したい会社に申し込みます。

 

JPドメインの場合

続いて「◯◯.jp」のように、尾が.jpで終わるものの移行手続きを確認していきます。

 

有効期限を確認する

現在の事業者で有効期限を確認します。

各事業者によって条件は異なりますが、例えばお名前.comの場合は残りの有効期限が31日以上ないと手続きができません。有効期限が30日未満の場合は、現在の会社で対象のドメインを更新した上で、登録期限の翌月以降に改めて申請をする必要があります。

 

現在の管理会社へ連絡する

変更したい会社に申し込みする前に、現在利用している会社へ移行する旨を連絡しておく必要があります。

 

変更したい事業者に申し込む

変更したい会社に移行を申し込みます。

 

メールによる承認手続き

移行の申し込みをしたあと、現在利用している事業者へ承認を依頼するメールが届き、そのメールに従って、現在の会社に手続きを進めてもらう必要があります。

なお、一定期間手続きがされなかった場合には自動承認されます。

 

移管にかかる期間

移行には数日~2週間程度かかります。

移管元・移管先の双方での手続きが必要となるため、例えばどちらかの事業者の確認が遅れた場合は、その分時間がかかる可能性も考えられます。

もしも会社のサイトで事業者を変更する場合などは、時間に余裕を持って行うようにしましょう。

 

移管の注意点

移行手続きで気を付けておくべき注意点についてまとめます。

 

契約更新の時期

更新は半年や1年ごとに行われます。契約を自動更新にしている場合は、解約したり移行手続きをした場合に料金の支払いはどうなるのか事前に会社に確認しておきましょう。

 

時間がかかる

移行手続きには数日から2週間ほどかかると解説しました。その間、WEBサイトが見えづらくなるなど不安定な状態になることがあります。

そのため、更新に携わっている人には事前に周知しておく必要があります。

 

メールが不安定になる

移行手続き後、メールサーバーも移管すると、メールの受信や送信が不安定になります。特にビジネスで使っているサイトだとメールが届かないことは大きな問題になります。

そのため、移行手続き中は新旧双方のサーバーで送受信できる設定にしておく必要があります。

 

DNSの変更が必要になる場合もある

移行に伴い、DNSサーバーの変更が必要になる可能性があります。DNSサーバーとは、インターネット上でドメインとWEBサーバー・メールサーバーを結びつけるためのツールです。

現在使っているDNSがドメインとセットで契約したものだった場合は、移行先で同様に変更する必要があります。

もし変更先の会社でDNSサービスを提供していない場合は、新たにレンタルサーバーを契約する必要があります。

 

移管に必要な費用

ドメインの移行には費用がかかります。金額は、各事業者や、種類によって費用は異なってきます。

ここでは「お名前.com」と「ムームードメイン」を例に挙げて料金を確認してみましょう。

 

お名前.com

種類 費用
.com 920円
.net 920円
.jp 2,840円

 

ムームードメイン

種類 費用
.com 1,480円
.net 1,480円
.jp 3,040円

 

このように、会社によって費用が異なります。移行のタイミング以外にも1年や半年の更新時にも費用がかかり、更新時の費用もバラバラです。

そのため、事前に検討している会社の費用をいくつか比較してみてください。

 

まとめ

ドメイン移管は、すでに使っているURLを残したまま、ドメインを管理している会社のみを変更する手続きです。

管理している会社によって料金やサービスは異なるため、より良いサービスを提供している会社を使いたい場合は変更手続きに挑戦してみてください。

変更を申し込みたい会社や、使っているドメインの種類によって細かい手続き方法や料金は変わります。

また、ドメインの状況によっては移行が難しい場合もあります。

そのため、契約状況を確認した上で申し込みの可否を確認してみてください。


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