チャットボットの簡単な作り方|準備と手順、おすすめツールまで徹底解説
近年広がりをみせているチャットボットですが、
「チャットボットってどうやって作るの?」
「プログラミングはよくわからないけど、チャットボットを作れる?」
と疑問に感じる方は多いのではないでしょうか。
チャットボットは大きく分けて3つの作り方があり、それぞれ開発の難易度が異なります。本記事ではプログラミングスキルが無い方でもできる方法を中心に、チャットボットの作り方を解説します。作る前の準備やおすすめのチャットボット作成ツールも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
【こちらの記事もおすすめ】
チャットボットとは?AIのプロが活用例や企業が導入すべき理由を解説!
目次
チャットボットの作り方
チャットボットの作り方は大きく下記の3つに分けられます。
- 自作
- APIを利用
- チャットボット作成ツールを利用
それぞれの作り方について、特徴や開発の難易度について解説していきます。
自作する
チャットボットの作り方の1つに、自身でプログラミングを行い、チャットボットを開発する方法があります。開発にはJava、JavaScript、Perl、PHP、Pythonなどのプログラミング言語を用いるため、知識や技術が必要です。
ライブラリやフレームワークを使えば、ゼロから作るよりもスムーズに進められます。ライブラリとはシステム開発でよく使われるプログラムをまとめたものです。またフレームワークは、システム開発のために必要な機能をまとめた枠組みを指します。
自作するメリットは自由度が高い点です。さまざまなシステムと連携させたり、細かな仕様を自分好みにカスタムしたりできます。一方デメリットは、難易度が高い点です。プログラミングスキルが無いと、開発に多大な時間を要したり、思うような仕上がりにならなかったりします。チャットボットの自作は、プログラミングを身に着けたい方やスキルがある方向けの方法といえるでしょう。
APIを利用する
ベンダーが公開しているAPIを利用すれば、手間をかけずにチャットボット製品の機能を利用できます。APIとはソフトウェアやプログラムをつなぐ接点のことで、導入したいプラットフォームと簡単に連携させられます。
ゼロから開発する必要はないものの、開発や運用の際に知識が必要です。プログラミングスキルがある方が、手間を抑えて作りたい場合や既存の製品の機能を取り入れたい場合におすすめです。
チャットボット作成ツールを利用する
チャットボットの作り方で最も簡単なのが、チャットボット作成ツールを用いる方法です。必要な機能が揃っているため、スピーディに開発できます。基本的にプログラミングスキルは不要で、直感的な操作のみでデータ登録や学習ができます。またベンダーによっては公開後の管理まで任せられるため、運用に手間をかけられない方にぴったりです。
ただしツールごとに機能が異なる点に注意が必要です。目的を達成できるよう、慎重にベンダーを選びましょう。
チャットボットを作る前の準備
チャットボットを作る際は事前準備を行わないと、余計な時間がかかったり、イメージ通りの仕上がりにならなかったりすることがあります。開発を成功させるために、下記の準備を行いましょう。
- 作る目的を明確にする
- ユーザーのニーズを把握する
- 設置場所を決める
- 運用体制を整える
作る目的を明確にする
チャットボットを作る目的によって、適切な作り方や機能は異なります。目的が曖昧なまま作ると、思うような成果が得られません。そのためチャットボットを作る前に、現状の課題や成し遂げたいことを明確にしましょう。
たとえば顧客満足度の向上、業務効率化、コンバージョン率の向上などが挙げられます。さらに「顧客満足度を高めて売上を〇%上げる」「業務効率を高めて人件費を月〇万円削減する」など、具体的な目標に落とし込めば、チャットボットの完成形が想像しやすくなります。
そもそも「チャットボットを設置することで、どのような効果が得られるのかわからない」という方は、以下の記事を参考にしてください。導入効果を理解することで、チャットボットで解決できる課題がわかり、目的を明確にしやすくなるでしょう。
チャットボットの導入効果はない?活用事例や効果測定のやり方を解説
ユーザーのニーズを把握する
想定ユーザーが、どのような情報を欲しているのかを明確にしましょう。ニーズを捉えられていなければ的確な回答を提示できず、ユーザーの満足度を高められません。
ニーズを把握するには、チャットボットに担わせる業務の担当者から意見を聞くのがおすすめです。たとえば問い合わせ対応のためにチャットボットを作りたいのであれば、オペレーターの意見を募ってみてください。これまでに問い合わせ対応をしてきた中で、特に多かったトピックがわかれば、チャットボットに含めるべき機能や学習させるデータが明確になります。
設置場所を決める
チャットボットを作る前に、どこに設置するかを決めておきましょう。設置場所は利用率や利便性に関わる重要なポイントです。
社外対応のために作るなら、サービスサイトやECサイト、アプリなどに設置するケースが多いです。対して社内なら、グループウェアや社内ポータル、コミュニケーションツールなどに設置すると使いやすいでしょう。ターゲットユーザーにとって使いやすい場所はどこかを検討し、開発前に決めておくことが重要です。
運用体制を整える
チャットボットは作って終わりではありません。公開から時間が経ったときに古い情報を提供しないよう、定期的な更新が必要です。古くなった情報を更新するのはもちろん、利用状況を分析して適宜ブラッシュアップを行う必要があります。
しかし担当者が決まっていないと、更新が滞りがちになります。放置しユーザーの利便性を損ねないよう、開発前に運用体制を構築しておきましょう。
チャットボット作成ツールを利用した作り方
ここからは、プログラミングスキルが無い方でもできる、チャットボット作成ツールを利用した作り方を解説します。下記の手順で開発を進めます。
- ベンダーを選定する
- シナリオ・学習データを用意し登録する
- 動作を確認する
- 公開し運用する
ベンダーを選定する
チャットボットの完成形を大きく左右するため、製品の内容をしっかり確認しておきましょう。特に気にすべきは種類、機能、費用、サポートの4つのポイントです。それぞれ解説します。
注目すべきポイント1:種類
既存のチャットボットは種類によってできることが異なります。選択を誤ると、目的を果たせない場合があるため、慎重に選択しましょう。下表は目的と対応する種類の一例です。
目的 | 対応している種類 |
---|---|
シンプルな問いに答えたい | 辞書型・シナリオ型 |
複雑な問いにも答えたい | AI搭載型 |
予約業務を効率化したい | 処理代行型 |
ファンを増やしたい | 雑談型 |
最適な種類を見つけるには、種類ごとの特徴を理解しておくことが重要です。くわしく知りたい方は、こちらの記事をご確認ください。
チャットボットの種類とは?シナリオ型・AI型などの特徴と選び方を解説
注目すべきポイント2:機能
チャットボットの種類が同じでも、機能が異なる場合があります。たとえば「多言語対応」や「有人対応」などの機能は、低価格な作成ツールには含まれないケースも多いです。外国籍の方がターゲットの場合や、問い合わせの一部をオペレーターが対応したい場合は必ず確認しましょう。また機能数によって料金に差が出る場合もあるため、予算を検討する上でもチェックしておくべきポイントです。
注目すべきポイント3:費用
チャットボット作成ツールの相場は数万円~100万円程度です。導入費用が高額な製品もありますが、長期的な視点をもって検討することが重要です。
初期費用を抑えることばかり考えると、足りない機能が出てきたり月額費用が高かったりするケースがあります。機能とのバランスやランニングコストも意識して決めましょう。
注目すべきポイント4:サポート
ベンダーによって差が出やすいポイントに、サポートの質が挙げられます。自社運用を考えているのであればそこまで意識しなくても問題ありません。一方データを分析して改善点を見つけたり、AIを調整したりするのが難しいのであれば、サポート体制が充実しているベンダーを選びましょう。
チャットボットの運用についてくわしく知りたい方は、こちらの記事をご確認ください。
チャットボット運用は管理体制の構築が重要!失敗を避けるコツも紹介
シナリオ・学習データを用意し登録する
ベンダーを選定したら、シナリオもしくは学習データを用意しましょう。チャットボットは登録された情報をもとに回答を生成します。回答の精度を左右する作業となるため、計画的に進めましょう。
チャットボットの種類によって下表のように行うべき作業が異なります。
シナリオ型 | フローチャートを作成し、登録する |
---|---|
辞書型 | 質問と回答のセットを登録する |
AI搭載型 | 学習させるデータを精査し、学習させる |
チャットボットの種類に応じて必要なデータを用意し、回答の精度を高められるように調整してください。ベンダーによっては、データ登録・学習を代行してくれる場合もあります。初めてチャットボットを作る場合、悩みやすい作業のため、担当者と相談しながら進めるのが安心です。
動作を確認する
チャットボットを本番環境で公開する前にテストを行いましょう。正しい回答を出せるか、求める情報にスムーズにたどり着けるかを実際に使って確認します。的確に回答できていないトピックがあれば、再度登録データを調整してください。
1人の目では不具合を見つけきれないことがあるため、複数人での確認が望ましいです。1つでも多くの不具合を解消しておき、快適に利用できるチャットボットを目指しましょう。
公開し運用する
動作テストが完了したら、チャットボットを公開しましょう。公開してからは定期的に利用状況を分析し、Q&Aの追加やシナリオの修正を行います。
公開時と情報に変更があった場合に更新するのはもちろん、ユーザー体験をより良くするための改善も行いましょう。たとえば回答にたどり着くまでに何度もやりとりが発生しているのであれば、導線を見直す必要があると考えられます。このようにユーザーが不便に感じている箇所を見つけ、1つ1つ改善していくことが、満足度や利用率向上につながります。
チャットボット作成ツールを使って無理なく開発しましょう
チャットボットは大きく分けて3つの作り方がありますが、プログラミングスキルがある方以外は作成ツールを利用した開発がおすすめです。作成ツールを使えば、専門知識がなくても簡単に高クオリティのチャットボットを作れます。
ただし自社にあったチャットボットを作るには、ツール選定が重要です。目的を明確にし、達成するために必要な機能を搭載したツールを選びましょう。
ツールを使ってチャットボットを作るなら「うちのAI」がおすすめ
プログラミングスキルが無い方、時間をかけずにチャットボットを作りたい方には「うちのAI」がおすすめです。シナリオやFAQを作成する必要がなく、初めてチャットボットを作る場合でもスピーディに始められます。
またAIを搭載しているため、多岐にわたる問い合わせに対応できるのもポイントです。ユーザーからの問いを自動で分析し、最適な答えを提示します。
さらに手間をかけずに運用できる点も、うちのAIの強みです。蓄積されたデータは自動でレポート化されるため状況を把握しやすく、改善すべき点を簡単に見つけられます。またわからないことがあれば、メールや電話でのサポートに対応しているため、安心して運用できるでしょう。気になる方はお気軽にお問い合わせください。
ChatGPT搭載の新しい
Web接客サービス!
「うちのAI」は、自社データを学習させたChatGPTを、休まず働く社員として活用できるサービスです。 「うちのAI」は、ChatGPTに自社独自のデータを学習させ、24時間365日働く営業マンや接客スタッフとしてWebサイトに組み込めるAIチャットボットサービスです。
- ChatGPTにサービス内容や商品情報などを学習させ、 自然な会話からコンバージョンへ誘導!
- チャット履歴の確認や改善も可能! 貴社専属の「AI社員」に成長します!
- Webサイトへの組み込みもスムーズ、運用サポートも完備!