AI採用ツール14選!機能別ツール一覧と導入メリット
採用競争が激化する現在、企業にとって採用活動の効率化は急務です。
AI採用ツールは、書類選考や面接の自動化で採用担当者の負担を減らし、データに基づいた選考で採用の質を高めます。
本記事では、機能別に厳選した14のツールと、AI採用ツールの導入メリットを解説します。
AI採用ツールとは
AI採用ツールとは、AIを活用して書類選考や面接などの採用業務の効率化を実現するシステムです。
AIが履歴書の分析や面接の実施、適性検査の評価などの業務を人間に代わって行い、採用担当者の負担を大幅に軽減。採用担当者は、選考が進んだ求職者との深い会話や、個別対応が必要になる重要な業務に時間を割けるようになります。
さらに、AI採用ツールの導入は企業の採用活動を効率化できるだけでなく、データに基づいた客観的な評価による公平な選考を実現します。
AI採用ツールを導入するメリット
人手不足で採用競争が激化している現代において、採用活動の効率化ができるAI採用ツールは多くの企業にとって重要なものになりつつあります。
AI面接ツールを導入すると、採用担当者の定型業務が少なくなるだけでなく、データに基づいた戦略的な採用活動が可能になります。メリットは企業側だけでなく、求職者側にも公平な選考体験や24時間対応のサポート体制といった形で現れるでしょう。
ここからは、AI採用ツールがもたらす代表的な3つのメリットを解説します。
業務効率化によるコア業務への集中
これまで採用担当者は、膨大な数の書類選考、面接日程の調整、求職者への連絡といった定型的な業務に多くの時間を割く必要がありました。しかし、AI採用ツールを使えば、このような定型的な業務を迅速かつ正確に片付けられます。
浮いたリソースは、ミスマッチを防ぐために企業のビジョンを伝える、当落線上にいる求職者の合否の判断を慎重に行うなど、合否や内定承諾に直接関わる重要なタスクに充てられます。
AI採用ツールをうまく利用すれば、採用活動を効率化できるだけでなく、中長期的な企業の成長に向けた人材を獲得でき、採用の質の向上にもつながるでしょう。
データに基づいた採用活動の実現
AI採用ツールを使えば、求職者の経歴や面接の評価、適性検査の結果などの膨大なデータの一元管理が可能です。過去の採用者や実際に高いパフォーマンスを出している社員のデータも分析できるため、自社で成果を出しやすい人材を導き出せます。採用担当者の感覚ではなく、根拠に基づいた評価になり、入社後のミスマッチの大幅な軽減が期待できます。
また、データ分析は求職者の評価だけにとどまらず、どの求人媒体が採用につながりやすいか、採用プロセスのどこに課題があるかといった、採用活動全体の見直しも可能です。自社の採用戦略の継続的な改善ができ、採用活動の投資利益率(ROI)を高められます。
求職者の就職活動の体験向上
自動応答機能がついているAI採用ツールを使えば、求職者からの質問に対して24時間365日即座に回答できます。「質問がしづらい」「返信が遅い」といった不満の解消はもちろん、応募や日程の調整、面接などの選考フローがスムーズに進むため、求職者に必要以上の労力をかけさせません。
とくにAI面接ツールを導入すると、求職者は24時間365日いつでも面接を受けられ、交通費や移動時間の負担がなくなります。さらに、第一印象のような、人間の主観や偏見が入り込まない、公平な評価を受けられることへの期待は、企業への信頼にもつながるでしょう。
ストレスのない就職活動の提供は、企業の魅力を高める効果が期待できます。またAI採用ツールの導入が、求職者に先進的なイメージをもたらし、今後も新しい技術を積極的に取り入れていくイメージを与えます。
自社に適したAI採用ツールの選び方
現在、数多くのAI採用ツールがリリースされており、それぞれに異なった特徴があります。
しかし、多様さゆえに、導入するツールを迷いやすいのが現実です。知名度や機能の豊富さなど、表面的な情報だけでツールを選んでしまうと、自社に合わずにツールが形骸化するおそれもあります。
AI採用ツールの導入を成功させるには、自社の採用課題を正しく把握し、選定基準を設けたうえでツールを評価することが大切です。ここでは、自社に最適なツール選定のために重要な3つのポイントを解説します。
採用課題を明確にする
AI採用ツールを選ぶためにまず行うことは、「AI採用ツールを用いて何をしたいのか」の明確化です。なんとなく良さそうだからという理由でツールを導入しても、自社の採用課題とツールの機能が合致していなければ、ツールの持つ能力を十分に発揮できません。
まずは、以下のような採用活動における具体的な問題点を洗い出しましょう。
- 応募者が多すぎて書類選考に時間がかかる
- 面接官ごとの評価のバラつきが大きい
- 入社後のミスマッチによる早期退職が多い
自社の採用課題が明確になれば、解決のために必要な機能がおのずと何かわかります。たとえば、書類選考の効率化が目的であれば、履歴書の分析を行うツールや、面接を自動化するAI面接ツールの導入が適しています。
コストパフォーマンスを検討する
AI採用ツールを選択する際の検討材料の1つになる利用料金ですが、価格だけでなく料金体系の確認が重要です。たとえば、求職者1人ずつに対して料金が必要な「従量課金制」と、人数に応じて料金が変わらない「定額制」では、年間にかかる金額が大きく変わる可能性があります。現状の応募数や今後の採用戦略も考慮したうえで、自社の採用規模に適した料金体系のツールを選択することが大切です。
また、ツールの導入により、自社の採用課題をどれだけ解決できるかを計測する必要もあります。無料トライアルなどを活用し、現在の採用業務が具体的に何時間削減できるのかを検証しましょう。可能であれば、ミスマッチの減少による再採用コストの削減も含めて試算すると、より正確な費用対効果を算出できます。
コストパフォーマンスを検討するとは、ただ単に利用料金が安いツールを選ぶことではありません。利用料金に対し、どれだけの効果が得られるかを総合的に判断する必要があります。
セキュリティが万全か確認する
AI採用ツールは、求職者の履歴書や面接動画など、機密性の高い個人情報を取り扱います。そのため、セキュリティ体制の確認は、ツールを選ぶ際の最重要項目の1つに挙げられます。万が一、情報漏洩が発生すると、企業の社会的信用が大きく損なわれ、甚大な被害につながりかねません。
通信や保存しているデータの暗号化、アクセス権限の管理などの技術的対策がどのように講じられているのかを確認しましょう。
【書類選考】おすすめAI採用ツール2選
AI書類選考ツールとは、履歴書や職務経歴書をAIが自動で評価し、選考業務を効率化するツールです。
下記のようなデータをAIに学習させ、自社に最適な採用基準を設定します。
- 過去に採用した人材のデータ
- 自社で活躍している人材の傾向
- 求める人物像やスキル条件 など
AIはその基準に沿って、応募書類を分析・評価しスコアリングまでを行います。最終的な判断は人間の手で行ったほうがよいですが、選考作業の大幅な効率化が可能です。膨大な書類の仕分けから解放され、空いた時間を別の重要な業務に充てられるようになります。
プライオ

出典:書類選考AIツール「プライオ」 | 人工知能を活用し、新卒採用の選考スピード・精度に革命を。
「プライオ」は、株式会社マイナビと株式会社三菱総合研究所が共同開発した書類選考AIツールです。
AIエンジン「HaRi」がエントリーシートなどの情報を分析し、企業に合った人材の優先度や文章の特徴を予測。導入により書類選考にかける時間が約40%削減するなど、採用フローの高速化と精度の向上を実現しています。
書類選考にかかる採用担当者の負担を減らし、応募者との直接のコミュニケーションの場を増やすなどの効果をもたらします。
プライオの利用料金
料金 | 要問い合わせ |
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無料トライアル | あり |
Syncit(シンキット)

出典:Syncit(シンキット) | 採用サポートAIツール
「Syncit(シンキット)」は、株式会社三菱総合研究所が開発した採用サポートAIツールです。過去の採用データやエントリーシートを分析し、自社にフィットする可能性の高い人材をAIが提案します。ブラックボックスになりがちなAIの評価ポイントが可視化されているため、専門知識がなくても、納得感のあるAIモデルを作成可能です。
また、専任のコンサルタントが導入から運用まで伴走サポートし、最適なAIモデルの作成・チューニングを行います。
Syncitの利用料金
料金 | 要問い合わせ |
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無料トライアル | あり |
【面接】おすすめAI採用ツール3選
AI面接ツールとは、AIが人間の代わりに面接官を担当し、求職者の面接と評価を行うツールのことです。主なAI面接の形式は、求職者がAIの質問に回答する様子を撮影し提出する「録画型」と、AIとリアルタイムで対話する「対話型」の2つがあります。
24時間365日の面接が可能なため、求職者は都合の良い時間に面接を受けられ、企業は面接日時の調整などの採用業務の負担をなくせます。
Our AI面接

出典:Our AI面接|日本初のアバター型AI面接ツール・DXサービス
「Our AI面接」は、JetB株式会社が提供する日本初のアバター型AI面接ツールです。スマートフォンやパソコンを使い、24時間365日いつでもどこでもAI面接官と面接ができます。
面接だけでなく、面接の評価もAIレポートの形で追加料金なく利用可能です。AI面接官は最短5分で作成でき、質問内容や評価軸を登録するだけです。カスタマイズ性にも富んでおり、プロンプトを入力すればより高度な設定も可能です。
月額7.5万円〜利用でき、1ヶ月の無料トライアルも提供しています。
Our AI面接の利用料金
料金 | 月額換算7.5万円〜 |
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無料トライアル | あり |
AI面接+

出典:AI面接+|AI面接を活用し、採用コストの削減・優秀な人材の確保を行います。
「AI面接+」は、株式会社リンクウェイが運営する、採用コストの削減と優秀な人材の確保を目的とした次世代型AI面接システムです。24時間対応のAIが求職者と自動で面接を行い、面接からコミュニケーション能力などをスコアリングします。
また、企業独自の質問設定や求職者情報の管理、求職者へのフィードバック機能も搭載。導入すると選考業務を大幅に効率化し、採用担当者の業務負担を減らせます。
AI面接+の利用料金
料金 | 要問い合わせ |
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無料トライアル | あり |
AI RECOMEN

出典:AI面接ツール【AI RECOMEN】|AIで面接をもっとラクに
「AI RECOMEN」は株式会社アイエンターが運営する、AI技術やビッグデータを活用して快適な採用活動を提供するAI面接ツールです。採用担当者に代わってAIが24時間365日いつでも面接を代行し、面接の録画や文字起こし、評価レポートの作成までを自動化します。
選考に要する時間と工数を大幅に削減できると同時に、評価基準の統一も実現可能です。データに基づいた客観的な選考を通じ、自社にマッチした人材獲得をサポートします。
AI RECOMENの利用料金
料金 | 1面接あたり約700円 |
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無料トライアル | あり |
【適性検査】おすすめAI採用ツール3選
AI適性検査ツールとは、テストを通じて求職者の能力や性格、価値観などを分析し、自社への適性を予測するAIツールです。これまで行われていた適性検査にAIを組み込むことで、より複雑かつ多角的な分析が可能になりました。
また、自社で成果を上げている社員の適性検査の結果をAIに学習させ、求職者の結果との照合を行うと、入社後に活躍できる可能性をデータに基づいて予測できます。
アッテル

出典:アッテル適性検査|対策できない設問とAIで採用ミスマッチを防ぐ
「アッテル」は株式会社アッテルが提供する、AIで採用や育成、マネジメントの問題を解決する適性検査サービスです。対策が難しい「優劣のない設問」を採用し、応募者の価値観を正確に可視化できるように設計。既存社員のデータとの組み合わせにより、自社独自の採用基準を明確にし「入社後活躍可能性」を算出します。
「アッテル」は採用時だけでなく、人材配置の意思決定やマネジメントにも活用でき、組織全体の生産性向上に役立ちます。
アッテルの利用料金
料金 | 受験費用:無料 /100名分析費用:36万円 /100名 |
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無料トライアル | あり |
ミキワメ適性検査

出典:【公式】ミキワメ(MIKIWAME) | 適性検査でミスマッチを減らし、従業員サーベイで離職を減らす
「ミキワメ適性検査」は株式会社リーディングマークが提供する、求職者が「自社で活躍できる人材かどうか」に特化した適性検査です。
まず、社員の性格検査の結果から、自社で活躍する人材の傾向を分析し、独自の採用基準を策定します。その採用基準から社員と同じ検査を受けた求職者をS〜Eで評価します。求職者の評価は部署ごとの相性も表示されるため、入社後のミスマッチを防ぎ、適材適所の人材配置を実現可能です。
ミキワメ適性検査の利用料金
料金 | 1人あたり550円+システム利用料 44000円〜 /月 |
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無料トライアル | あり |
SALES SCORE

「SALES SCORE」はオルグロー株式会社が提供する、営業組織向けに特化したセールスチーム適性検査ツールです。診断テストを通じて、履歴書や面接からだけでは判断が難しい求職者の営業能力を分析します。自社のトップセールスマンのスキルとの比較を行い、データに基づいた入社後に活躍する可能性の予測が可能です。
採用担当者の感覚に頼らない客観的な採用基準を構築でき、なおかつ企業にとって採用価値の高い人物の採用につながります。
SALES SCOREの利用料金
料金 | 要問い合わせ |
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無料トライアル | あり |
【スカウト】おすすめAI採用ツール3選
AIスカウトツールとは、企業の採用条件に合致する候補者のピックアップから、求人のアプローチするまでを自動化するツールです。
AIが人材データベースやSNSなどから情報を収集・分析し、求める人材像に合う候補者を見つけ出します。さらに候補者1人1人の経歴やスキルに適した、返信率が高まるスカウトメールの文章作成から送信までの自動化も可能です。これまで人の手ではなかなか見つけられなかった層に対しても、効果的なアプローチができるようになります。
AUTOHUNT

出典:AUTOHUNT | 転職市場にいない優秀な人材に出会える
「AUTOHUNT」は株式会社XAION DATAが運営する、転職市場にまだ現れていない優秀な人材にアプローチできるスカウトツールです。
Web上のオープンデータを独自のデータプラットフォーム基盤を用いて収集・統合し、求める条件に合った候補者のリストおよび検索機能が実装されています。また、AI技術を駆使して転職の兆候を検知し、適切なタイミングで候補者へのアプローチも行えます。
また、SNSアカウントとの連携機能により、候補者とカジュアルなコミュニケーションが取りやすいため、より良い人材とのマッチングが期待できます。
AUTOHUNTの利用料金
料金 | 要問い合わせ |
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無料トライアル | 要問い合わせ |
AIスカウトくん

出典:AIスカウトくん|生成AIを活用した新時代のスカウト代行サービス
「AIスカウトくん」はTechSuite株式会社が提供する、採用コンサルタントと生成AIを掛け合わせて行うスカウト代行サービスです。AIが採用条件に合致する候補者を選び、採用コンサルタントが候補者1人1人に合わせたスカウトメールを作成します。AIと人間のダブルチェックにより、高品質かつ安全なスカウトを実現しています。
また、求人媒体の選定から数値分析、改善施策に至るまでの運用全般のサポートを行うなど、書類選考からスカウトまでの一連の作業を丸投げ可能です。
AIスカウトくんの利用料金
料金 | 月額15万円〜 |
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無料トライアル | 要問い合わせ |
スカウタブル

出典:スカウタブル | AIスカウト採用 ダイレクトリクルーティングのスカウト送信を効率化
「スカウタブル」は株式会社MAPが提供する、採用現場のプロフェッショナルが開発したAIスカウトツールです。24時間365日、AIが候補者の検索から1人1人に最適化したスカウト文章の送信までを自動で行います。
AIの利用により、登録直後や更新直後の転職意欲が高い候補者に対して、どこよりも早いスカウトメールの送信が可能です。採用担当者の業務負担の大幅な軽減と、採用コストの削減に寄与し、ダイレクトリクルーティングの成功を支援します。
スカウタブルの利用料金
料金 | 月額6万円〜 |
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無料トライアル | あり |
【採用管理】おすすめAI採用ツール3選
AI採用管理ツールとは、従来の採用管理システム(ATS)にAIを組み込み、採用業務の自動化と高度化を実現したツールです。求職者情報の管理はもちろん、AIが応募書類を分析し自社との相性をスコア化したり、求人票を作成したりと採用担当者のアシスタントのような役割を果たします。
採用担当者は単純な作業の大部分を行う必要がなくなり、アウトソースに頼らなくても業務を回せるようになります。
HRMOS採用

出典:ビズリーチの採用管理システムで、採用力がぐーんとアップ! | HRMOS(ハーモス)採用
「HRMOS採用」は株式会社ビズリーチが提供する、採用管理システムです。求職者の情報はもちろん、選考の進捗や採用経路などをまとめて管理できます。選考データの自動分析機能も搭載されているため、改善活動もスムーズに行えます。
また、AIによる求人票の自動作成により、要件定義が難しいポジションであっても少ない工数で求人を作成可能です。
HRMOS採用の利用料金
料金 | 要問い合わせ |
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無料トライアル | 要問い合わせ |
sonar ATS

出典:採用管理システムsonar ATS|新卒・中途すべてに対応
「sonar ATS」はthinkings株式会社が提供する、新卒・中途を含めたあらゆる採用をまとめて管理できるシステムです。
AIとの対話による求人作成や、ノーコードでの採用フローの設計など豊富な機能が搭載されており、いずれも直感的に操作できます。また、求職者ごとの選考状況をリアルタイムで集計し、表やグラフにまとめることも可能です。データを可視化できるため、さまざまな視点からの採用活動の評価を行えるようになります。
sonar ATSの利用料金
料金 | 月額2.2万円〜 |
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無料トライアル | あり |
PERSONA(ペルソナ)

「PERSONA」は株式会社アサインが提供する、AI搭載の次世代型採用管理システムです。「60万人以上の性格診断データ」と「年間10万回以上の面談」に基づいた評価軸により、求職者に合わせた面接方法を提案します。国内のほぼ全ての求人媒体と連携できるため、求職者の一元管理が実現可能です。
専任カスタマーサクセスによるサポート体制もあり、安心して採用業務の効率化と質の向上に取り組めます。
PERSONAの利用料金
料金 | 要問い合わせ |
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無料トライアル | あり |
AI採用ツールの導入企業事例
採用競争が激化している現在、多くの企業がAI採用ツールを導入し始めています。採用活動におけるAIの活用は、選考業務の効率化だけでなく、客観的で公平な評価を可能にし、採用ミスマッチを未然に防ぐ効果が期待できます。
ここでは、実際にAI採用ツールを導入し、成果を挙げている具体的な企業事例をご紹介します。
事例①:ソフトバンク株式会社
ソフトバンク株式会社でのAI採用ツールの活用事例として、新卒採用の書類選考が挙げられます。
同社の発表によると、AI採用ツールの導入により、これまで年間680時間を要していた書類選考の時間が、170時間にまで短縮されたと発表しています。最終的な判断は人間が行うものの、AIが評価を担うことで応募書類の確認作業時間を約75%削減したそうです。
AIの導入で創出された時間を、内定者のフォローや内面評価などに充てられるほか、担当者間の評価のバラつきを小さくでき、客観的な評価が実現できたとしています。
参考:https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2020/20200525_01/
事例②:サッポロビール株式会社
サッポロビール株式会社でも、新卒採用の書類選考プロセスにAIが導入されています。
同社における活用は、過去の応募書類を学習したAIが一次評価を行い、合格基準を満たさない場合のみ人間が再度合否を判断するというものです。試験導入の結果、書類選考の時間を40%削減できたため、本格導入に至ったとされています。
削減できた時間を使って、求職者とのコミュニケーションを図るセミナーを開催し、よりよい人材との出会いを目指しているとのことです。
参考:https://www.sapporobeer.jp/news_release/0000008998/
事例③:株式会社横浜銀行
株式会社横浜銀行では、複数のAI採用ツールを導入し、採用プロセスを効率化しています。
1つ目は、新卒採用における書類選考への活用です。AIを用いて客観的かつ公平な基準で評価を行い、書類選考にかかる時間を70%削減したとしています。
2つ目は、AI面接ツールの導入です。採用の質の向上や求職者の多角的な分析などを目的に、2025年からトライアルを開始しました。
同社では、近年の少子高齢化や人口の減少、急速なデジタル化といった社会変化を「変革と成長の機会」と捉えているそうです。AIを利用した採用手法の高度化は、長期的な「ソリューション・カンパニー」への転換を人材面から支えることが目的としています。
参考:https://kibit.fronteo.com/case-study/boy-2
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000079152.html
AI採用ツールの導入で失敗しないための注意点
AI採用ツールの導入を成功させるには、AIの持つリスクの正しい理解が不可欠です。メリットにしか目を向けていないと、ツールを導入しても思ったような効果が出ない可能性が高くなります。
ここでは、ツールの導入後に陥りがちな失敗を避けるための注意点を3つ解説します。
AIの評価を過信しすぎない
採用業務の効率化と質の向上を図るうえで、AI採用ツールは非常に強力な打ち手となりますが、選考のすべてを委ねるのは危険です。AIは過去のデータに基づいて求職者の評価を行いますが、求職者の熱意や人柄、潜在能力など、定性的な部分を評価するのは苦手としています。したがって、AIが決して万能ではないことを理解し、人間による個性や企業文化との相性の見極めを行う必要があるのです。
AI採用ツールの導入で失敗しないためには、あくまでAIを優秀なアシスタントと位置付け、最終的な判断は人が行う必要があります。
AIが差別を生む「AIバイアス」を理解する
AI採用ツールを導入すると、何もせずとも主観を排除した公平な採用が実現できると期待されがちです。しかし、正しい運用を行わなければ、「AIバイアス」により、意図せず差別的な選考が発生するおそれがあります。
AIバイアスとは、学習データやチューニングの設計不良が原因で、AIが不公平な結果を出力する現象のことです。
AIを使って選考を行う場合、過去の採用実績を学習データとして評価基準を構築します。学習データに性別や学歴などの偏りがあった場合、AIはその偏りを正しいものとして学習します。結果として、特定の求職者を不当に低く評価する事態が発生してしまうのです。公平性を求めて導入したはずのツールが、かえって組織の多様性を損なう原因になり得ます。
AIバイアスの発生リスクに対応するには、AIの評価を鵜呑みにしないことが重要です。AIがどのような基準で評価をしているかの定期的な確認と、必ず人間が最終的な合否を判断するなどの管理体制を構築しましょう。
ツール導入による効果測定を行う
AI採用ツールは導入して終わりではありません。AIの効果を最大化するためには、導入前後の効果を継続的に測定する必要があります。
まずは、導入前の「採用課題の明確化」をする段階での具体的なKPIの設定が重要です。たとえば、「書類選考にかかる工数を50%削減する」「1人あたりの採用コストを15%削減する」といった、数値で測定できるKPIを立てましょう。
ツールを導入した後は、設定したKPIが実際に達成できているかどうかを確認します。思ったような成果が出ていない場合は、ツールの使い方や運用フローの見直しなどを行い、ボトルネックを解消する必要があります。
AI研修サービス「AI Switch」がおすすめ
生成AIの業務利用を推進するうえで、全社員がその有益性と危険性を十分に理解し、統一されたルールを守ることが重要です。
生成AI研修サービス「AI Switch」は、AIの仕組みや活用方法、遵守すべきルールやリスクまでを専門講師とマンツーマンで体系的に学べるのが特徴です。組織の生成AIに対する知識の足並みを揃え、安心してAIを業務に活かせる体制を構築できます。
AI採用ツールの導入で次世代の採用戦略を実現
これまでの採用活動は、多くの求職者対応や定型的な事務作業に多くの時間を割く必要がありました。
しかし、AI採用ツールの導入は、従来の書類選考や面接、求職者とのやりとりに至るまでのさまざまな採用課題を解決し、採用活動を効率的かつ高品質なものに変革できます。
以下に、ご紹介したAI採用ツールの種類と、それぞれの主な導入メリットをまとめました。
AI採用ツール | 主な導入メリット |
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書類選考 | ・書類確認作業の大幅な削減 ・自社とのマッチング精度の向上 |
面接 | ・24時間の面接機会の提供 ・面接官ごとの評価のバラつき防止 |
適性検査 | ・経歴で測れない潜在能力の発掘 ・入社後のミスマッチ防止 |
スカウト | ・転職潜在層への効果的なアプローチ ・スカウトメールの返信率向上 |
採用管理 | ・煩雑な事務作業からの解放 ・採用活動全体のデータ可視化 |
AI採用ツールは、導入企業にさまざまなメリットをもたらします。しかし、効果を最大限に発揮するためには、応募者が集まりにくい、あるいは選考過程での辞退者が多いといった、自社固有の採用課題の把握が不可欠です。明確になった課題の解決につながるツールこそが、自社に最も適しています。
本記事を参考に、自社の課題を解決できるツールを探し出してください。
日本初!
アバター型AI面接ツール
「Our AI面接」は人材採用にかかるコストを大幅に削減できるAI面接ツールです。
「Our AI面接」は人材採用にかかるコストを大幅に削減できるAI面接ツールです。アバター型AI面接官との自然な対話で、違和感のない面接を実現しています。
- 書類選考なしで応募者全員の面接が可能!
- 候補者が現れない「ドタキャン問題」がなくなる!
- 【今なら無料】実際の採用活動にトライアルを使える!